2012年10月の記事一覧

「凪ぐ浜の宝物/工房からの風」New

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泉健太郎さんから

『ニッケ鎮守の杜』の中、稲荷社のほとりで、箱や鏡を展示していた泉さん。
新潟に戻られて、メールをくださいました。
少しセキララ?なところは除いて、泉さんのお許しをいただきましたので、
皆様にもお伝えしたいと思います。


( photo usami )

こんにちは。新潟の泉です。
新潟に帰ってきてからしばらく脱力感でぼーっとしてましたが、
昨日辺りからようやく落ち着いていろいろ動き始めたところです。

直前の準備を含め怒涛のような1週間でした。
本当に稲垣さん、スタッフの方々、オブザーバーの方々には
大変お世話になりました。
ありがとうございました。

思えば、今まで木彫と卵殻の箱はなかなかお選びいただくことが難しく、
今回は知り合いもいないし、ひょっとしたら箱は1つも売れないのでは
ないかということを本気で覚悟して臨みました。

自分の作ったものは果たして世の中の人達に受け入れてもらえるのだろうか、
それを工房からの風に来てくださる意識の高いお客さまに判断してもらいたいと思って、
応募、出展させてもらいましたが、
結果的には何人かの方たちに箱を手に取っていただくことができ、
やっと少し安心することができた思いです。
安心というよりは自分の中にぎゅっと芯のようなものが入ったような感じでしょうか、
上手く言えないのですが。

今回、卵の殻の箱を選んで下さった方がいたり、
チラシの写真に載っていた木彫の箱をお求め下さった方や(結婚祝いに贈るそうです)、
卵殻の極小の箱を小学生の女の子が買ってくれたり(渋いですね)
と嬉しい驚きの連続でした。

お客さまとも箱に何を入れるのか等いろいろお話しすることができて、
参考になることが多かったのも何よりの収穫でした。

それもこれも、工房からの風という場のすごさと紹介文があったればこそだとも思っています。
(紹介文はとても嬉しかったです。
Facebookのタナカユミさんのコメントも赤面ものでしたが嬉しかったです。)

お稲荷さんの前というのもとてもよかったです。
ありがとうございました。

最後に、工房からの風を作ってくださって本当にありがとうございました。
いろいろな時期があったのですが、
どうしても工房からの風に出たいという一念があったので乗り切ることができたように思えます。

他の作家の方々、スタッフの方々との出会いも本当に貴重な経験でした。
工房からの風がこれからも何年も続くことを祈っております。
私も今回の経験と、仰っていただけたことを心に留めて、
少しずつでも前に進んで行きたいと思っております。

これから寒くなって参りますが、どうぞお身体ご自愛ください。
またスタッフの方々にもよろしくお伝え下さい。

泉健太郎

泉さんのことは今回ご応募いただくまで存じ上げませんでしたが、
こうして『工房からの風』を遠くの灯りとして漕ぎ進んでいる方が、
どこかに存在していた、、、ということに、気持ちが引き締まります。
と同時に、企画者にとっては、大きな励みともなります。

『工房からの風』の財産はいろいろたくさんありますが、
来場くださる方がその大きなものだと思います。
出展作家の方々が、口を揃えて、
「なんて、ものを丁寧に見て、選んでくださるお客様が多いのだろう」
と感想を寄せてくださいます。
「毎年秋のこのイベントを楽しみにしているのよ」
とうれしそうに話してくださる方も多かったと。

そのようなお客様の目と心を励みに、作家も企画者もよりよい仕事に進みたいですね。

泉健太郎さんの開催前のメッセージはこちら  → 

泉さん、箸休め、なんて謙遜していましたけれど、
これからは心地よい自信、持ってくださいますね、きっと。

kouboukazetenji
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松塚裕子さんから

コルトン広場『スペイン階段前』
ベージュやクリーム色の中に青緑が鮮やかに展示された
陶器のブースを覚えている方も多いのではないでしょうか。
その作者、松塚裕子さんからもメールをいただきました。


(photo matsuzuka yuko)

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工房からの風が終わった次の日、窓を開けると金木犀の香りが流れてきました。
そのときやっと、ああ終わったんだ、という実感が胸にすとんと落ちました。
春に出展が決まってから、もうこんな季節になっていたことに驚きます。
後半、工房以外での記憶がほとんどありません。
うらしま太郎みたいです。

初めてのミーティングでは、こんなにすごい人たちの中でどうしよう、と不安ばかり。
走り出したものの、やっぱり無理かもしれない、いや大丈夫、と
浮き沈みの激しい半年間だったようにも思います。
それでも、当日が近づくにつれてだんだんと落ち着きが増し、
不安や心配、コンプレックスなど余分なものはすべて置いていこう、
スッキリした心と体であの場に立とう、という気持ちになれたのは不思議な感覚でした。
きっとそれは、たくさんの人が一緒に走ってくれたからだと思います。
稲垣さん、スタッフのみなさん、そしてオブザーバーの作家の方々、共に出展するみなさん。

一人では見ることのできない景色をたくさん見せてもらうことができました。
緊張と不安ですこし怖かったミーティングは、
8月には潤いを補給する、給水所のような場になっていました。

まんなか、に辿り着いたのかどうかといえば正直まだわかりません。
全力で投げたボールがいまだに宙に浮いているような、そんな感じもします。
きっとその行方が分かるのはこれからで、
作りながら探す作業はずっと続くのだとおもいます。

いつかこんな風になりたいと思える、先を走る方たち、
ともに頑張りましょう、と一緒に走り出した方たち、風の中で出会えた全ての人に
いつでも胸を張って会えるよう、ちゃんと背筋を伸ばして作っていきたいと思います。
その思いこそが、宝だと思うのです。

長くなりましたが、最後に。
「工房からの風」を作って、守り、育ててくださって本当にありがとうございます。
つくって生きていく喜びをこんなにも実感できる場に参加できたことは、
自分のこれからに、たくさんの力を与えてくれました。

また会えるのをたのしみにしています。
お体、だいじにしてくださいね。

松塚裕子

+++

つくって生きていく喜びをこんなにも実感できる場
給水所のような場
全力で投げたボールがいまだに宙に浮いているような

松塚さんの言葉は、いつも実感がこもった生きた言葉ですね。
今回得たつながりや、自信を糧に、じっくり松塚さんの作品を作り続けてほしいと思います。

開催前の松塚さんからのメッセージはこちらです。 → 

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佐藤亜紀さんから 

先週の今日は、『工房からの風』の前日。
たくさんのスタッフで準備に励んでいたのでした。
あっという間に時が過ぎ、一週間が経とうとしていますね。
なんだか夢の中の出来事だったように思うのは、私だけでしょうか?

全国各地からやってきてくださった出展作家の方々からは、
無事工房に戻りました!というメッセージをいただいています。

『凪ぐ浜の宝物』
第何回目の終わった頃からでしょうか?
展覧会という大波が去った後、凪いだ浜辺に散らばる貝殻を拾い集めるように、
今回の工房からの風で見つけた出会いの輝きを探すようになりました。

『工房からの風』を終えた後の作家からのメッセージにも、
そんな輝きがちりばめられています。
いただいたメールの中から、おひとりずつ、そう10人くらい、
ご本人のお許しをいただいて、一部こちらに綴っていこうと思います。

お一人目は、染織の佐藤亜紀さんです。

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(photo usami)

昨日、無事に京都にもどりました。

工房からの風の出展が決まってからの数カ月間、
全体ミーティングや個人ミーティング、当日と本当にお世話になりました!!

とうとう二日間が終わってしまい、
当日に向かって制作に集中した数カ月間と、ぎゅっと詰まった二日間、
さかのぼれば、工房からの風にあこがれをもってからの月日、
なんだか頭のなかで、いろいろなことがぐるぐるとしていて、
うれしかったこと・反省点・感じたことの断片がたくさんありすぎて、
まだうまく整理しきれていません。
きっと、すぐに整理しきれるものではないかと思いますが
これからのその時々で、大いに役立ってくれて
励みになってくれるようなものばかりです。

私は、作り手としての展示の経験も浅く、
初出展でしたので、準備や当日の流れもすごく不安でしたが、
わからないことや困ったことは
すぐにサポートして下さるオブザーバーやスタッフの方がまわりにおられて、
とても心強く有難かったです。
両隣りのブースの方にも、本当に親切にしてもらい、
何かとお世話になりました。

工房からの風は、私にとって本当に大きな風でしたが、
人のあたたかさにもあふれたものでした。
お話させてもらったお客さんの中には、
このイベントを毎年のこの季節の楽しみにしてると笑顔で
話して下さる方も多く、初出展の私ですが、うれしかったです。
でも、今までにないお客さんの多さに、正直、とまどいと
ちゃんと接することができなかったような思いもあります。

稲垣さんとの個人ミーティングでお話いただいたことは、
独立してから今まで必死になってやってきて、
気付かなかったことを角度を変えて見てもらい、
改めて自分の制作を考える良いきっかけとなりました。
当日まで、すべてを生かすには至りませんでしたが、
今後長い目でみて、制作に生かしていきたいと思います。

本間さん、宇佐美さんにも、いつも優しい笑顔で接して頂き、
緊張している気持ちを和ませてもらいました。
どうぞよろしくお伝えください。

話があちこち飛んだ文章になり、すみません。
まだまだ、書き足りないようなお伝えしたい気持ちがいっぱいですが
長くなりすぎそうなので、取り急ぎ、お礼までとさせてもらいます。

皆々さまに心から感謝しています。
本当にありがとうございました。

佐藤亜紀

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おりひめ神社の鳥居の脇。
椎の高木のほとりで、絹や羊毛の糸で織りあげたストールやマフラーを展示していた佐藤さん。
数年前にお客様として来場し、ずっとこの日を目指して作り進んでこられたそうです。
作った布を、どう丁寧にお伝えしようかと考えて、
まとい方、巻き方を研究!して、当日はお客様に自ら巻き巻き提案をして
楽しんでいただいた佐藤さん。(素敵ながんばりやさん!です)

京都の工房に戻り、さあ、次はどんな糸を染めて、機にかけるのでしょうか。
開催前の佐藤さんのご紹介も、あらためてご覧ください。   → 

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凪ぐ浜の宝物/工房からの風 | コメントをどうぞ

大波の前に

凪ぐ浜の宝物
というカテゴリー。
何のことだか、ちょっとわかりづらいですね。

これは 工房からの風という大波が去ったあと、
浜辺にたとえた砂浜に散りばめられた、宝物のようなきらめきを
毎回綴っているのです。

今年の凪ぐ浜には、どんな宝物と出会えることでしょう。
まずは、大波に向けて、力を蓄えなくてはですね。

昨年までの「凪ぐ浜の宝物」は、
こちらのアーカイブスでご覧ください。
→ 

p.s
ちょうどその頃、桜紅葉が始まります。
宝物?のように、白いお饅頭??