director's voice

高見由香さんより

染織の高見由香さんからのメッセージをご紹介いたします。

Q1
高見さん、図録にはどのような作品が掲載になrましたか?

A1
麻のハンカチです。
麻糸を藍染、墨染したものと染色無しの白糸をレース織りしハンカチに仕立てました。
四方はタテ糸ヨコ糸を数本抜いて手でかがる仕上げを施しています。
掲載写真作品の他、素材を変えて竹糸で織ったハンカチを出品します。

ハンカチ藍白墨

竹糸で織ったハンカチ!
ぜひ拝見してみたいです!!(抗菌効果もありそうですね)

Q2
図録冊子が届いた時の感想をお聞かせくださいますか?

A2
作品写真だけでなく作り手からの言葉に耳を傾ける事で
深く作品に入っていける一冊だなと思いました。
作者をより知りたい、作品をもっと見たいと思わせてもらえるものでした。
その中に自身の作品も収められているという嬉しくも気が引き締まる思いです。

Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
高見さんは、どのような本をお貸しくださいますか。

A3
タイトル:スウェーデンの伝統手工芸
著者:アンナ・マヤ・ニーレン

35年前に出版されたこの本。
ずっと探し続けて傍に置いておきたいと切に願った本でした。

織物の歴史、昔の人が辿ってきた手業への思いが今へと繋がるまでの興味深い話や
実際に作られたものの写真が掲載されていて夢中になって読みふけった一冊です。

それぞれの技法に託された思いやルーツを知った上でつくるという事は
自身のこれからの長い制作時間に
大きく影響を与えるに違いないと思った大切な一冊です。

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2009年と2015年に出展くださった高見由香さん。
6年という年月をこつこつたゆまず制作を続けられて、
今は高見さんに憧れて応募をしてくださる染織作家の卵の方が表れています。
制作を深めていくターニングポイントともなったハンカチ。
今展でぜひご覧ください。

高見由香さんのサイトはこちらになります。
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