director's voice

Y.e.reeves(服)

『既製品がまだあまりなかった時代の頃のような
街のお仕立てするおばちゃんのようにありたくて』
「Y.e.reeves」は、そんな想いで立ち上げた手作り服のブランドです。

Q1
Y.e.reevesさんは「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
洋服と布製のバッグ(旅する鞄)を出品します。
刺繍や手まつり、ホック、縫い止まりなどに手の味を感じる洋服を作っています。
今回は生地全体に『ステッチで柄を作る』という試みに挑戦しました。
ちくちくステッチでストライプを作り…。
とてつもなく時間を要しましたが、
その分想いも一層込められたかなと思います。
ぜひ手に取って見て、そして、袖を通して感じて頂けたら嬉しく思います。

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今回、服をメインに構成した作家はおふたりいます。
どちらもナチュラルな雰囲気の丁寧な手仕事ですが、
それぞれの個性をご覧いただくのも楽しいと思います。

Q2
Y.e.reevesさんが工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
普段ミシン室では、無音の中でこれから作るもののイメージを
膨らませながら作ってゆくことが多いのですが、
時々、外の音が騒がしかったり、
気持ちが落ち着かない時など聴いている曲があります。

スウェーデンのmusette(ミュゼット)の「dutum」(ダートゥム)と、
オートマタ(からくり人形)の曲のyuko ikoma
「suite for Frafile Chamber Orchestra」。

このアルバムは野原にいるような広がりがある曲、
オートマタの曲はからくりから音を集めて曲にしていて、
楽しくて懐かしい、子供心がたっぷり入った曲です。

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手になる作品と通じた音楽ですね。
ぜひ、聴いてみたくなります。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
幼稚園の時に家族で行った温泉宿のお土産コーナーで
木製のスズメのイヤリングを買ってもらった事です。

当時よくあった木彫りの熊の並びにあったもので、
掘り方もそんな感じでおしゃれではなかったけれど、
何度も引っ越した今も無くさずにまだあって、
大人になってからの方が愛着も湧いてきて、よくつけています。
木彫りの熊ならぬ、木彫りのスズメです。

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子どもの頃に連れて行ってもらった旅行のお土産、
という答えをくださった方がほかにもいらっしゃいました。
木のお土産物って、風合いが出てきて愛着わきますよね。
工房からの風の当日、スズメのイヤリング、つけていらっしゃるでしょうか。

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Y.e.reevesさんの出展場所は、おりひめ神社の奥。
ホームページはこちらになります。
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