director's voice

toelle

今回革の作家が4名(組)出展くださいます。
どなたもがそれぞれの世界観があって、
技術的にもすぐれ、とっても見応えある作品群を構成されています。

toelleさんは、今回鹿児島からの出展。
遠くはるばるありがとうございます!
今年は他にも北海道、沖縄、奄美と遠方から参加くださる方が多いのも特徴です。
にもかかわらず、ミーティングにも皆さん出席くださるのです。
「出会いの磁力を高めたい」
そう思い続けてきたことが、少しずつ叶ってきたのかもしれません。
展覧会当日、使い手の方、つなぎ手の方との出会いも豊かでありますように、
私たちも最後の準備にスパートをかけています。

Q1
「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?

A1
手縫いで仕立てたバッグ・サイフ・小物類を。

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手間暇を惜しまぬ伝統製法で作られた
上質なイタリアンレザーを使用しています。
素材に負ける事のないよう、
こちらも手間暇を惜しまず、
革という素材が持つ魅力を十分に伝えられるよう心掛けて制作しています。

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Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
自分の創作活動においての新たな一歩を踏み出す為の
展示に出来るよう取り組みたいと思いました。
人類にとっては小さな一歩だが、
一人の人間にとっては、大きな飛躍になると感じています。

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人類!
そうですね、ひとりひとりの進化が結果大きな飛躍につながっていく。
toelleさんがこの日のために取り組んだこと、
いつか実を結ぶ日がきますように。

Q3
「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
自宅の庭。

雑草だらけで近隣の方々には
よほどの不精者だと思われているかも知れませんが、
微生物や昆虫たちのオアシスになっており、
食物連鎖の一端を垣間見る事ができます。

また季節毎に果樹や草花が芽を出し、
咲きほこり、実りを迎え種をこぼすという当たり前の事を、
あらためて神秘的で驚異的に思える環境です。

『花はその花弁のすべてを失って 果実を見いだす』
という詩聖 タゴールの詩が深く心に染み入ってきます。

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自分の庭を丹精しよう。
ミーティングでは、そんなお話しもします。
よその庭を見てうらやましがったり、
自分を過少に想ったりしないで、
自分の庭にこそ、育つべき種や芽があるのでは。
と。

『花はその花弁のすべてを失って 果実を見いだす』
というタゴールの言葉には、深く掘るほどに滋味深い意味が見出せますね。

toelleさんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
ブログはこちらになります。
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