2017年11月の記事一覧

「出展作家紹介/工房からの風」New

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にしむらあきこさんより

和紙造形のにしむらあきこさんからのメッセージをご紹介します。
(にしむらさんは13時からの在廊予定です)

Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。

A1
作品タイトルは「素は続く」

先人の知恵である和紙漉きの主な材料、楮という植物の繊維は、
なんと懐の深い存在なのかといつも感動します。
紙になり糸になり、絡まりあい繋がりあい、
織られ編まれ綴られ、手から手へ続いていく。
そのさまを形にしてみたいと思って制作したオーナメントです。
おなじモチーフで制作した、和紙と箱もお持ちする予定です。

素は続く1

Q2
図録冊子がお手元に届いた時の感想をお聞かせください。

A2
尊敬してやまない工芸作家さんたちの、
体温が感じられる文章を美しい写真とともに大切に読みました。
「これだ」と思う素材に出会うことができて、その素材を信じている。
幸運と強運と強い信念を持った方々の文章だ、と思いました。

素は続く2

Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
にしむらあきこさんは、どのような本をお貸しくださいますか。

A3
「みみをすます」谷川俊太郎
和紙造形をはじめた頃に出会った本です。
目を閉じて空想の海に飛び込んでも、何の景色も浮かんでこないとき、
本棚からひっぱりだして声に出して朗読します。
声にだすとリズムが生まれて、同時にいろんなものが見えてきて、
ランナーズハイならぬ朗読者ハイ?になります。

「水の生きもの」ランバロス・ジャー
インドで1冊ずつ手作りされた手製絵本です。
絵本を作り始めた頃に、主人がプレゼントしてくれました。
開くとふんわりと刷りの良い香りがして、
手漉きの紙のあたたかな手触り。
私もこんな本が作りたい、と思った気持ちを忘れないように、
折りに触れて手に取る大切な絵本です。

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言葉の世界をふかぶかと育みながら、素材の美しさを丹念に引き出すにしむらあきこさん。
楮、和紙ならではの、にしむらあきこさんならではの制作にぜひ深く触れてご覧ください。

にしむらあきこさんのサイトはこちらです。
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戸塚みきさんより

岐阜県で藍を育て、すくもを作り、灰汁建てで藍を染める
戸塚みきさんからのメッセージをご紹介します。

Q1
掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せくださいますか。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。

A1
掲載作品は藍染めのれんです。  

最も素で、原点の作品です。
藍の美しさに真っすぐに向き合うこと、
自分に立ち返ることのできる大切な存在です。

今回はその他に、タペストリーや間仕切り、手ぬぐいや首に巻ける作品も
出品させて頂きます。

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Q2
図録冊子がお手元に届いた感想をお聞かせくださいますか。

A2
一頁一頁に、作家の方々の息遣いや込められた思いが伝わってくるようでした。
その一人として加えて頂き、とても光栄です。

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Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
戸塚さんは、どのような本をお貸しくださいますか?

A3
「旅をする木」 星野道夫
「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン

どちらの本も出会いは何気なかったのですが、
人と自然、生きること、悠久の時そして、ひとひらの葉の中にある神秘。
感性を開けば見えてくる世界に、作り手としても人としても響かされました。

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12月2日は岐阜県からお越しくださる戸塚さん。
来場者の方々、作家の方々との交流が、
黙々と進められる藍のお仕事の滋養になりますね。
循環するお仕事にぜひ触れていただければと思います。

戸塚みきさんのサイトはこちらになります。
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波多野裕子さんより

得も言われぬ静かで味わい深い色調と
美しいフォルムのガラス作品を制作する波多野裕子さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せくださいますか。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。

A1
タイトルは特にありません。
浅鉢です。
1点の掲載ですので、今の自分らしい形、今の自分らしい色と思い制作しました。
他には数は少ないのですが、小鉢と色々なサイズのグラスを出品します。

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タイトルはあっても、なくても、それが作者の意図なんですね。
波多野さんの無音のような世界には、タイトルがないことこそが、
見る人、使う人に豊かな世界を提示してくれているような気がします。

Q2
図録冊子がお手元に届いた感想をお聞かせくださいますか。

A2
目次を見て、工房からの風の15回の歴史、積み重ね、そして作品の幅の広さを感じました。
ページをめくりながら、1回1回それぞれ違う風が吹いたんだろうなぁと、
色々な回の話を聞きたいと思いました。

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Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
波多野さんは、どのような本をお貸しくださいますか?

A3
ローラ・インガルス・ワイルダー
「大きな森の小さな家」
です。
最初は母に読んで貰い、読めるようになってからは何度も自分で読み返した本です。
これを読みながら、干した雑草で麦わら帽子を作ってみたり、
割り箸で丸太小屋のミニチュアを作ってみたりしたのを、今でもはっきり覚えています。
手で作り出す楽しみ、物が出来上がる過程のワクワクを私に刷り込んだバイブルです。

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2011年に出展くださった波多野裕子さん。
ろくろで石膏型を作り、そこにガラスの素材を鋳込む独特の制作は、
一点一点にかかる比重がとくに深いように感じています。
そうして完成したガラスには、しんとした美しさが宿って
見る人の心をぽっと灯してくれるような気がします。

波多野裕子さんのブログはこちらになります。
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高見由香さんより

染織の高見由香さんからのメッセージをご紹介いたします。

Q1
高見さん、図録にはどのような作品が掲載になrましたか?

A1
麻のハンカチです。
麻糸を藍染、墨染したものと染色無しの白糸をレース織りしハンカチに仕立てました。
四方はタテ糸ヨコ糸を数本抜いて手でかがる仕上げを施しています。
掲載写真作品の他、素材を変えて竹糸で織ったハンカチを出品します。

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竹糸で織ったハンカチ!
ぜひ拝見してみたいです!!(抗菌効果もありそうですね)

Q2
図録冊子が届いた時の感想をお聞かせくださいますか?

A2
作品写真だけでなく作り手からの言葉に耳を傾ける事で
深く作品に入っていける一冊だなと思いました。
作者をより知りたい、作品をもっと見たいと思わせてもらえるものでした。
その中に自身の作品も収められているという嬉しくも気が引き締まる思いです。

Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
高見さんは、どのような本をお貸しくださいますか。

A3
タイトル:スウェーデンの伝統手工芸
著者:アンナ・マヤ・ニーレン

35年前に出版されたこの本。
ずっと探し続けて傍に置いておきたいと切に願った本でした。

織物の歴史、昔の人が辿ってきた手業への思いが今へと繋がるまでの興味深い話や
実際に作られたものの写真が掲載されていて夢中になって読みふけった一冊です。

それぞれの技法に託された思いやルーツを知った上でつくるという事は
自身のこれからの長い制作時間に
大きく影響を与えるに違いないと思った大切な一冊です。

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2009年と2015年に出展くださった高見由香さん。
6年という年月をこつこつたゆまず制作を続けられて、
今は高見さんに憧れて応募をしてくださる染織作家の卵の方が表れています。
制作を深めていくターニングポイントともなったハンカチ。
今展でぜひご覧ください。

高見由香さんのサイトはこちらになります。
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LCF 立川博章さんより

大田区大岡山に素敵な工房兼ショップを持たれる
装身具LCF 立川博章さんからのメッセージをお届けします。

Q1
図録に掲載作品のタイトルをお教えくださいますか。

A1
「連なる水晶原石の装身具」
原石が放つ優しい輝きや、同じものが二つとない形状の石を繋ぎ合わせて
1点物の装身具に仕上げました。

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Q1
立川さん、図録冊子が届いた時の感想をお聞かせください。

A2
こんな素敵な図録に掲載していただけるなんて
とても誇らしく夢のようでした。
50名の作家による文も大変素敵で
何か落ち込んだ時や立ち止まった時に読み返して
みようと思える僕のバイブルとなりました。

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Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
立川さんは、どのような本をお持ちくださいますか。

A3
「AVE CRUX GLORIOSA」Pietro Vittorelli
キリストと十字架のプロダクトがたくさん掲載された本です。
20代の時に行ったヨーロッパ旅行で感動した数々の教会
建物、装飾がすごく素敵で美術館に行くより興奮したことを覚えています。
私とくにキリスト教徒ではございませんが旅行の記念に購入した
思い出の洋書でもあります。
その他蚤の市でかなりぼったくられてキリストの像も買いました。

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2011年と2014年に出展くださった装身具LCF 立川博章さん。
彫金技術を高めながら、独自の世界観を確かなかたちに作り上げてこられました。
「連なる水晶原石の装身具」のシリーズ、会場でぜひゆっくりご覧ください。

装身具LCFのサイトはこちらになります。
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菅原博之さんより

12月2日のコルトンホールでの「風50+」展。
在廊作家からのメッセージをご紹介していきます。
まずは、木工の菅原博之さんからのメッセージです。

Q1
図録掲載作品のタイトルと作品についてのコメントをお寄せください。
ほかに、出品くださる作品がありましたらお教えください。

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A1
白漆ボウルと黒漆のカトラリーです。

高さのある深めのボウルは我家でもとても重宝しています。
それぞれの大きさや形から、食卓のイメージを膨らませていただけると嬉しいです。
カトラリーは白漆、サクラの木地オイル仕上げもあります。

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白漆大皿

Q2
図録冊子がお手元に届いた時の感想をお聞かせください。

A2
冊子を手に、、、
もっともっと作らなければと焦る気持ち。
でも自分が必要でないと思うものは作らない、
ここ数年間貫いてきた思い。本当に良かったと思いました。
この先も自分の思いに正直に。
ありがとうございました。

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角椀
高台のないお椀、温かいスープ、鍋物のとりわけはもちろん、
デザートカップとしてもお使いいただけます。

Q3
12月2日いちにちだけコルトンホールに現れる「作り手の本棚」。
菅原さんは、どのような本をお貸しくださいますか。

A3
イギリス手づくりの生活誌 ジョンセイモア著
カトラリー、器を作り始めた時に出会った本です。
僕好みで絵もたくさんあり(笑)ページをめくる度に楽しいのです。
生活に必要とされる全てものが、人の手ですべて作られていたちょっと前の時代の事。
もちろん日本にも素晴らしい民具はたくさんあり、
先人に学ぶ事はまだまだたくさんあると、あらためて感じる事ができた本です。

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2009年、2013年に出展くださった菅原博之さん。
お仕事を丁寧に絞り、ぐんぐん深めて、
澄んだ美しいフォルムの木の器を新鮮に提案くださっています。
12月2日には、ぜひ木の器を介して、豊かな会話を重ねていただければと思います。
菅原博之さんのホームページはこちらです。
→ click

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津波古亜希さん

48組51名の作家の紹介もラストとなりました。
津波古亜希(つはこあき)さん。
沖縄、奥武島(おうじま)に生まれ育って、
おばあちゃんの家を改修して工房としているガラス作家です。

Q1
津波古さんは工房からの風に、どのような作品を出品しますか?

A1
窓ガラスを砕いて溶かし合わせた再生ガラスのお皿と、
パート・ド・ヴェールで制作したシーサーの置物などを出品します。

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お皿は銅線をステッチ模様のように挟んだ
“つぎはぎ”シリーズ
お家の中のタイルや板目などをイメージした
“指でなぞる模様”シリーズなどです。

今回から作り方を変えたので、
全て新しいものを持って行きます。

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爽やかなグリーンは、窓ガラスの再生ガラスの色なのですね。
海が目の前の工房で制作する津波古さんならではの色合い。

シーサーもいいですよね。
沖縄=シーサーというのもちょっと、、。
とおっしゃったけれど、
このようにデフォルメされた姿がとっても愛おしかったので、
ぜひ工房からの風に、とお願いして出品いただきました。

Q2
工房からの風への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A3
今年なんだな!と思いました。

いつかやりたいと思っていた事、
いつか変えたいと思っていた事、
それをやるタイミングが来たな、と。

昨年工房5年目の節目を迎えていたので、
また今後作り続けていく為にすごく良いきっかけを掴んだと思いました。

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素材や技法のさまざまを巡ってみて、
これからのお仕事に絞って、高めていくタイミングだったのですね。
挑戦された作品群、私も手に取れるのが楽しみです。

Q3
津波古亜希さんの工房のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
海が近いので、
常に水平線を感じる事ができます。

普段の生活の中でよく目の端に入ってくるからだろうなーと思うのですが、
私にとっては-定位置-のようでとても安心出来る存在です。

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今夏、津波古さんの工房をお尋ねしてきました。
工房の目の前は、このような感じです。

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沖縄らしい門を出ると、浜から海がぐーーんと開けていました。
この景色に守られて、澄んだグリーンのガラスの器が生まれてくるのですね。

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(工房で爆睡中の子猫!)

津波古亜希さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入ってレンガ道に沿ったところ。
きらめくガラスの器と出会っていただけますように。

フェイスブックページはこちらになります。
→ click

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ATELIER YAUYAU

ATELIER YAUYAU
アトリエ ヨウヨウ
とお読みします。
枕草子の「春はあけぼの やうやう白くなりゆく」
からとられたそうです。

Q1
ATELIER YAUYAUさんは「工房からの風」に、どのような作品を出品しますか?

A1
革のかごバッグ《こは ひきて ぞ》です。

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ファスナーのスライダーを引く部分・引き手を繋いで作ったかごバッグで、
内側に生地の袋を入れています。
袋の入れ替えができるので、
織物作家シゲタアケミさんのまきものと
ラオス製の絹生地を組み合わせたものや、
ウール生地など、袋で雰囲気が変えられます。
バッグのサイズも、斜めがけのできるポシェット、
仕事にも使えるようなトートバッグなど、
種類豊富に用意する予定です。

また、裏地のない革の袋や、
軽く・使いやすい工夫をした小物も出品します。
私は、財布・小物・アクセサリーなどは、
牛・豚・山羊・鹿など、色や触感の異なる革を、
その都度試行錯誤しながら使っています。
それぞれの良さが伝わったらいいなと思っています。

金具は既製のものを使うのがほとんどですが、
金工作家の中川久美子さんとコラボレーションし、
留め具を中川さんが、革を私が担当したベルトも出品します。

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《こは ひきて ぞ》とは、これは ひきて です、という意味とのこと。
ここ → clickにネーミングの由来、作品のことについて書かれています。
中の布袋でさまざまな印象にかわるバッグです。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
作品と呼べるものを作りたい、と思いました。
何が作品で、何が商品なのか、という話は難しいのですが。

出展が出来るとのお知らせをいただいたいのは2016年のクリスマスでした。
こどものために「サンタさんがプレゼントを持って来た」
という演出を用意して成功して、ホッと力が抜けた後だったので、
ポストに入っていたお知らせにビックリ。
サンタの演出のように、お知らせの向こう側の見えないところで、
想いを持って動かれている方々の姿が想像できて、
贈り物をいただいたようでとても嬉しく思いました。
同じように、自分からも想いが湧いて、
作品を通じて伝えられたらいいなと、
巡り巡っている中に入り込んだ感じがしました。

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クリスマスプレゼントのように受け取っていただき、
ありがとうございます!

今回から、募集を一次、二次と分けることにしたのでした。
理由は、年内に決定して、準備期間を長くとっていただきたいこと。
そして、すでに活躍中の方は、
予定を早く立てないと埋まってしまうということもあってのことでした。
出展経験作家の方は特に、一次募集を活用いただくことをおすすめします。

Q3
ATELIER YAUYAUさんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
川があることです。
隅田川の水を利用して、
東京の東のあたりで皮革製造が普及したそうで、
地場産業として革のものづくりが今もさかんです。
川がおおらかに流れているのを見ていると、
マイペースで良いという気持ちにさせてくれます。
私のものづくりの素材・革と、同じ読みなのも好きです。

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革工芸の街でもありますね。
川、革。
作品のネーミングと言い、
ATELIER YAUYAUさんは、言葉にも繊細な感覚を持たれているんですね。

ATELIER YAUYAUさんの出展場所は、おりひめ神社の脇。
ホームページはこちらになります。
→ click

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りら

Q1
はるなの山の麓の工房で作陶されるりらさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品しますか?

A1
「見る人も、使う人も、作る人も、ずっと可愛がってくれる陶芸」
を思いに、形はベーシックで使いやすく、
それを邪魔しないような楽しい絵柄のある作品づくりを心掛けています。
「工房からの風」へも、そのような思いのある、
使うと気持ちの上がるような日常使いの器を出品します。

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きのこモチーフなどもあるんですよ。

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、
りらさんは、どのようなことを思いましたか?

A2
試行錯誤して出来た今の作風に「これで行って良し!」
とオッケーサインをもらったようでとても嬉しかったです。

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ええ、りらさんならではの陶芸をぜひ突き進まれたら、
と思っています。

Q3
あなたの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
石川県、オーストラリア、沖縄と、
求める陶芸を追い掛け群馬を離れて暮らした時期がありました。

離れることで改めて気付く、群馬の壮大過ぎない自然。
あちらこちらから視界に入る丘のような山。人混みのない町。
故郷は私をとても平和な気持ちにさせてくれる場所でもあること。

私は作品に木のモチーフを使うことが多いのですが、
それは工房から真正面に見える丘のような山を
いつも眺めていることも大きく影響しています。
壮大な山やたくましい木ではなく、窓から見えたり、
身近にあると豊かな気持ちになる自然は、私のモチーフそのものです。

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りらさんの作品を見たとき、オーストラリアの焼き物を想いました。
どこか突き抜けたような明るい表情の器。
様々な地を経て、故郷に帰られて、こうして暮らしに根付いた焼き物を作っていらっしゃるんですね。

りらさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜。
galleryらふとの向かい辺りになります。

ホームページはこちらになります。
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小泉すなおさん

Q1
印象的な美しい肌合いをもつ陶器を制作する小泉すなおさん、
「工房からの風」にはどのような作品を出品しますか?

A1
食の器は、マットな釉薬の普段使いの器の他、
食べることが大好きな自分の家でも出番の多い耐熱の皿など。

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花の器は、
土を層に重ねて陰影を付けた石のような質感のものを展示予定しています。
それぞれの質感の違いを楽しんでもらえたら嬉しいです。

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美しい器ですね。
画像にはありませんが、耐熱の器も楽しみです!

Q2
「工房からの風」への出展が決まった時、どのようなことを思いましたか?

A2
選考通知の封を開けたとき、背中を押されるような風を感じました。
以前から「工房からの風」の会場に伺った時、
関わる方々が時間をかけて交流し、
大切にその日を迎えているのを強く感じていたので
私も様々な出会いの中で
「自分の中のまだ気付いていない芽」を見つけられたら嬉しいなと、
そんな事を思いました。

それからは自分の作品の出来上がりを見て、
この部分が好きだけど、それは何故?を繰り返し・・。
置いた時に、より静けさを感じるものが残ったような気がしています。

何を作りたいのか、何を作っているのかを客観的に見る時間が持てました。
内に内に向いていく大切な時間でした。

丸

この機会を通して、ご自分の仕事に深く向き合われたことで、
すでに出展いただいた意味があったのではないでしょうか。

『置いた時に、より静けさを感じるものが残ったような気がしています』
という言葉が、作品画像と呼応していますね。

Q3
小泉すなおさんの「工房」のある街の好きなものやところ、
自慢できること大切に思っていることひとつ教えてください。

A3
工房は千葉県の柏市で、手賀沼に近い旧沼南町と呼ばれる所にあります。
子供の頃からの住み慣れた街で、
手賀沼の湖面に映る夕日の色は何ともいえません。
野鳥もよく見られ、街と自然が近いところだと思います。

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同じ千葉県でも風景がさまざまですね。
今回、小泉さんの出展場所はニッケ鎮守の杜、
「galleryらふと」の近く。
シュウメイギクが揺れる花壇のほとりに陶器が並びます。

ブログはこちらになります。
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