2014年8月の記事一覧

「プレス/工房からの風」New

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三越展終了いたしました

二週間にわたる日本橋三越本店における催事
「『工房からの風』から‐50人の手仕事展」
お陰様で終了いたしました。

予想以上のご来場者をお迎えすることができて、
初回にもかかわらず盛会にしていただきました。
ありがとうございました。

今回在店くださった作家の方々の結束力はものすごく、
出展年度が違っていても、同じ釜の飯、、
いや、同じ風に吹かれた者同士ならではのコミュニケーションを発揮して、
都心の百貨店の中に、「ニッケ鎮守の杜」、
「工房からの風」の空間が現れたようでした。

画像は会期中、ディスプレイスペースを飾ってくれた絵。
大野八生さんが初日にライブペイントをしてくださったのでした。

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三越での展のリポート、そして秋の本展のインフォメーションをしていただきました。
流通ライター橋本伊津美さんによる「トレンド小ネタ」。
FRANJA(フランジャ)内の人気コラムです。
流通、トレンド、という角度からも「工房からの風」をとらえてくださり、
ありがたい取材をいただきました。
ぜひ、ご覧下さいませ。

さて、いよいよ秋の本展に向かって、スタッフ一同疾走していきます!
作家の方々もラストスパートですねー。
こちらでも9月に入って、出展作家の公開など進めていきます。
深まる秋に向かい、「工房からの風」、ぜひご注目ください。

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風の音vol.3

年3回発行している通信「風の音」。
第3号が刷り上がりました。

・鎮守の杜の小さな話
・ふたりのかたち - TETOTE 藤武秀幸さん、美輪さん
・工房のある街へ - 富士 鈴木有紀子さん
・ある日の庭日記 - 大野八生さん
・らふと茶菓部より - 浮島
・ハーブ - カレンデュラ
・言葉のアロマ - 冴え返る
・庭人さん募集
・・・etc

目覚めたばかりの春から、陽春へ向けて。
ちょっときゅん?とする風の音かもしれません。

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2年間の無料購読をお申込みくださいました方全員と、
「工房からの風」アンケートなどでご住所登録下さった方へは
ランダムで投函をいたしました。
ほか、規定部数分をニッケコルトンプラザ、
インフォメーションカウンターにて無料配布いたしております。

現在は無料登録をお受けしておりませんが、
5月に追加登録期間を設ける予定にしています。
その節は、こちらでもあらためてお知らせいたします。

ご感想、お問い合わせはこちらよりお待ちしています。
→ 

お庭の桜も、蕾がふっくらとしてきました。

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新たな出会い

本日の朝日新聞夕刊に、工房からの風のお知らせを掲載しています。
首都圏版のこのお知らせを通して、毎年、新たなお客様がいらしてくださいます。
今年もはじめまして!のお客様、お迎えできますように~

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ポートレイト

今日は「galleryらふと」で、今年度の出展者、
勢司恵美さんによる竹籠作りのワークショップを。

参加の方々大満足のレポートは、「galleryらふと」のブログの方で。

こちらでは「風の音」の取材も兼ねての写真を少し。

恵美さん、とってもチャーミングな若き女竹細工師!
で、心映えが、なんとも豪快、男前!!

手って、いいなぁと、その自在な指を見ながら、惚れ惚れ、です。

昨年の今頃、書籍、「工房からの風‐作る・働く・暮らす・生きる」づくりを通して、
作家のポートレイト撮影がすっかり好きになりました。

以前は人物撮影が苦手だったのですが、場数を踏む?中で、
近づき方というか、被写体に意識されない感じ、をちょっと掴めたのかもしれません。

でも、恵美さんには、そんなこちらの掴み?など関係ありませんでした。
どんなときにも、自然体。
ひまわりのようなひとでしたもの。
ほら、大満足で、帰っていきます。

そして、こんな大サービス?も。
いいなぁ。

一応、ブログに載せてもいい?って聞きましたけれど、
全然ok!
と、これまた気風のいい答えが返ってきたのでした。

でも、「風の音」、どんな記事になるのかな?

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工房探訪・風の音取材

昨日は学生時代に慣れ親しんだ西武池袋線に久しぶりに乗って、
鍛金の作家さんを訪ねてきました。

どんなに暑いことか、、と覚悟していきましたが、
狭山湖の影響なのでしょうか、涼やかな工房でした。
作家も涼やかな青年!のような方でしたので、
いっそうそう感じたのかもしれません。

工房でお話しを伺い、 その後一緒に近くのギャラリーを訪ね、
ずいぶんお話しをしてきました。
作家の方にとって、企画者と話すことで作品作りが整理されたり、
道筋が立っていくこともあるかと思いますが、
企画者にとっても、作家とお話しすることで、
企画の骨格が正されたり、肉付けされることがあるんですよね。
今日もそんなことを感じました。

「工房からの風」も、応募する方、来場される方からすると、
クラフトフェアのひとつと思われていることは、
否定も肯定もしないのですが、
同じような会を作っている、という気持ちはまったくないのです。

並記されるような会が増えて、同じ出展者の顔ぶれになるほどに、
「工房からの風」の進む方向を、心澄ませて思います。
すでに灯台の明かりも届かない、大海原に出てしまったようなものですから、
磁石の針は、自分たちで見定めないと。。。

なんとなくクラフトフェアの雰囲気とか、工房や作家に対するイメージとか、
楽しいこと、素敵なこと、と思われていることから、自由であるように。
そんなことを思います。

具体的には、規模を大きくしすぎないように。
新人作家を含めた50人という規模が、空間に対しても、
来場者の方々が、気持ち的にも体力的にも、
ゆっくり作家とその仕事と出会えるマックスのような気がします。
その構成の中で、少しでも、ひとりひとりの作家のことを、
丁寧にご紹介できるように。。。
これが「工房からの風」のひとつのあり方なんだと。

たとえば、同じ会に出展する作家でも、作品作りのスピードは
それぞれに違います。
工程的に在庫をある程度確保できる仕事の作家は、
頻繁に「クラフトフェア」に出展したり、展覧会を開けますが、
(もちろん努力をされていらっしゃるからなのですが)
一方、どんなに根を詰めても、ひとつの作品を作るのに、
時間がかかってしまう制作もあります。
そのような作家の方が、今の風潮、出展形態のスピードに
途方に暮れてしまわないように。。。
そんなことを願います。

スピード感のある仕事や、
楽しさ、ワクワク感を与えてくれる仕事ができる作家の魅力は、
伝わりやすいですね。
それもすばらしいことだけれど、もっとゆっくり、じっくり、
ある意味、鈍重な仕事の中にある光を見過ごしてしまわないように。

そのために、私たちにいったい何が出来るのだろう。。。
ときにこちらが途方に暮れそうになりますが(苦笑)、
そんなときこそ、ひとりの作家を紹介することを
コツコツ進めることしかないように思います。

と、ぶつぶつひとりごちましたが!
そんな思いを抱きながら、「工房からの風」に向かっています。
「風の音・工房からの風特集号」も、
その思いをかたちにするひとつなのです。

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次号「風の音」取材始まりました。

猛暑、始まりましたね。
「工房からの風」の今年の出展者は、北海道から沖縄まで。
秋の実りに向けて、きっと、熱い工房時間を過ごしていらっしゃることと思います。

さて、「風の音」第二号は、「2013工房からの風・特集号」。
創刊号より8頁増やして、工房からの風当日に販売します。

(尚、登録下さった方には、開催前に無料でお送りします。
登録いただける数までまだ余裕はありますが、9月に一旦受付を休止しますので、
ご希望の方は今のうちのお申込みいただけますと幸いです。
お申し込みはこちらから → 

ここでは、今年の出展者を数人取材して、頁を構成します。
その取材が今日から始まりました。

今日取材した方は、羊毛で布を作る人。
震災後には、縁あって石巻で羊を巡って地元の方々と交流を続けている方です。
ご自身の布づくりと、布が生まれる背景と深く交わりながら歩んでいきたい、
という思い。
そのあたりを、お伝えしたいと思っています。

今日撮った一枚。
石巻在住の能面の作り手と、神棚職人さんによる合作のスピンドル。
これが、とっても紡ぎやすいのだそうです!
このスピンドルを使ったワークショップも開きますので、
どうぞご期待くださいね。

さて、明日は埼玉の山の方へ。
猛暑の金属工房で、暑く、熱く、取材してきます。

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さこうゆうこさんのヒヤシンスポット

クウネル最新号。
頁を開くと、あら、こんにちは。

そう、昨年の工房からの風に出展くださった、さこうゆうこさんのヒヤシンスポット。
編集者さんが来場くださり、お選びになられていたのでした。

こんな風に広がっていくのも、うれしいですね。

さこうゆうこさんのHPはこちらです → 

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小冊子

『工房からの風』では、毎回小冊子を編んでいます。
作り手からの生の言葉、文章をお届けしています。

今回寄稿いただいたのは、こちらの方々です。
(掲載順・敬称略)

今野恵 「鹿とマント」
大谷哲也 「アイデアも冷めない距離」
小澤基晴 「ジャムの味わい」
香田佳子(アトリエ倭)「ちぎり」
鈴木知道(tomot) 「森に宿る物語」
里見香奈子 「コツコツ」
大谷房子 「機を泳ぐ」
竹沢むつみ 「がらくた」
稲井浩志(qan:savi) 「偶然に導かれた天職」
平厚志 「ものをつくりながら」
加藤かずみ 「続けた先にあるもの」
さこうゆうこ 「七歩の距離」
鈴木有紀子 「ろうそくの灯りになった日」

300円で販売しています。
販売場所は、コルトン広場・モニュメント周りにあるテント『kaze books』
ぜひ、お読みいただければと思います。

(今回、稲垣の文章は掲載せず13人文章で編んだ小冊子です。
別に稲垣文・撮影の『工房からの風-作る・働く・暮らす・生きる-20の工房を訪ねて
も『kaze books』で販売いたします。

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新刊本について

本の内容のお問い合わせをいただきました。
(ありがとうございます)
目次から引いてお書きしますね。

はじめに
『工房からの風』と『ニッケ鎮守の杜』について

風果   新鮮な作り手たちは、時代の中で果実のように生まれてきます
伊藤 環     陶芸     岡山
舞良雅子     染織     岩手
津田清和     ガラス     奈良
大谷哲也・桃子  陶芸     滋賀

コラム  先生と作家さん

風集う  ようこそ『工房からの風』へ‐真ん中を
マンマミーア   木工・洋菓子   滋賀
koko kaltio.   ろうそく     静岡
硝子企画舎   ガラス      東京
JUNIO     陶芸       北海道
寺田本家    日本酒     千葉

コラム おばあちゃん

風躍る 出会いの磁力を高めよう
冨沢恭子     染め縫い    東京
宮本佳緒里    布つなぎ    京都
小原聖子     金属       神奈川
いわもとあきこ  裂き織り    香川

コラム  凪ぐ浜の宝物

風姿  雑木山のことを思っていました
吉田慎司     ホウキ     神奈川
相原清子     鍛金      埼玉
初雪・ポッケ   木工・金工   京都
森 文香      染織      神奈川
熊谷 茜      籠編み     山形
大野八生     造園・イラスト 千葉

あとがき 『自分の感受性くらい』茨木のり子さんの詩に寄せて

B5変型判 112頁 カラー 1,890円 アノニマ・スタジオ刊
10月15日以降書店発売予定。

『工房からの風』会場内に設けるテント『kaze books』
(コルトン広場・モニュメントまわり)でも販売いたします。

どうぞお手に取ってご覧ください。

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風姿その2

4章「風姿」
続いて染織の森文香さんです。

文香さんが初めて出展くださったのが2007年。
その時から現在までの5年の間にゆっくりと感じてきたことを書かせていただきました。
人生の中で5年はけっして長い時間ではないかもしれませんが、
もの作る人として立って、歩が確かになっていくまでの5年は濃密なものかと思います。
作る人である前に、人としてどうあるのか。
人として進んでいくことと、ものを作ることがどう添っていけばいいのだろう。
文香さんは何も具体的なことや、特別な主張もされませんが、
5年を経て、私は文香さんにはいろんな大切なことをじんわり教わっているんだなぁ。
そんなことをあらためて思った取材でした。

心を澄ませて。
働くことが、生きていく姿を整える。

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山形で籠編みをする『kegoya』こと、熊谷茜さん。

楽器を奏でるような指使いで籠を編んでゆきます。

東京に生まれ育ち、林学の学びの先につながった山形での籠編み。
山形で出会ったおじいちゃん、おばあちゃんが茜さんの先生です。
それはもの作りだけではなくて、暮らしていくこと、生きていくことの上での
大切な学びを与えてくれた出会いでした。

おばあちゃんの手と心。
作ることは、生きていく中での自然な営み
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章の終わりは、大野八生さん。
工芸・クラフトの作り手ではなく、造園・イラストが八生さんのお仕事。
けれど、『工房からの風』のメインビジュアルを描いてくださり、
会場の一部『ニッケ鎮守の杜』のガーデナーもしてくださる
八生さんのことをぜひ綴りたかったのです。

あらためてお話を聞けば、初めて伺うことばかり!
二つの仕事を続けていくことの迷いを吹き払ってくれた
のが、イギリス人映画俳優だったというのには、驚きました。
そして、文字数の関係で書ききれなかったのですが、
そのやりとりを通訳してくれたのが、
戸田奈津子さんだったという贅沢なこと。

ほんとうに必要なことは、必ず巡ってくるのですね。
強く願えば。

幸福な花や果実は、
時と場と人とが出会い、姿を結ぶ

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さて、駆け足でご紹介をしてきました書籍
『工房からの風-作る働く・暮らす・生きる-20の工房を訪ねて』(アノニマ・スタジオ)
に登場いただいた作り手の方々。
お一人おひとりのストーリー、そして工房の風景、作品写真、
ぜひご覧いただければと思います。

そして、いよいよ明日からは、
今年の出展作家からのメッセージをお届けいたしましょう。