2018年10月の記事一覧

「企画テント/工房からの風」New

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カナルファーム

流山市で農業と食にまつわるショップや
ワークショップなどの活動をされるカナルファームさん。
利根運河を建設する際に設計と監督を担ったオランダ人技師
ムルデルが、かつてこの家の離れに寄宿していたという由緒あるお宅です。
「工房からの風」には3回目の出展をただきます。

Q
カナルファームさんはどのような出品をなさいますか?

A
野菜と果樹はバターナッツかぼちゃ、
生(なま)落花生、
自然栽培のみかん、
葉物

ほかに
「自分の子供にも安心して食べさせられるものを作りたい」
との思いから、無添加のジャムや卵・乳製品を使わない焼き菓子も作っています。

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農作物、その加工品と、まさに、地に足の着いたものづくりをされるカナルファームさん。
出展場所は、コルトン広場、モニュメントの近くです。

ホームページはこちらです。
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風のタネ

毎年恒例となった、木と出会うテント。
アトリエ倭さんが、工房からの風のために
毎回想いと工夫をこらした企画のワークショップを行ってくださいます。

今年は『風のタネ』というタイトルの、木のカードホルダーを作るワークショップ。
アトリエ倭さんからのメッセージです。

「工房からの風」に出展されている作家さんは
自身の仕事の紹介カードを置いている方が多くいらっしゃるので、
お気に入りの作家さんのカードを持ちかえっていただいて飾っていただくためのカードホルダーです。

風で始まる出逢いがやがて芽吹いて花を咲かせ実を結び、
そこから工芸が広がっていくように、
そのタネのようなカードを持ちかえっていただくきっかけのようになれたらと考えたワークショップです。
今年の「工房からの風」のメインビジュアルの木のように、
深く根をはり葉を茂らせるような、そんな木に成長できるタネを、ぜひ持ちかえっていただけたらと思います。

場所はコルトン広場モニュメント周りのテント。
両日 10:00~16:30 随時受付
定員両日各50名様
800円
最終受付16:00
定員に達し次第終了します

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作家の方々ではなくても、おうちで活用でできますね。
伝言メモをはさんだり、素敵なDMを飾ったり。
もちろん、写真などでも!

5歳以上のお子さまどなたでもご参加できますので、ぜひ木と出会うテントへ!

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庭の駅

「ニッケ鎮守の杜」には「手仕事の庭」があります。
この庭では、暮らしに恵みを与えれくれる植物を中心に、
四季折々を彩る草花を育てています。

「庭の駅」テントでは、このお庭のブーケ、ハーブミックス、
実生の寄せ植え盆栽、草木染用染剤(小舟草)などを販売します。
種(SEED MIX)も大好評。
このお庭で収穫した種をミックスして袋に詰めたもの。
この種を蒔いて、手仕事の庭のエッセンスを育ててみませんか。

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その他に、大野八生さんのイラストによるオリジナル手拭い、
スタッフTシャツなども販売します。

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ちょっと自慢げな風人二名(笑
スタッフTシャツ、今年のカラーはフォレストグリーン。
メインビジュアルの木のベンチを八生さんに描いていただきました。
(このベンチ、スタンプも作ったので、バッグもワークショップで制作できますよ!
→ ツキネコWS

Tシャツにシルクスクリーンプリント制作いただいたのは、
BOOTS & STICKSさん 
→ click
八生さんの繊細なタッチを、今回は象牙色にして!
という難しい私たちからのリクエストに見事応えてくださいました。

そして、庭人Tさんの手になるスペシャルハーブサシェも!
お庭のラベンダーを、らふとのカタチで包んだもの。
枕元でリラックス。
クローゼットやバッグにはもちろん、
ジャケットの胸ポケットにも!

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カフェ ポステン(コーヒー・スイーツ)

コルトン広場では、おいしい珈琲も提供いただきます。
カフェ・ポステンさんからのメッセージをご紹介いたします。

Q1
カフェ・ポステンさんは、「工房からの風」でどのような展開をしてくださいますか?

A1
カフェ・ポステンは、つくば山麓の元郵便局舎のカフェです。
お店では、自家焙煎の珈琲などのドリンク、地元の食材を主に使ってランチやお菓子を作ってお出ししています。
今年も、作家さんの集う「工房からの風」に参加できるのを楽しみにしております。

今年のメインは、自家製焙煎豆のホットコーヒー ”楓ブレンド”
手仕事の庭に吹く風をイメージしたフルーティで柔らかな酸味のブレンドです。
こちらの豆の販売もいたします。

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全体のメニューはこのようにご用意しています。
~温かいドリンク~
 *楓ブレンドコーヒー
 *カフェ・オ・レ
 *秋色ハーブティー
 *ホットジンジャー
 *ホットつくばベリー

~冷たいドリンク~
 *ポステンアイスコーヒー
 *アイスカフェ・オ・レ
 *ジンジャーソーダ
 *つくばベリーソーダ
 *工藤さんのりんごジュース

 *楓ブレンド珈琲豆150gで販売します。

~焼き菓子~
 *きび糖スコーン
 *あんずスコーン
 *キャラメルナッツスコーン
 *栗ケーキ
 *りんごケーキ
 *スパイスキャロットケーキ 他

コルトン広場、モニュメント近くのカフェ・ポステンのテントでお待ちしております。

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私たちも筑波方面に行くときは、必ず寄りたくなるカフェポステン。
工房からの風でも、作品巡りのブレイクにぜひお立ち寄りください。
ホームページはこちらになります。
→ click

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文庫テント

文庫テントへ、ようこそ

「工房からの風」につながる一連の活動は、
ニッケコルトンプラザオープンの30年前から始まりました。

館内に誕生した工藝ギャラリーショップ「NIKKEこるとん銀花」時代から、
作り手と使い手を結ぶ場として、小冊子を編み続けています。


BASE-NOTE
coya note
風の音

また、「工房からの風」の開催時にも、作家の文章を集めた小冊子の制作を続けてきました。

「作る人の言葉には、生きることへの輝きある言葉がある」
という想いと、
「作る人が文章を綴ることは、自らの仕事への耕しにつながる」
との想いが重なり、この編集活動は続けられてきました。

今活動の種が蒔かれた30年前と、育み続けた30年間に想いを寄せて、
この「文庫テント」を設けました。
今まで編んだ冊子や、ゆかりの書籍を開いて、
作ることにまつわる言葉の世界をぜひ味わっていただきたいと思います。
そして、これからの作ること、作ることと響いた幸福な時間について、
想いを交わしたいと願います。

工房からの風 ディレクター 稲垣早苗

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掌      全8号 1991年~1994年
BASE-NOTE
coya note   全17号 2004年~2010年
風の音 全 7号 2013年~2017 年

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工房からの風小冊子 主な寄稿者(順不同 敬称略)

1996年 赤木明登 堂前守人 吉田佳道 伏見眞樹 舞良雅子 ほか
1997年 三谷龍二 レギーナ・アルテール 赤木明登 小島郁子 中村工房 ほか
1999年 前川俊一 真木千秋 岩田圭介 広沢葉子 西川聡 ほか
2001年 加藤文子 中里和人 小林ゆふ 安藤竜二 齋藤田鶴子 ほか
2003年 中村功 矢谷左知子 荒川尚也 相馬紳二郎 萩原千春 ほか
2005年 奥畑正宏 磯敦子 寺田聡美 今野安健 塩山奈央 ほか
2006年 長南芳子 安齋新 冨沢恭子 富井貴志 中本純也 ほか
2007年 宮本佳緒里 成田理俊 宮下香代 佐藤千香子 川端健夫 ほか
2008年 石原稔久 舞良雅子 松下純子 安部智穂 寺田優 ほか
2009年 熊谷茜 古谷朱里 大桃沙織 いわもとあきこ 菅野あゆみ ほか
2010年 宮岡麻衣子 山田洋次 peterIvy ますみえりこ 武井春香 ほか
2011年 井上陽子 中矢嘉貴 佐々木ひとみ 大護慎太郎 吉田慎司 ほか
2012年 大谷哲也 小澤基晴 香田佳子 加藤かずみ さこうゆうこ ほか

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そして、昨年の15回展では、記念冊子「風50+」を出版しました。

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→ click

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文庫テントでは、これらの印刷物をお手に取って開き、
椅子に腰かけてお読みいただけるコーナーを設けます。

また、バックナンバーで比較的余裕があるものをセットにして、
1セット500円でお分けいたします。
この機会のみの販売ですので、作り手の紡ぐ言葉に関心をお持ちの方は、
ぜひお選びください。
尚、このバックナンバーセット@500円については、
いただいた金額を、公益社団法人企業メセナ協議会の
GBFund(G:芸術、B:文化、F:復興/ファンド)に全額寄付させていただきます。
→ click

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こちら、空間構成を、長野麻紀子さん(Anima uni)、松塚裕子さんが行ってくださいます。
風人さんたちから寄せられた「言葉」が空間に溶け込むような構成になるかと思います。
ぜひゆっくりとお立ち寄りくださいませ。

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素材の学校

毎年恒例、お子様向けのワークショップのテントが2クラス出現します。
子ども時代にぜひ工藝の素材に触れてほしい、
作る仕事の大人と接してほしい、との願いを込めたテントです。

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こちらのプリントも本部テントでご用意していますので、
会場に来られたら、ぜひゲットしてみてください。

ご参加方法は、大人ワークショップと同じで、
各開始30分前に開催のテントでお申し込みを承ります。
予約は不要です。
天候や状況により、急遽変更があることをご了承ください。
お一人での制作が困難な方(お子様など)はお付き添いの方とご参加ください。
詳しい参加条件は、各ワークショップブースでお尋ねください。

谷田貝陵子
『木の葉のネームタグ』
両日 10:00~11:00 随時受付
5名様ずつ
500円

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RIRI TEXTILE
『草木染めの糸で織るコースター』
両日 10:30~11:30
定員各6名様
1,500円

ri素材の学校

フクシマアズサ
『脱穀してつくるモロコシほうき』
両日 11:30~12:30
定員各5名様
2,000円

素材の学校(ほうき)

磯 敦子
『綿から作るふしぎの実』
両日 12:00~13:00
定員各10名様
1,500円

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CHIAKI KAWASAKI
『打ち込み象嵌キーホルダー』
両日 13:00~14:00
定員各10名様
1,500円

打ち込み象嵌キーホルダー_見本2

森 友見子
『再生紙で作る壁飾り・この木なんの木?』
両日 13:30~14:30
定員各10名様
1,500円

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谷田貝陵子『木の葉のコインケース』
両日 14:30~15:30
定員各8名様
2,000円

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フクシマアズサ『脱穀してつくるモロコシほうき』
10/13(土)のみ 15:00~16:00
定員5名様
2,000円

素材の学校(ほうき)

そして、今年は、最終日の夕方、こんな企画ツアーも!

『キッズ庭めぐりツアー』
10/14(日)のみ 15:00~16:00
定員8名様
1,000円

手仕事の庭」に育つ綿や、ホウキモロコシを
観察したあと、竹のリースをつくりましょう。
色々な素材の話を楽しみましょう。

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トークイベント

10月14日(日)12時~13時
コルトン広場ワークショップテントCで、トークイベントを行います。

鞍田崇さん(明治大学准教授・哲学者)
×
稲垣早苗(工房からの風ディレクター)

『民藝のインティマシー—「いとおしさ」をデザインする』
という著書を出版された鞍田崇さんは、
今春、NHK Eテレの『趣味どきっ!』火曜放送シリーズ
「私の好きな民藝」(4/3-5/29、全9回)にご出演されました。

現在は、NHKラジオ第二、毎週水曜 20:30 – 21:00で
「今なぜ民藝か」というテーマでお話をされています。
(ちょうど10月10日(水)に第二回目のオンエアーがあります!)

今回、テーマは「工藝を巡る耕し」
民藝など、ものづくりの現場を重層的に訪ね、
広やかに会話を重ねる鞍田さんの目に映る「工房からの風」ってどんな風なのだろう。
ということや、
作り手の文章をずっと編み続けてきたこの「工房からの風」、
その言葉、文章とともにあるクラフトフェアということについて感じられること
などなどを、お聞きしたいと思っています。

そして、ものやひとやそのストーリーだけを点として注目するのではなく、
「工房からの風」に集う作り手や使い手の方々の営みを、
哲学者の目からお話しいただきたいと思っています。

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明治大学准教授。哲学者。1970年兵庫県生まれ。
京都大学大学院人間・環境学研究科修了。
現在、明治大学理工学部准教授。
近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。
著作に『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会 2015)など。
http://takashikurata.com

:::

トークイベントご参加方法

当日開催15分前よりお席のご案内をいたします。
予約不要です。
席に限りはありますが、お立ち見も可能です。
尚、晴天時には30席をご用意する予定ですが、
天候により席数を減らす場合や、
急な会場の変更(館内)がありますことをご了承くださいませ。

工房からの風マップ面18入稿-1

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松塚裕子さん(風人)

昨年は産休!を取られていた松塚さん。
今年は復帰して、風人さんをしてくださいます。

Q1
松塚さんは、今年の「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
「文庫テント」を担当させていただきます。
主に、「工房からの風」関連の冊子や書籍などをご覧になれるテントです。

これまで「工房からの風」で発行してきたさまざまな冊子のなかには、
いつ手にとってもはっとする、作り手の言葉がたくさん散りばめられています。

こつこつと積み重ねられてきたその言の葉の世界に、
ゆったりとした気持ちで触れていただけるような空間をつくりたいと思っています。

私自身、「工房からの風」が持つ言葉の世界に導かれるようにして今ここにいます。
ここで触れた言葉のかけらが、いつか誰かの光になればいいなあ。
そんなふうに思います。

「文庫テント」いつか作ってみたかったテントを、
今年は松塚裕子さんと長野麻紀子さん(Anima uni)を中心に構成くださることになりました。

ショッピングセンター内に「NIKKEこるとん銀花」という
ギャラリー・ショップが誕生した1988年が、
「工房からの風」の現在の活動の始まりでした。

その当時から、小冊子の作成をこつこつと続けていました。
それらを一堂に会してご覧いただき、手を動かすことと、
言葉、文章でそれをより豊かに育むことを願ってきました。

このテントでの時間が、次の作る手にとっての養分になりますように。
そんなことを想って企画を進めています。

Q2
松塚裕子さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2012年に出展しました。
本展の最中のことは、無我夢中で細かいところは思い出せないのですが、
作品と共にこの場に立っていられるということに、
なんだか誇らしいような気持ちでいたこと、
こみあげるような嬉しさがあったことは、いまでも鮮明に覚えています。

今年の出展作家の方も、ぜひ、そのように喜びを感じていただけますように!

Q3
木を素材として作られたもので、
心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
娘の誕生祝いにいただいた木のお弁当箱です。
これからおいしいもの、うれしい気持ちをたくさん詰めて、
ながい時間を共に過ごしていきたいと思います。

器には、幸せを盛る、という「用途」がありますね。
ええ、用途と言ってしまいます。
特にここに集う作家の多くは、それを想いながら器を作っていると思うから。

土を使ってそれを作る裕子さんは、
木の器にも、時をかけて、幸せを盛り重ねていかれることと思います。

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松塚裕子さんは、コルトン広場モニュメント周りの
「文庫テント」を中心にいてくださいます。

ホームーページは、こちらになります。
→ click

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フクシマアズサさん(風人)

今年初めて風人をしてくださるフクシマアズサさん。
箒(ほうき)を種まきから収穫までを行い、
その素材で制作まで行っている女性です。

Q1
フクシマさん、今年の「工房からの風」では何を担当くださいますか。

A1
今年は「素材の学校」で、ほうきの時間を担当させていただきます。

ほうきの時間では、子どもたちにほうきの材料である
「ホウキモロコシ」という草を脱穀するところから体験してもらい、
机の上を掃除できる小さなほうきを作っていただきます。

また、今年6月からコルトンプラザにある「手仕事の庭」で
庭人さんたちと一緒にホウキモロコシを栽培したのですが、
その草を使って作った「庭のほうき」も展示します。

「風のケミストリー」では、アトリエ倭さんの木工の仕事と、
そしてRIRI TEXTILEさんの染めの仕事と
ご一緒させていただいた作品を出品する予定です!

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「工房からの風」の会場内の「手仕事の庭」では、ホウキモロコシをずっと育ててきました。
今年は、フクシマさんからの種でフクシマさんの育て方で育成してみたのです。
耕しや畝づくりから、目から鱗なことばかり。
何より、私たちは例年熟させすぎていたんですねー。
種取り分以外は、箒に適した育ち具合で収穫するのだと教えていただきました。

それにしても、ほうきの素材を植えている会場!とおうのもレアですし、
吉田慎司さんとともに、ふたりの若き箒職人が風人さんというのも、
世界中でここだけ!(大げさですが)ですね。

Q2
フクシマさんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
昨年の2017年に出展しました。
今でも鮮明に残っている記憶は、
あるお客様がほうきを目にした瞬間、
「わぁ、ほうきだ!」
ととてもまぶしい笑顔で、両手を伸ばして、
ほうきを手にとって見てくださったことです。

ほうき作りの半分は畑仕事で、
肉体的に辛い場面がたくさんあるのですが、
約半年間、「工房からの風」を目指してやってきたことが、
この瞬間に「報われた」と思いました。

素材の学校(ほうき)

それは幸せな瞬間でしたね。
作家にとって、このような瞬間がどんなに糧になることでしょう。
「工房からの風」のお客様は、ほんとうにこのようなあたたかな方が多いのだと、
毎回、作家からのお話しから感じています。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、
または、大切にしているものを教えてください。

A3
とある木工作家さんが作ったコーヒーメジャーです。
これを手に入れたのは大学2年生のときで、
貧乏学生だった自分には思い切った買い物でした。

材質はサクラの木。
シンプルな形で、仕上げはオイルフィニッシュ。
使えば使うほどコーヒーの油が染みて色づき、香りもコーヒーに。
毎日使うごとにその記憶が刻まれていくようで、
道具を使い込むことの喜びを教えてくれたのはこのコーヒーメジャーでした。

愛用するほどに艶めき育つ、というのが顕著なのが木の道具ですね。
若く懐の自由がきかない中で手に入れたもので、
「よかった!」と思えたものは、それからの暮らしや考え方にも影響を与えてくれますね。
フクシマさんが作る箒をはじめ、工房からの風でご紹介するものが、
誰かのそのような宝物になってくれますように。
そう願うばかりです。

フクシマアズサさんは「素材の学校」や、「五行テント」を中心に会場をみてくださいます。

ホームページはこちらになります。
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岡野達也さん(風人)

二回目の風人をしてくださる岡野達也さんにお尋ねします。

Q1
今年の「工房からの風」では、岡野さんは何を担当くださいますか?

A1
自分の作品の中にワンハンドルトレーがあるのですが、
取っ手部分は木を曲げて制作しています.
その木を蒸して曲げるところを実演します。

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「工房からの風」は、16回から20回の5年にかけて、
静かに底辺に流れるテーマを「五行」として、
その木火土金水を毎年感じながら展開しようと進めています。

今年は「木・草」ということで、おりひめ神社の奥に設ける「五行テント」では、
木や草にまつわるものづくりを感じてもらえるコーナーを作ります。
岡野さんには、その五行テントで曲げ木の制作公開をしていただくことになりました。

Q2
岡野さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
メインビジュアル・レモンの時の2016年です。

やっと出展が叶った「工房からの風」。
自分が出展するのだなと、強烈な緊張が込み上げてきたのを覚えています。
半年間、がむしゃらに走ってあっという間の二日間。
感想は?と聞かれても本当に、あっという間でしたとしか言いようがなく。
でも確かにあの時から風向きが変わったと思っています。

岡野さんは雄弁ではなく、いつもニコニコ笑顔で輪の中にいる方です。
それでいて、困ったときには、いつもまっさきに手助けしてくれる優しくって力持ち!なひと。
昨年も雨の中、どれだけの出展作家や私たち企画者が助けられたことでしょう。

そんな不言実行タイプの岡野さんですけれど、ボソッといいこと!をいうんですよね。
風人さんたちも一目置いているところがあるみたい。(私もです)

レモン年、出展くださったあとにいただいたメールにも、
とても素敵なメッセージが。

“期待して”頼る気持ちで臨むのではなく
“期待される”ように臨むべきだったなと。

そんな風に言葉にしたひとっていなかったな。
そんな風に思わせてくれる作り手の方です。

Q3
岡野さんが、木を素材として作られたもので、
心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
初めて作った木のスプーンですね。
見栄えは良いと思うのですが正直使いにくい。

今は使っていないですが、たまに視界に入ると
初心忘るべからず
じゃないですが、そんなことを思ったり考えたり出来るので大切にしています。

どんな姿のスプーンなんでしょう。
岡野さん、よかったら、画像送ってほしいです!

岡野達也さんは、おりひめ神社奥の「五行テント」のほか、
会場中を見守りのクマさんのように周って下さる予定。
困ったことがあったら、きっと助けてくださいますよ。

ホームページはこちらになります。
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