2017年 第15回 工房からの風

「工藝と庭を巡る人の輪づくり―工房からの風」が、2017年グッドデザイン賞に選ばれました。

グッドデザイン賞受賞
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お庭ととのえ

さて、準備も今日木曜日と金曜日の二日となりました。
週末、お天気マーク、今のところ笑顔マークです!
(といっても、心配な私たち。。でも、きっと大丈夫ですよね、はい!)

出展作家からの怒涛の!コメント紹介もあとおふたりとなりました。
明日は飲食、ワークショップのお知らせを、と思っています。

火曜日は、終日お庭の整備の日でした。
杏ちゃん似の美貌の園丁ハラダさんを中心に、庭人(にわびと)さんがお迎えの庭整えを。
(四季を一緒にお庭の手入れをしてくださる地元の方々。
素敵な方ばかり&料理、アロマ、旅、、、と隠れた才能いろいろの方々なのです。)
この庭人さんたちを中心として、今年も「トキニワカフェ」も行いますよ。
今年のオリジナルハーブブレンドも、みんなで試飲を重ね、調合、しました。
毎年、同じ種類のハーブでも、味や香りが微妙に異なるのです。。。

この日は、造園屋さんに加わっていただき、高木剪定も行いました。
ここは、泉健太郎さん、今野恵さんたちのあたり。
ほどよく木漏れ日が射すように、茂りすぎた枝を払っていただきました。

さて、今日はテント設営。
私が建てるわけではありませんが、立ち会って位置を決めていきます。
作家の方々も準備でお忙しいことと思いますが、
こちら、着々と準備を進めていますので、安心して向かってきてくださいね!
そして、ご来場くださる皆様にも、心地よい時間をゆったりお過ごしいただけますように。。。

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大中和典さん・陶芸・山口

大中和典さんは、遠く山口県からの参加。
日本中(世界中)が均一方向に向いているとはいっても、
萩焼など陶芸の文化が根付く地で作陶される大中さんには、
関東近辺の作家とは別の何かがあるように感じています。
二回目の参加となる大中さんからのメッセージをご紹介します。

Q
大中さんは、『工房からの風』に向けて、どのような作品を作られたのでしょうか?

A
今回は、土もので泥彩を施したうつわの作品が主になります。
あとスパイスにオブジェが少し。。。
全体の色調は暗め。
雰囲気は明るめ。
そんな展示になります。

焼き物ならではの静かな躍動感みなぎる作品。
格調ある姿に、どこか朗らかさもひそんでいて。
あれ、それって、大中さんご自身の雰囲気みたいです!

Q
大中さんにとって『工房からの風』はどのような風でしょうか?

A
僕にとっては、工房を吹き抜けていく風です。
どっちに行こうかな、、と迷っているとき、そのタイミングで吹いてきます。
風が通り過ぎた後は、工房の景色も作品も、きっと今までとは違ったものに見えるはず、、、
それを期待しています。

遠方からの参加は大変なことと思いますし、すでにお仕事が満ちている中、
こうして 、この風に吹かれようとやってきてくださること。
うれしく思います。

大中和典さんのホームページはこちら → 
出展場所は、コルトン広場、モニュメント周りです。

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大谷房子さん・染織・愛知

さあ、作家から届いたメッセージをお届けするのも、あと数人となりました。
ここからは複数回出展となるこの場のベテラン?作家の方々。
まずは、染織の大谷房子さんです。


『工房からの風』に房子さんは、どのような作品を出展されますか?

A
『ケの日』の布を展示します。

綿を中心としたストール、バック、ポーチなど、
「あったらいいなこんな布」を織り上げました。
スーピマコットンやシーアイランドコットンといった長繊維の糸を使い、
巻き心地、使い心地を考えました。
当日、いろいろ試して楽しんでいただけたらと思っています。

房子さんの布は、「ほんとうに手織りなの?」
と一瞬思ってしまうほど、細かな糸を丹念に正確に織り上げられたもの。
どれほどの集中力なのだろうかと思ってしまいます。

わたしも房子さんの布を何枚も愛用させていただいているのですが、
使っていくほどに、手織りならではのありがたみ!を感じます。
素材の吟味と手の技と。
へたれない布、といったら、よいでしょうか。
使うほどに風合いが育つ布なのです。

Q
房子さんにとって、『工房からの風』は、どんな風ですか?
そして、どんな風にしたいですか?


響く風です。

つくり手として使い手として、ものが生まれ使う楽しみを毎年感じさせてくれます。
普段の生活の中でお気に入りの暮らしの道具が加われば気持ちも弾み、
毎日を大切に暮らすことを気付かせてくれる場所でもあります。
約50名の作家がそれぞれ同じ方向へ。
その中で私も風を響かせられたらと思っています。

房子さんが前回出展されたのは、2009年。
開催前のミーティングなどでは、風を前にどこか自信なさげな姿が印象的でした。
それが当日。
満面の笑顔に変わっていましたね。
風に乗った瞬間に立ち会えた喜び。
ご来場の方にもきっと伝わったことと思います。
今回は平熱で伸びやかに、さらに風に乗っている感じですね。

大谷房子さんのホームページはこちら → 

出展場所は『コルトン広場』モニュメント周りです。

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mitome tsukasaさん・金属・神奈川

シルバーや真鍮を使って、鋳造による作品制作を進めるmitome tsukasaさん。
さりげないラインの中に、自然の中のゆらぎを感じさせてくれるような心地よさ、
そんな思いに包んでくれるアクセサリーです。

リング 左から
ivy , flow , étamine , line , arabesque , acacia

Q
mitome tsukasaさんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
真鍮とシルバーのピアス・ネックレス・ブローチ・リングが中心です。
少数ですが、イヤリングとイヤークリップも新たに制作しました。
2004年からずっと作りつづけている “flow” のリングにはじまり、
8年の間に少しずつ増えてきたかたちを、ゆっくりご覧いただけたらいいなと思っています。

mitomeさんは、二回目の出展。
前回2008年から新たに加わった作品とあわせて、
mitome tsukasaワールドが堪能できますね。

ピアス 左→右、上中下段の順に
sirakaba , hinagiku , wacca , sizuku
dahlia , genista , lace flower , ohana
lillirose , leaves , ivy , pingpongmum


『工房からの風』は、mitome tsukasaさんにとってどんな風ですか?
そして、どんな風にしたいでしょうか。

A
おだやかで清々しい風に、アクセサリーをたくさんそよがせたいです。
樹木の茂った中で展開するので、いつもとは違う色の、
明るい風を呼びこみたいな、と思っています。
のんびりとしていてさわやかな、そんな風を思い描いています。

mitomeさんの出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』
おりひめ神社の脇。
正面向かって右側です。
緑と真鍮色、銀色がどんな風に馴染んでいるでしょうか。
どうぞお楽しみに。。

yuko yamazaki 04
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山崎裕子さん・陶芸・静岡

陶芸は応募が一番多いジャンルです。
出展に通っていただく倍率もどうしても高くなってしまいます。
狭き門をくぐってくださった作家の方々は、それぞれ個性が輝いています。
朝霧高原で作陶される山崎さんは、
フォルムと色が美しく響いた焼き物を作る方です。

Q
山崎さんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
パステルグリーン、サーモンピンク、、ブルー、クリーム色、しましま・・・
カラフルな釉薬のカップやご飯茶碗、、マグ、ボウルなどを持っていきます。

色は釉薬にほんの少しいれた金属の色です。
それが熱で溶けて、流れたり、結晶ができたり、
釉薬の厚みや窯の中の温度差によって色や表情があらわれてきます。
窯から出たそれらの思いもかけない色や質感に引っ張られて、
少しづつ色を展開してきました。

「日常の器を作りたい!」と美術から陶磁に転向したのに
色を追いかける事はそこから離れてしまうように感じて少し躊躇していました。
でも今回、開き直って、もっと色をよく見て引き出そうと思いました。
美しい金属や何か分からない現象の表出を私は拾っています。
器の形をだらしなくしてそれらの表出を台無しにしないよう気をつけています。

ビビッドな色の器。
色は人の心にダイレクトに訴える力がありますね。
ぱっと心を明るくしたり、落ち着けてくれたり。
食卓やインテリアの中に、気持ちにビタミンとなるような美しい色とかたちの器、
取り入れてみませんか。

Q
『工房からの風』は、山崎さんにとってどんな風ですか?
あるいは、どんな風にしたいですか?

A
「工房からの風」は、今までは私とは関係のないどこか遠くで吹いている風でした。

6年前に埼玉から朝霧高原に工房を移し、
それから生まれた二人の男の子の子育てと
自然の中での初めての生活とその合間の器つくり。
少し余裕がなかったように思います。

初めてのミーティングはいろんな意味でとても新鮮だったんです。
すごく緊張して、その緊張感が直前の今戻ってきています。
当日、他の作家さんの仕事を見るのも、
器を介して色々な人とお話しができるのも楽しみです。

今までこもっていた自分の中を風が吹き抜けて、
家族と生活を大事にしながら、
これからも続けていける力になるといいなと思います。

50人の本気が、ひとつの風を起こしていくのですね。

山崎さんのホームページはこちら → 
出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』の奥、
稲荷社のちょこんと前のシイの木の下です。

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後藤睦さん・木工・長野

再びお庭に戻って、出展作家からのメッセージをご紹介しましょう。
木工ロクロを用いて挽きものの仕事をする後藤睦さんです。

Q
後藤さんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
木工ロクロの技術を生かした器や花器をお持ちします。

今回は木の素材を感じるものを作っています。
木は多くの人に普段からなじみがあり身近な存在ですが
知らない表情や質感がまだまだあると思うのです。
こんな表情があったんだ!と感じられるものを心がけて作りました。

丸みをもって木の存在感を穏やかに伝えてくれるのが後藤さんの器。
たっぷりとしていて、静かな印象なのです。

Q
後藤さんにとって、『工房からの風』は、どんな風ですか?

A
実は開催場所の「コルトンプラザ」を「コットンプラザ」と間違えて覚えていて
3年前に工房からの風を見に行った時、初めて間違いに気付きました。
工房からの風もなんだか綿花のようなふわふわとした柔らかい感じがして、
今もそのイメージでいます。

私にとって「風」と聞いて思い浮かべるのは季節を感じるものです。
朝起きて、冬のにおいだ!と感じたり
秋の夕暮れに感じるにおい。
直接的ではないけれど においを感じる風が好きです。

出展者それぞれの風を感じ、自分らしいにおいがする風が起こせればと思います。
開催まで残りわずかですが、精いっぱいの準備をして当日を迎えられるようにしたいと思います。

コットンプラザ!
はい、間違われること、ありますねー。
でも、後藤さんのテントのある場所は、なんと、コットンの花壇のすぐそば。
これも不思議な巡り会わせでしょうか。

後藤睦さんのホームページはこちら →

出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』手仕事の庭。
棉、とろろ葵、コウゾなどの植わっている花壇の脇、
陶芸の沖澤真紀子さんがお隣です。

masukohiroyo七宝皿
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増子浩代さん・金属・神奈川

今回、金属での作家がとても充実しています。
毎年、ジャンルの当たり年!のようなものがあるのでしょうか。
増子(ますこ)浩代さんは、テーブルウエアや暮らしまわりの道具を中心に、
アクセサリーにも取り組む方。
さあ、どのような作品なのでしょうか?

Q
『工房からの風』に、増子さんはどのような作品を出展されますか?

A
銅、洋白、真鍮、ステンレス、アルミ、ピューター、純銀、
色々な金属で作った茶さじ、スプーン、器等と、
七宝のお皿や蝶のオブジェやブローチ、ゴールドのジュエリーを出展いたします。
色々な金属があり、質感や性質も様々です。
素材感の違いを感じていただきたいです。

カラフルな上の写真の作品が、七宝、エナメルですね。
金属のそれぞれの性質、肌合い、表情、
どれが自分は好みかしら?と比べてみるのも楽しいですね。

Q
『工房からの風』は、増子さんにとってどんな風ですか?
そして、どんな風になったらよいでしょうか?

A
今回、初めて出展させていただきます。
「工房からの風」という晴れやかな場所に参加できることを
大変嬉しく、有り難く思っています。
無事終了した時に、新たなる一歩を踏み出せるような風が
背中に吹いているといいなと思います。

出会いの磁力を高めたい。
そんなことを思って企画しています。
増子さんにとっても、よい磁力が効くといいのですが!

増子浩代さんの出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』手仕事の庭の花壇のほとり。
棉の実弾ける空間です。

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平厚志さん・陶芸・千葉

陶芸の平厚志さんは、地元市川在住の方。
けれど陶芸を学んだのは、遠く沖縄という方です。

Q
平さんは『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
赤い土で作って、白い化粧をかけ、灰の釉で艶を出したもの。
絵柄がパリッと浮き出たやきもの。
なるべく同じ柄はつけないようにしています。

食器(皿、飯碗、マグカップ、湯呑み、急須など)をメインに、
陶板、おきもの、花の器などなど。

元気のよい器。
作者、平さんとつながった器ですね。


『工房からの風』は、平さんにとってどんな風になっていますか?

A
昨日より今日つくるものが、もう一歩、もう少し先へ、
よりよいものへ成るように、グイと押してくれる、追い風。

ものを作って生きていくことが、間違ってないぞと肯定してくれる、まっすぐな風。
にしたいと願っています。
いまは受験生のような気持ちで日々を送っています。

平さんは今年の小冊子にも寄稿くださっています。
2012年、今の平さんの心境、通じる方も多いのでは。

平厚志さんのホームページはこちら → 

出展場所はコルトン広場『スペイン階段前』です。

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里見香奈子さん・ボビンレース・奈良

ボビンレースって、ご存知ですか?
今日メッセージをご紹介するのは、チェコで習得したボビンレースで
アクセサリーなどを制作する里見香奈子さんです。

Q
里見さんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
小さな花のピアス、イヤリング、ブローチをたくさんと
大ぶりなブローチやオーナメントを数点出品します。

とにかく小さなものばかりですので通り過ぎてしまわないよう、よろしくお願いします。
また、ボビンレースという分野を多くの方に知って頂ける機会にもなったらいいな、
と当日は道具を持参し、作業工程もお見せしたいと思っています。

私もデンマークでおばあちゃんたちがボビンレースを作っているのを見たことがあります。
穏やかな、幸せそうな表情でこまやかに手を運ぶその姿に、
満たされたものを感じました。
里見さんも赤ちゃんとともにある濃密な時間の中で、
忙しいながらも、満たされた思いで、手を運んでいることと思います。

Q
『工房からの風』は、里見さんにとってどんな風でしょうか?

A
いつもは吹かれても流されず、自分のペースを刻むのが得意なのですが、
今は立っているのがやっとというくらいです。

乗った波が大きすぎたことに途中で気がついたけれど、
前に進むしかなく あれよあれよと運ばれてきてしまいました。
大きな渦の中で進むべき方向は少しずつ見えてくるものの、
どこへ辿り着くのかはまだ知れず。
当日はせめて、風を感じられたらいいなと思います。

里見さんの作品は、特に特に手がかかり、
そして出来上がった作品の姿は小さなものですから、
展示では、ボリュームを出すことは難しいかもしれません。
ぜひ、ゆったり、じっくり、その小さな小さな作品を見守るように
作品に接していただけますように。。。
企画者からもお願いします。
その糸の細やかな動きのつらなりに耳を澄ませば、
きっと周りのにぎやかな音も、すっと消えてしまうかもしれません。

里見香奈子さんのほやほやのホームページはこちらから → 

出展場所は、コルトン広場『スペイン階段前』です。

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硝子屋 PRATO PINOさん・ガラス・千葉

千葉は九十九里海岸にもほど近い地にガラス工房を構える松野栄治さん。
硝子屋 PRATO PINOとして、制作、発表をされています。

Q
硝子屋 PRATO PINOさんは、『工房からの風』に、
どのような作品を出展されますか?

A
吹きガラスを生業にすると決めてガラスの世界に飛び込み、
自分達のブランドを持ち、その後ガラス炉を持ちもうすぐ7年になります。

限られた資源、温暖化と言われるこのご時世で、
常に火を灯したガラス炉を持つ責任感を常に意識しながら、
自分が作る物は何かと制作してきました。

また、高温のガラス炉の前での制作は結構過酷で、
自分の中の信念がないと続けられないと思います
そんな中で自分が辿り着いた答えは、
「自分自身が気に入り、他の方にもお勧めしたい品をひとつひとつ大切につくる」でした。
私共の 使いやすくお勧めしたい食器や花器などをぜひお手に取って見て頂きたいと思います。

シンプルなガラスが映える食や花のうつわ。
ひとつひとつの微妙な違いから、お気に入りの一点、見つけてくださいね。

Q
『工房からの風』は、硝子屋 PRATO PINOさんにとってどんな風ですか?

A
「工房からの風」はスタッフの皆さんの暖かくて心強い風(思いやり、応援)をすごく感じます。
その想いを胸に、今一度初心に戻り、自分を振り返えれる機会に出来たらなと思います。

そして、器を通じて仕事や想い・・・我が工房からの風を感じて頂けたらと思います。

初心に戻る。
出展をそのようにとらえて制作をブラッシュアップされる硝子屋 PRATO PINOさん。
お忙しい日々と思うのですが、その想いが、作品を新鮮にしていきますね。

硝子屋 PRATO PINOさんのホームページはこちら → 
出展場所は、コルトン広場『スペイン階段前』。
本八幡方面から来られると、真っ先に目に入るのが、松野さんのガラスです。

そうそう、今回、オブザーバーでお手伝いくださる
木工作家の遠藤マサヒロさんとのコラボもあるのです。
こちらも、どうぞお楽しみに!

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atelier七緒さん・陶芸・秋田

今回出展者の中では最北、秋田から
新鮮な作品とともにやってくるのはatelier七緒さんです。

Q
atelier七緒さん、『工房からの風』には、どのような作品を出されますか?

A
全ての作品を、『鋳込み』とよばれる技法で制作しています。
石膏原型が仕上がったときのシルエットや質感に惹かれ、
それをそのまま白磁の器に。

フタ物や一輪挿し、酒器など、
暮らしの中でアクセントとなる器を中心に出展します。

もともとは『鋳込み(いこみ)』の型を考案から制作をする技術者でもある方。
『atelier七緒』という工房名で、オリジナルの作品発表を始められました。
『鋳込み』の性質を知る抜いているからこその、
ふくらみやゆらぎの繊細さの美しい姿が特徴です。

Q
『工房からの風』は、atelier七緒さんにとってどんな風ですか?
あるいは、どんな風にしたいですか?

A
ミーティング、6月の『galleryらふと』での『風の予感展』、
また他の作家さんとの交流を重ねていくにつれ、
今まで感じたことの無い心の動きに気付くことがあります。

私の中で、制作することは『気付き』で、
『工房からの風』は、そんな気持ちを呼び起こしてくれる、
とてもやさしい風のように感じています。

私もその風の一部になれるんだろうか?

きっと当日は、そんな気持ちさえも一緒に包んでくれる
おおきなやさしい風とともに、
素敵な2日間が迎えられたらいいな、と思っています。

以前、別の作家の出展時に、助っ人!として参加くださった
こともあるというatelier七緒さん。
今回は、みずからの作品で、会場に爽やかな風を吹かせてくれますね。

atelier七緒さんのできたてホヤホヤのホームページはこちら → 

出展場所は、コルトン広場『スペイン階段前』。
モニュメントゾーンに向かう角のテントです。

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伊香英恵さん・染織・栃木

伝統工芸の染織の道から現代の暮らしの布へ。
そして岩手県から栃木県へと工房も移されて、
変化の中にある伊香英恵さんです。

Q
伊香さんは『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
昨年まで故郷の岩手・宮古を制作拠点に、
着物となる反物を織る伝統工芸の染織をやっていました。
そこで培った伝統の趣を着物以外に織り込んだ作品を出展します。

バック タペストリー ストール ファブリックなど
素材も絹・綿・麻 と さまざまです。

沖縄で学ばれた染織技術が、精緻な織りに結実しているのですね。
和の雰囲気も、若い伊香さんらしく、愛らしい表情の作品となっています。

Q
『工房からの風』は伊香さんとってどんな風ですか?
そして、どんな風にしたいですか?

A
昨年吹いた2つの風

3月11日、整えてまもない故郷・宮古の工房を津波で失いました。
あるはずのものをあっという間にさらわれた空虚感と 変わり果てたふるさとの姿を目の当たりにし、
さらには それゆえに染織なんて仕事が必要なものなのかという疑問が頭から離れず
2ヶ月ほど負の風の渦から抜け出せませんでした。

しばらくして 少しずつ周りが前を向きはじめた頃、
私にも「また絣の作品楽しみにしています!」といった励ましの言葉をたくさんいただき、
私の作るものを楽しみにしてくれている人がいる喜びをバネに、栃木の住まいで制作を再開しました。

狭い部屋に機を入れた小さな工房ですが、
自分らしくいられるこの時間や空間がやっぱり心地よいことを思い出し
再び機に向かうことが楽しく、今があります。

また昨年は、母となり、家の中には小さくても存在感ある風が吹いています。
この小さい風に制作時間は以前の3分の1となりましたが、これも私の風の流れのひとつ。
「今 できることを。今の私にできることを。」
すべての風がそうささやくのです。

大きな風が2つ吹いたことで、
私自身が吹かせていた風はスピードを弱めたかもしれません。
しかし、今 私の中で吹いている風は希望の風です。
この風を吹かせ続け、さらにはたくさんの人に希望を届けられるような
「工房からの風」になれば、と思っています。

伊香さんの体験されたことを前に言葉もありません。
けれど、新しい命の誕生と、工房の移転、その前に向かうエネルギーを、
この『工房からの風』に向けてくださったこと、
ありがたく思います。
「今 できることを。今の私にできることを」
こうして、かたちとなった作品、楽しみに出合いたいですね。

伊香英恵さんのホームページはこちら → 
出展場所は、コルトン広場『スペイン階段前』のテントです。