director's voice

ナカヤマサトシさん(インスタレーション)

Q
風人のナカヤマサトシさん、
今年の工房からの風では、どのようなことをしてくださいますか?

A
おりひめ神社の右奥でインスタレーションを展開させていただきます。
テーマは『物語のある風景』。

ひとつのものに、もうひとつのものを加えることで、新しい物語が生まれることがあります。
例えば、「大きな木」の枝葉を見上げて「キリン」が首を伸ばしている。
そこにひとつの物語が生まれます。

さらにその横に小さな「子供のキリン」がいれば、またさらに話が広がっていきます。
ものとものが呼応して単体では感じられなかった立体的な情景(妄想?)が
頭の中にポンと現れます。

音楽でいえばソロ、デュオ、トリオ、、、オーケストラということになるでしょうか。
展示作品ひとつひとつを楽しんでいただきたいのはもちろんですが、
それらが合わさって生まれるもうひとつの物語も
ひとつの作品として一緒に楽しんでいただけたらと思います。

今回のインスタレーションはグリム童話の”ブレーメンの音楽隊”をモチーフに作り上げました。
ですがそれはあくまで私自身の中のストーリー。
見た方が自分の頭の中でそれぞれ思い思いの物語を想像していただくことが今回の作品になります。

nakayama101015a

Q
今年度の出展作家の方に、ナカヤマさんからひとことエールをお願いします。

A
今の自分の100%を出し切って、生涯忘れられないであろう2日間を楽しんでください。

Q
記憶、印象に残る小さな頃の「ものづくり」は、いつのどんなものでしたか?

A
お風呂場で洗面器に水を浮かべ、
ちぎった新聞紙をふやかせて牛乳瓶にぐるりと貼り付け、
人の顔や動物の顔を作っていたことが忘れられないもの作りの思い出です。
小学校に上がる前くらいでしょうか。
そのシーンだけが鮮明に頭の奥に残っています。
何のために作っていたかは全く覚えていません。

昨年、とても印象的な展開をしてくださったナカヤマサトシさん。
今年は、出展者の方々を支える風人さんとして参加くださいます。
ご自身の展開としては、インスタレーションを。
おりひめ神社の脇の一本の木に、ひとつの世界を創りだしてくださいます。

ナカヤマサトシさんのHPはこちらになります。
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