director's voice

小島亜伊 さん

大阪で七宝による制作を進める小島亜伊さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
小島亜伊さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品しますか?

A1
使いやすいネックレスやブローチを中心に、
コンセプトが面白いものなど色々な種類のものを用意しています。

七宝の持つ色をあえてくすませ、
本来はタブーとされる焼きムラや変色をあえて引き出し、
ツヤを消して質感を柔らかくしたもの等、
様々な角度から見たものを出品します。

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新作のピンブローチは使わない時、
買って頂いた(プレゼントなら渡す時)時を意識して作ったシリーズを発表します。
シンプルだけど、だからこそ心や空間が潤うような
そんな気持ちのお手伝いがしたいと思い作っています。

いつも身に着けたいな、と思ってもらえるようなものから、
お守りのように側にいてほしいものまで
一点一点気持ちを込めて作ったものが並びます。

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七宝、エナメル。
美しいお仕事ですね。
単一な表情ではなく、色がない混ざった独特の色合いが小島さんの七宝のひとつの特徴。
ぜひお手元でその表情をご覧になってみてください。

Q2
小島亜伊さんは「工房からの風」への出展が決まった時、
どのようなことを思いましたか?

ただただびっくりしました。
尊敬している作家さんが「工房からの風」に育てられた
と言っていたのを思い出して、
私も同じ舞台に立てるんだと嬉しさと緊張が一気に来たのを覚えています。

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舞台!
まもなく始まりますね。

Q3
小島さんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
この質問を頂きとても嬉しく思います、ありがとうございます。

私が住んでいる街、大阪は皆さんのイメージ通りいつも賑やかで活気のある街です。
その中でも、私の工房がある街から少し行くと
千林という下町情緒が今も続く大好きな商店街があります。
戦後焼けなかった長屋や、3代続くお店、銭湯、
昔の良きものが今もそこらじゅうにちらばり、
人と人とのふれあいがとても温かい街。

商店街を活性化させる為のプロジェクトにも参加させて頂き、
私の七宝でさらに千林商店街の魅力を知ってもらえたらと
2年前からワークショップも毎年開催しています。
遠方は名古屋からご参加頂いたり、
今後も私が出来るこの街との繋がり方をしていきたいと思っています。

私は人が好きなので、工房にこもってひたすら作るタイプではなく、
人との繋がりがあるから作れるのだと思います。

商店街とコラボレーションしたものもあり、
街の人の声をダイレクトに聞いて形にする、
1人では出来ないことも体験させて頂きました。
ただ好きで、もっといろんな方に来て頂きたい思いで
千林商店街マップを自費で作ったり、
完全なライフワークの1つ になっています。

この街と関わるようになり、
地域の繋がり方やこれからの生き方を意識するようになりました。

自慢できる事がありすぎてまとまらないのですが、
この街の温かさが自慢です。
顔と顔がつながり、そこから生まれる対話がとても面白い。
新しい文化も良いですが、
私は昔ながらのこの街にいつもエネルギーを貰い制作の肥やしにしています。

ヘアゴム (800x800)

熱い!ですねー(笑
小島さんの優しく明るい関西弁が聞こえてくるようです。
会場でもきっと楽しい会話が交わされることでしょうね。

小島亜伊さんの出展場所はコルトン広場、スペイン階段前。
ホームページはこちらです。
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