director's voice

菅原博之さん

Q
風人の菅原博之さん、
今年の工房からの風では、何をしてくださいますか?

A
昨年、大好評でした男テント(自分でいっちゃってますが・・ 笑)
今年は、TETOTEの藤武秀幸さんと、風限定のオープンアトリエを開きます!

ジャンルの違う二人がシェアしているような架空のアトリエを想定して、
おりひめ神社の奥でデモンストレーションを行います。

僕の木工デモンストレーションは
「自然に反った板から木のプレートを作る」
木が反ったと書いて「板」という字があるように、
丸太から挽き割り、板にすると、
木の中にもともとある水分が一気に蒸発して、
反ったり歪んだりしてしまいます。

そんな、平面じゃない板をそのまま上手くいかして、
ちょっとだけ手を加え、器や皿のようなものにしてみたいと考えております。

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Q
今年度の出展作家の方に、菅原さんからひとことエールをお願いします。

A
みんなでいい風を吹かせましょう〜〜
今年しか吹かない風を!

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Q
菅原さんの記憶、印象に残る小さな頃の
「ものづくり」は、いつのどんなものでしたか?

A
今でも印象に残るといえば、
小さな頃・・というか、高校生の頃でもいいですか?

中学を卒業して、ずっと欲しかったエレキギターを、
お小遣い、お年玉をためて手に入れました。

買ったギターはかなり個性的で珍しい形のものでしたが、
二、三ヶ月ほどで、何故か物足りなくなってしまい、改造をしてしまいました。

ボディを削り塗装を剥がし、ノコギリで切って形を変えて・・・
日に日に土壺にハマっていきました・・・

折角手に入れたギターなのに、
何故そんなことになっちゃったんだろうと、
今思っても、まったくもって意味不明です。

その時は既存の形ではなくて・・どうしても自分の形や色にしたかったんだろうな・・。
ギターはギタリストにとって自己表現とも言われてますし(笑)
最後はステージで燃やしちゃったり・・とか!
残念ながら、そこまで暴走はしませんでしたが、
原型が全くわからないくらいになったギターを組立てては、しばらく弾いて、
また、おもむろにバラバラにしてボディーを削りと、
何かにとりつかれたように改造を繰返えした日々・・
そんな当時の自分を、今でも鮮明に覚えています。

なんだか物語ですねー。
きっと、出展者の皆さんの気持ちをほぐしてくださっているのですよね(笑

今や風人界の重鎮、アニキと呼ばれている(らしい)菅原さんの、
工房からの風に寄せてくださる想いは、
私たちスタッフにとって、
とってもありがたく、頼もしい力となっています。
クールな風貌とは違って、出展者へのあったかな想いも、とびきりなのです。

何事にも全力、真剣に楽しんでくださる菅原さんのエッセンスが、
工房からの風の素敵なスパイスになっています。
今年もスパイスも楽しみ!
おりひめ神社奥、ぜひお越しください。

菅原博之さんのHPはこちらです。
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