director's voice

松塚裕子さん(風人)

昨年は産休!を取られていた松塚さん。
今年は復帰して、風人さんをしてくださいます。

Q1
松塚さんは、今年の「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
「文庫テント」を担当させていただきます。
主に、「工房からの風」関連の冊子や書籍などをご覧になれるテントです。

これまで「工房からの風」で発行してきたさまざまな冊子のなかには、
いつ手にとってもはっとする、作り手の言葉がたくさん散りばめられています。

こつこつと積み重ねられてきたその言の葉の世界に、
ゆったりとした気持ちで触れていただけるような空間をつくりたいと思っています。

私自身、「工房からの風」が持つ言葉の世界に導かれるようにして今ここにいます。
ここで触れた言葉のかけらが、いつか誰かの光になればいいなあ。
そんなふうに思います。

「文庫テント」いつか作ってみたかったテントを、
今年は松塚裕子さんと長野麻紀子さん(Anima uni)を中心に構成くださることになりました。

ショッピングセンター内に「NIKKEこるとん銀花」という
ギャラリー・ショップが誕生した1988年が、
「工房からの風」の現在の活動の始まりでした。

その当時から、小冊子の作成をこつこつと続けていました。
それらを一堂に会してご覧いただき、手を動かすことと、
言葉、文章でそれをより豊かに育むことを願ってきました。

このテントでの時間が、次の作る手にとっての養分になりますように。
そんなことを想って企画を進めています。

Q2
松塚裕子さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2012年に出展しました。
本展の最中のことは、無我夢中で細かいところは思い出せないのですが、
作品と共にこの場に立っていられるということに、
なんだか誇らしいような気持ちでいたこと、
こみあげるような嬉しさがあったことは、いまでも鮮明に覚えています。

今年の出展作家の方も、ぜひ、そのように喜びを感じていただけますように!

Q3
木を素材として作られたもので、
心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
娘の誕生祝いにいただいた木のお弁当箱です。
これからおいしいもの、うれしい気持ちをたくさん詰めて、
ながい時間を共に過ごしていきたいと思います。

器には、幸せを盛る、という「用途」がありますね。
ええ、用途と言ってしまいます。
特にここに集う作家の多くは、それを想いながら器を作っていると思うから。

土を使ってそれを作る裕子さんは、
木の器にも、時をかけて、幸せを盛り重ねていかれることと思います。

ケミストリーmatsuzuka

松塚裕子さんは、コルトン広場モニュメント周りの
「文庫テント」を中心にいてくださいます。

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