director's voice

大谷房子さん(染織)

Q
愛知県ですっきり爽やかな布づくりを進める大谷房子さん。
3回目となる「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?

A
ストールは今回のメインビジュアルをイメージしたりんごチェックを。
裂き織りバックやポーチ、麻のリバーシブルバックなど身の回りのものと、
今回ピローケースを出品します。
機械織りの布で作られたものが多いとは思いますが、
一日の休息のときに心地よく眠りにつきたい、
そんな思いで織りました。

ピローケース (800x535)

Q
大谷房子さんにとって「工房からの風」はどのような風ですか?

A
言葉に表せないほど清々しい風です。
当日まで向かい風や追い風と向き合って制作をして、
辿り着き感じられるこれから糧ともなる風です。

麻バック (800x535)

Q
大谷さんの初めての「ものづくり」は、なんでしょう?
印象的なもの教えてください。

A
「ノッポさん」を見てはあれこれつくっていました。
家中のものを材料にしていたように思います。
夜、どうしてもお腹が空いて
小麦粉こねてうどんつくって食べていたのが印象に残っています。
はじめから目分量は今もなおです。

りんごチェック (800x535)
りんごチェック

「ノッポさん」世代の方も、きっとたくさん来場くださいますね!

房子さんの布は、「これ手織りですか!??」
というほど、緻密で正確でまっすぐな布。
まっすぐ、というのは、まあ、象徴的な意味ですけれど。

そのまっすぐな布の魅力が発揮されるのは、
使い続ける中でのこと。
ガンガン使って、洗って、また使ってもびくともしない。
びくとどころか、何とも言えない風合いが育っていく。
ストール、ネックウエア、バッグ、ポーチ・・。
最初は、ちょっと愛想なし?のような実直な布が、
気付けば、なんとも愛着のわいた布に育っています。
(これも、私の個人的な実感ですが)

愛想なし、なんてちょっと失礼な言い方しましたけれど、
糸のいろいろ、撚りのいろいろ、そして、染め色のバリエーション。
実はそれぞれの違いは、さまざまで、
房子さんの一枚ずつの布への想いがしっかりかたちになっています。

今回もきっと清々しい展示をしてくださることでしょう。
大谷房子さんのブースは、ニッケ鎮守の杜に入ってすぐ。

HPはこちらになります。
→ click