director's voice

cross itoさん 染織 神奈川 

Q
cross itoさんは、「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?

A
羊毛(+獣毛)を紡いだり、織ったりした布の帽子、マフラーなどの巻物。
帽子を作った時にでる端切れから作ったコサージュ。

羊毛の暖かさ、柔らかさ、力強さを触れたりかぶったり巻いたりして
楽しんでいただければと思います。

さまざまなかたちに仕上げられた手織り布。
ぜひ、その風合いを味わってみてください。

:::

Q
出展が決まってから、ご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
どちらかというと変わらないことを心掛けました。
紡いだり、すでに糸になったものを織ったり、染めたり、染められたものを使ったり、
なんでもありの自分の世界をそぎ落とされたストイックな濃い世界に変えなければい
けないような焦りを感じることがあります。

頭の中で作り上げた作り手のイメージに捉われることないよう、
ただ一つ羊毛(獣毛)が好きということを軸に素材と向き合い、布を織りました。

変化は他者に求めても生まれてこなくて、
じんわり自分の中から湧き上がってくるものかもしれませんね。
なんでもありの自分の世界を豊かにしていくのも、
cross itoさんのお仕事なのかもしれません。

:::

Q
cross itoさんの好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。


「一歩一歩」という言葉をよく呪文のように唱えています。

サン・テグジュペリの
「一歩踏み出すこと。
もう一歩。
そしてこの同じ一歩を繰り返すこと」

もちろん日本語ではありませんが。
躊躇する時、イライラする時、心の中でつぶやいています。

「歩」という感じは右足と左足の足跡ですが、
ものづくりは手を使うので「右手+左手」の漢字があればよいのですが。
もしかしてありますか?

織のお仕事は、まさに一歩一歩、ですもの。
cross itoさんの言葉、実感がこもっていますね。
「右手+左手」の漢字、ご存知の方がいらしたら、
ぜひ、cross itoさんの教えて差し上げてくださいね。

cross itoさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜おりひめ神社の近く、
「galleryっらふと」の向かい側。
木工の宮内知子さんや、西洋あずまやの加治佐郁代子さんのブースの近くです。

ホームページはこちらになります →