director's voice

平野日奈子さん(陶芸)

岐阜県多治見市で作陶をする平野日奈子さん。
3回目となる出展では、どのようなメッセージを寄せてくださったでしょうか。

Q1
平野日奈子さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
特に見ていただきたい作品がありましたら、教えてください。

A1
グリーンのコバルト釉、粉引き、色釉の食事の器、
飾る器、装身具などを並べようと思っています。

お皿と料理の組み合わせを考えることが楽しくなってきて、
平皿をたくさん作ろうと思っています。

新しい釉薬の宇宙のようなお皿もぜひ見てほしいです。

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平野日奈子さんの器といえば、ふんわりとした印象の粉引き。
それが、今回は新しい釉薬に取り組まれていて、とてもカラフル。
そして、装身具にも展開が広がってうれしい驚きです。

平野さんは3回目の出展ですね。
同じく三回目の出展となる鈴木美佳子さんも新展開でした。
新たな取り組みで数年を経て出展くださること、
企画者としてはとても嬉しく思っています。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?

A2
普段はラジオを聴いていることが多いのですが、
午前中や夜遅くに季節や気分にあったものを聞いています。

今年の夏はとても暑かったので折坂悠太さんのアルバムをよく聞いていました。
草のにおいや、さーっと気持ちのいい風が吹いてくるような気分になっていました。

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ここにもラジオ派が!

多治見とえば、特に暑さで有名ですね。
陶芸にも厳しい夏だったことと思います。
草のにおいや、気持ちのいい風、呼び寄せたくなりますね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
祖母が作った鎌倉彫の朱色のお重です。

側面にそれぞれ梅の柄が彫ってあって、
小さな頃にぴったりのところに合わせてわっとうれしくなった
気持ちを今でもすごく覚えています。

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お手製の鎌倉彫のお重!とは。
作り手の皆さんは、さすがよき手をもつ方の血を引いているのでしょうか。
日奈子さんのように大切に使い続けてくれる手のもとにあって、
お祖母様もきっと満足されていることと思います。

平野日奈子さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
モニュメント方面に開けたテントで爽やかな笑顔の
日奈子さんが出迎えてくださいますね。

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