2023年 工房からの風

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スマホサイト誕生

今年の「工房からの風」まで、あと1か月!
いよいよ作家からのメッセージ紹介の季節がやってきました。

今年は出展作家がjust50組。
昨年は44組でしたので、6組も多くなりました。
そして、ワークショップで参加くださる作家が4名。
「風人(かぜびと)」という名で、企画運営に参加くださっている作家が13名と、
「工房からの風」的には、大所帯!?の71名(組)の編成です。
(風人さんたちは、ワークショップ、デモンストレーション、インスタレーション
などを行ってくださいます)

「工房からの風」は、規模感を大きくしすぎないで、じっくりゆったり展開しよう!
という方向性なのですが、その考えの中でMAXの展開になった今年。
さあ、どんな風が吹くことでしょう。
明日からは、まず風人さんたちからのメッセージをご紹介いたしますね。

そうそう、スマホでこのブログを見てくださっている方、
変化に気づかれましたか??
10日から、スマホサイトが新しく開設されたのです。
今まで、スマホでご覧いただくと、何かと見づらかったことと思いますが、
これからは、サクサク、ストレスフリー(になるように・・)なサイトを目指して!

では、これから怒涛のエントリーが続く1か月。
皆様、どうぞこの場でのお付き合いを、
そして、10月17日、18日、ぜひご来場を!
主催者一同心よりお待ちしております。

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ワークショップのご案内

今度の連休のうち、21日月曜日から23日水曜日までの三日間、
「工房からの風」にちなんだワークショップを行います。

9/21 (月祝) 「からむしの糸を績む」
講師:ますみえりこ

9/22 (火祝) 「新酒×新人作家、蔵出し! – 寺田本家のお酒×工房からの風の酒器」
案内人:寺田優(寺田本家)・稲垣早苗(工房からの風ディレクター)

9/23 (水祝) 「花挿しの楽しみ – 手仕事の庭の草花×工房からの風の花器」
案内人:本間由美子(galleryらふと)

告知をgalleryらふとのブログのみで行っていましたので、
現在もお席に余裕があります。
ぜひ、ふるってご参加くださいませ。
(作家の方のお申し込みも大歓迎です)

詳しくはgalleryらふとのブログへ → click

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寺田本家さんの会は、ちょうど新酒が蔵出しになったところ。
24代目当主寺田優(まさる)さんの発酵のお話しを伺いながら、
今年度出展の工芸作家の酒器と、
稲垣やスタッフ愛用の「工房からの風」ゆかりの作家の器を使っての利き酒!

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そして、発酵料理研究家の寺田聡美さんによるおつまみ付!という贅沢な会です。
(まだお席があるのが、奇跡のよう~)

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花挿しの会は、スタッフ本間由美子が案内人。
作家の器に優しく添うような花いけを30年来続けてきたひとならではの、
器と花の息の合った生け方のコツなどをお伝えします。

花材は、ニッケ鎮守の杜「手仕事の庭」の草花。
器は、お酒の会と同様に今年度出展作家と、スタッフ愛用の
「工房からの風」ゆかりの作家の花の器をお使いいただきます。

きっと心癒されるひとときになりますね。
ご参加お待ちしています!

(以下、「手仕事の庭」で撮影した花々。
昨年までの画像ですので、ワークショップ時に咲いているものとは異なります)

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515ブーケ

 

お申し込みは、こちらをご覧くださいませ →  click

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出展作家公開しました

今年の出展作家をお知らせします。

春先に出展が決まってから、今までもやりとりを重ね、
10月に向かって制作に打ち込んでいる作家たちです。

青森から沖縄まで、50組の新鮮な作家たちです。
ぜひその成果、その工房からの風を感じにお出かけください。

作家一覧はこちらになります → click

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洋ナシ、ぶどう、と続いた毎年のメインビジュアル。
今年はリンゴになりました。

赤いリンゴ、青いリンゴ。
それぞれの実りが奏であって、豊かな野外展になりますように。

今年もメインビジュアル、大野八生さんがお描きくださいました。
さあ、いよいよ一か月半!!
私たち主催者側も、日々加速度増していきますよー。

皆様、どうぞお楽しみに!!

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日本橋三越本展でのプレ企画展終了しました

24日月曜日にて、「『工房からの風』からー50人のクリエーション」終了いたしました。
予想以上のご来場をいただき、出展作家とともにありがたく、心より感謝申し上げます。

「工房からの風」出展作家の次のステージという位置づけをより明確にして、
継続していければと思っております。

よき仕事の実りにつながる企画、一層励みたいと思います。
さあ、次は本展!
10月17日18日の土日、カレンダーチェック!ぜひお願いいたします。

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日本橋三越本店催事

現在、日本橋三越本店で、「工房からの風」のプレ企画を開催しています。

「工房からの風」から-50人のクリエーション

会期は2週間あり、前期と後期で出展者が変わります。
(前期の作家の一部は、継続して後期にも出展します)

前期  8/12(水)-17日(月) 5階スペース#5
後期  8/19(水)-24日(月) 5階リビングステージ+スペース#5

10:30-19:30

「工房からの風」出展後に、その進化した仕事を広やかに見ていただく機会を作っています。
昨年の第一回に続き、大変好評をいただき、今年二回目の開催となっています。

出展年度を超えて、「風」に吹かれた作家たちが日本橋に集う
エネルギッシュな会となっています。

特設ブログも開いていますので、ぜひご覧ください。
→ click

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トークイベントも週末あります!

8月22日(土)14時~小一時間
23日(日)14時~小一時間
会場 日本橋三越本店5階 リビングステージ

木工作家夫人にきく「工房からの風」
菅原わかこさん(菅原博之さん夫人)×東川裕子さん(藤崎均さん夫人)×稲垣早苗(工房からの風ディレクター)

夫君の「工房での五感」をテーマに、
奥様ならではの目線から木工作家のお仕事をお伝えいただくトークイベントです。
最後には博之さん、均さんにも登場いただきます。

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8月22日(土) 16時~から小一時間
女性竹細工師にきく「工房からの風」
勢司恵美さん(茨城で真竹細工)×橋本晶子さん(岩手ですず竹細工)×稲垣早苗(工房からの風ディレクター)

後継者が少ない竹細工の仕事に全力で向かう女性ふたり。
それぞれの扱う竹の違い、別府、茨城、岩手という地域の違い、
竹細工ならではの悲喜こもごもを伺います。
30代半ば同い年のおふたりのトークは、さあ、どんな展開になることでしょう。

加えて、今展の注目のひとつでもある、
民具民芸ゆかりの若手作家のご紹介も行います。

お問い合わせも多数いただいております。
整理券などは発行しませんが、ぜひお早目にお出かけくださいませ。

ブログ記事はこちらです → click

 

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緑を染めよう

「工房からの風」の会場にある手仕事の庭。
今年も藍がすくすくと育って、生葉染めの季節がやってきました。

今年は、ワークショップでは初めての挑戦も。
緑色を染める、のです。

草木染は、意外なことに、単色で緑って染まらないのですね。
葉っぱは、緑なのに。。

そこで、染め重ねることで緑を得てきたのですが、
その代表的なひとつ、コブナグサで黄色に染めた布に、
藍の青を染め重ねることで、緑色の布を染めてみることを行います。

もちろん、藍のままがいい!という方は、その選択もできますよ。

藍の生葉染め。
まだ未体験の方は、ぜひこの機会に。
やってみたことがある方は、今年ならではの色を。
そして、緑の感動も新たに体験していただけましたら!

詳しい情報、お申し込みはgalleryらふとのブログをご覧くださいませ
→ click

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予感から実感へ

先週末、「風の予感展Ⅱ」が終了しました。
今年出展の50名(組)の作家の内、初めての出展は36名(組)。
その中から4名ずつ合わせて8名の作家のご紹介をしてきました。

この機会を通して、作家とのミーティングも行います。
10月の本展に向けて、種をまいたり、枝葉を整え伸ばす茎を選んだり。
おひとりおひとりの気持ちを受けて、それに応じて、
ミーティングが終わるときには、希望の光!が見えるようでありたいなぁ。
それをこそ願って、たくさんの作家と出会いを重ねました。

今確認してみたら、50人(組)のうち、まだお会いできていないのはお二人のみ。
皆さん、ほんとうに熱心にやってこられます。
津軽からバス中二泊の日帰りで来られた方を筆頭に、
信州、中部、関西・・・と、このミーティングのために自主的にやってきてくださるのです。
そのパッションは、よいものを作りたいから。よい仕事をしたいから。
なのだと思っています。
こちらもシンケンです。

「「工房からの風」を初個展の場と思って取り組んでいます」
とおっしゃった方がおふたりいらっしゃいました。
その日に向けて、ほかの仕事を調整して、
素材、材料を調達して(その手配、算段もどれだけ大変なことでしょう)
その気持ちに応えるだけの会を作らなければ!と私たちも気持ちがあらたまります。

画像は、予感展Ⅱの時の水野久美子さん。
エストニアから帰ってきたばかりとのこと。
とても絵になる風景でした。
水野さんともこの機会を通して、そのお仕事や姿勢について、
少しずつ理解を深めさせていただいたように思います。

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ここからは、出展作家の皆様へ

14日までのやりとりを基に出展場所や媒体掲出作品決定を行います。
けれども、企画折衝はずっと続きますので、ミーティングご希望の方は
ご連絡をお待ちしています。

全体ミーティングは8月の終わり。
(日程お知らせ済ですが、わからなくなった方はご連絡くださいね)
本展まで、ちょうどあと4か月!
秋の日の実りに向けて、進みましょう。

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風の予感vol.2

ニッケ鎮守の杜、夏の庭へとぐんぐん季節が進んでいます。
ジキタリスが、こんなにすっと立ち上がって。
バラも一番花を終えて、次の蕾へ。
シャクヤクもあっという間にほころびました。

あたたかさも安定したので、棉も蒔きました。
今年は、愛媛松山のsun and snowさんから譲っていただいた種も蒔きました。
新たな息吹きが加わりますね。

庭人さんたちにご一緒いただいての庭作業。
夏帽子をかぶって、汗を拭いて。。。
真夏の予感、、、ですね。

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6月6日7日の土日
翌週13日14日の土日と、galleryらふとで開く「風の予感vol.2」

出展者は、
SŌK 鈴木絵里加|陶 装身具
服部謙二郎|染織
三浦侑子|ガラス
väli 水野久美子|金属・糸 装身具
の方々です。
こちらにご案内しております。
→ click

そして、業務連絡?ですが、出展作家の方々、初期の個人ミーティングは14日で終了です。
すでに個人ミーティングを終えた方のたぶん9割以上は(私の感覚ですけれど!)
きっと何かを掴んで、制作に拍車がかかっているかと思いますよ。
この4日間は、galleryらふとで行いますので、ぜひアポイントお取りください。
(アポなしは、たぶん時間的に難しいです、すみません)

加えての業務連絡で恐縮です。
稲垣のニッケアドレスのpcがハードディスクの破損でメールの記録がすべてなくなってしまいました。
web登録などのバックアップはしていますので大丈夫ですが、
稲垣とやりとりした5月3日以前のメールを見ることができません。
もし、稲垣から返事がないなどのことがありましたら、あらためてご連絡をお願いいたします。
現在は、正常に使用しています。

6月初めのお庭、ますます緑濃き庭になっていますね。

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風の予感vol.1終了しました

4人の作家の先行展示、本日おひらきとなりました。
ご来場いただきましたお客様、ありがとうございました。

4人の作家の方々と、そして訪ねてくださった今秋出展の作家の方々、
秋の本展に向けて、ミーティングも重ねました。
お話しを通して、ぐんと距離が縮まった気がします。
そして、迷いがすっと整ったように、足取り軽やかに帰られる作家の方々に、
その制作が、ますます楽しみになったのでした。

羽根を彫る、大住潤さん。
羽根のように軽やかな足取りで戻られましたね。

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今秋出展作家の方々への業務連絡です。

6月14日がミーティングの一区切りです。
アポイントなど、ぜひお取りいただければと思います。

すみません!!
稲垣のニッケのメールが5月2日から不具合になっております。
ご連絡は、宇佐美あて、または稲垣の個人メールあてお願いいたします。

連休もあと3日。
galleryらふとは休館となりますが、お庭はバラが咲き出しました。

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風の予感、始まります。

今年度の「工房からの風」出展作家の中から、
まず4人の作家をご紹介します。
ここ数年、恒例となった、5月、6月開催の
「風の予感」。

風の予感  vol.1
4/30(木)・5/1(金)・2(土)・3(日祝)
11:00〜18:00

zuca|革
千 sen|金属
yagate|木
ヤマジョウ|陶

今日、30日は、兵庫からzucaさん、大阪からsenさんがいらっしゃいます。

ヤマジョウさんは、5/2(土)・3(日祝)

yagateさんは、5/3(日祝)に在廊くださいます。

なぜか、今回偶さか工房名メインの活動の作家の方々で、
いささかちんぷんかんぷん?な表記ですが、
それぞれお一人ずつギャラリーにいらっしゃいます。

お名前でなくって、いきなり工房名だともしかすると、
なんとなく遠くに感じられてしまうかもですが、
いつもの「工房からの風」のよき親しみと変わらぬ雰囲気です。
新年な風の予感、ぜひ感じにいらしてください。

宇佐美が綴るgalleryらふとのブログに詳しくご案内があります。
→ click

(senさんのシャツボタン。銀のボタンなのです!)

追記ニュース
庭では、バラが咲き出しました!

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祝受賞

今日はビッグニュースが飛び込んできました。

国展の工芸部で、最高賞の国画賞を、
2011年出展作家の下地康子さん(URIZUN)が受賞されました。

沖縄ご出身で、大学卒業後は服飾メーカーの生地企画に入社され、
ずっと糸とともにある人生を歩んでこられた下地さん。
個人作家としての仕事を柱にして間もなく、「工房からの風」に出展くださいました。

心に広がる色合い、風合いを、
鍛え蓄えられた技術を使って布に織り上げる下地さんならではの布。
こつこつと積み上げてこられたその仕事が認められたこと、
この場からも、心から祝福したいと思います。
ますます、心に響く布、織り上げてくださることと思います。

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平成26年度日本民藝館展-新作工藝公募展-でも、
奨励賞を箒の吉田慎司さん(まちづくり山上)と、
ガラスの平岩愛子さん(glass studio Rainbow Leaf)が受賞されました。
吉田さんは2011年、平岩さんは2013年に工房からの風に出展くださいました。
風のあとも、日々続けられるお仕事に対して、
よき句読点となるような祝福が与えられたこと、
あらためてお祝い申し上げます。

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工房からの風は、美術工芸団体のどこ系?でもありませんし、
毎年一期一会のゆかりで集った、作り手たち50人程が共にひらく野外展です。
その50人はある響きあうものを持った方たちですが、
決して一色ではなく、さまざまな志や、方向性を持っています。
その違いを豊かにまといながら、出展後も制作をつづけ、時に立ち止まり、
熟していかれます。

受賞はひとつの価値観ではありますが、
作家にとっては、大きな励みになることと思います。
下地さん、吉田さん、平岩さん、おめでとうございました。
そして、賞にかかわらず、ますます作家の方々がよき仕事を深められるように、
私たちもこの場を耕していきたいと思うのでした。

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二年後の桜のもとで

ソメイヨシノが葉桜になり、八重さくらが満開となりました。
急ぎ、開ききっていない蕾を探して収穫。
桜茶や、アイスクリーム作りのために、塩漬けに。
庭人さんが、笑顔で収穫くださいました。

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春の草花は駆け足で開いていきますね。
クロヌマタカトシさんの個展の最終日から早10日。
白い時間、と名付けられた時間に、さくら色の光がかぶさって、
今も心の中に残像が揺らぐようです。

yukihiromatsuoka さんがフィルムで撮られた写真を送ってくださいました。

明け放った天窓から、はなびらがひらひらと入り込む
年に数日だけの祝福の日。
その光の中で、スウェーデンのHasselbladを構えて、じっくり作品と向き合って撮ってくださいました。

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クロヌマさんの個展では、作品をお選びいただきました皆様、
すべて最終日まで展示をさせていただき、ありがとうございました。

今回、お選びいただける作品が早々に少なくなり、
後半お越しいただいた方には申し訳ないようでしたが、
それでも、うまく言えないのですが、申し訳ない、、を超えて、
ご満足いただいた実感がありました。
ご希望の作品をお渡しすることは叶いませんでしたが、
お越しいただき、ご覧いただいたことへの感謝の気持ちのほうが
ずっと大きく感じられたのです。

それは、お越しくださった方々と作家の何かが、この場で響き、結び合ったからなのだと、
10日経った今、ようやく言葉にすることができました。
この時間にかかわってくださった方々が、作家をまた次に進ませていくのだと思います。

二年後の桜の季節、
二年後のクロヌマさんの作品とこの場でお会いいただきます。
はなのもとでの出会い、再会、心待ちにしています。