director's voice

大濱由惠さん(皮革)

凪ぐ浜の宝もの vol.4 大濱由惠さん

二回目の出展となった大濱さん。
初回とはまた一味違った感想があったことと思います。

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今回、一番心に残ったのは、お客様とたくさんお話しできたことです。
3年前初めて出展した際にお選びいただいた作品を
今も使っているとお伝えくださる方が
たくさんいらっしゃり懐かしく、また嬉しい気持ちになりました。

その中でも特に印象に残ったお客様
前回出展の際ヘアゴムを選んくれた小学校生の女の子
今展ではチョコ色のペンケースを選んでくれました。

来年中学校に入学したら使ってくれるそうです。
照れ屋さんな彼女は多くを語りませんが
純粋な眼差しは言葉よりも心に響き、背筋が伸びる気持ちなるのです。

またいつか会えますように。
澄んだ気持ちのおすそ分けを、作品に込めて作り続けます。

大きな展示、野外展に初めて出展した二年前。
そこから、お客様である「使い手」の方々との出会いが始まったのですね。
その出会いが積み重なって、 大濱さんに作る力を与えてくれているのでしょうか。


(画像 大濱由惠さんより)

「工房からの風」は、出展作家に対する、お客様の期待度が高いクラフトフェアだと感じます。
そして、その期待度は企画・運営して下さる方々の経験と、
イベントを成功させること
だけでなく、育てていこうという思いが
ご来場くださるお客様にも伝わって
高まっているように感じます。

作家同士の交流が深まる全体ミーティング、
作品展開や展示イメージを明確にして当日を迎えられるよう導いて下さる個人ミーティング。

らふとの庭のハーブを使ったお茶と一緒に美味しいものをいただける
トキニワカフェの
メニューやワークショップの内容も含め、
個々を大切にしつつ”一体感”が
あるのが、他のクラフトフェアには無い魅力だと感じます。

そして、作り手の種を春から丁寧に水を撒き、
すくすく育て秋に
花を咲かせて下さる”生きている”このクラフトフェアを、
今後も末永く続けて下さることを切に願います。

大濱さん、ありがとうございます。
出展者同士が心地よい緊張感をもって、高めあっていくことが、
何よりの成果につながっているように思います。
また、じっくり進化したお仕事をもって、ご参加くださいね。