director's voice

飯野夏実さん(陶磁・ピサンキ)

今年の「工房からの風」に応募くださった方の傾向として、
加飾の豊かな意匠のものが多かったように思いました。

その中からも、今回ご紹介する飯野夏実さんは、特に個性豊かなお仕事の方。
さあ、どんな風に個性豊かなのか、さっそくご紹介いたしましょう。

Q
飯野さんは、どのような作品を「工房からの風」に出品されますか?

A
2種類に作品を出品します。
ひとつめは陶磁器。小皿やカップやアクセサリーなど、
小さめで金彩色絵の華やかな絵付けを施したも のです。

もうひとつはピサンキ。
これは日本ではあまり知られていないものですが、
ウクライナに古くから伝わるもので、卵の殻にろうけつ染めで
細かい模様を染めたものです。
このピサンキを紹介したい、というのも今回
工房からの風に応募した理由のひとつなんです。

ピサンキ。
ご存知の方、いましたか??
私はまったく知りませんでした。
ウクライナに伝わる、ろうけつ染めのイースターエッグ、
と聞いて、ヨーロッパで北欧で近いものを見たことはありましたが、
このように繊細な絵を書き込んだものとは、初めて出会いました。

子供のころに出会ってすっかり魅せられてしまったという飯野さん。
それ以来、ずっと作り続けて、このように自分の作品世界に昇華させるとは。。
すばらしいことですねー。

Q
飯野さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?

A
どんな風が吹くかは終わってみないとわからないかも。
今は制作に必死です(笑)。。。

私自身は、金色のめくるめく文様の風を吹かせたい!!

大好きっ!!ってものすごい原動力ですよね。
飯野さんの「大好き」の世界がブース中にぎゅうっと詰まって、
会場中に吹きますよー、金色のめくるめく文様の風 >>

Q
飯野さんは、小学生の頃、将来何になりたいと思っていましたか?

A
デザイナーになりたい、と小学校の作文で書いたような記憶があります。
今ほどいろいろな美術系の仕事のジャンルを知りませんから、
いく ら考えても、漫画家か、デザイナーか、図工の先生
くらいしか思いつかなかったのだ と思いますが…。

でも、絵や工作が好きだったので、モノを作る仕事がいいなあ、
と思っているのは子供のころからそれほど変わりません。

デザイナーさんが続きましたね。

ちなみに、私が小学生のころ、デザイナー、という職業、
知っていたかしら??と思い返してみました。
う~む・・・?
20歳も違うと、子どもが知っている職業も、ずいぶん違ったりするのですね。

さあ、飯野夏実さんのHPはこちら → 

陶磁器とピサンキでめくるめく金色のオーラに包まれた?テントは、
コルトン広場、スペイン階段前になります。