食の陶展―桜の木の下で 榎本 稔(陶)
2005年4月2日(土)~10(日)
榎本 稔 作品

鉢、皿、椀。
たっぷりと大振りの器、
手元に馴染む銘々の器。

陶芸展の作品というより、
今にも料理が盛られるような佇まい。
-こんなうつわでごはんがたべたい-
あたりまえのすこやかな食事が似合う焼き物。

食の器は料理人だった榎本さんの真骨頂。
けれど、凛とした花の器にも心惹かれてきた。
出会って初めて求めたのは、粉引きの角瓶。
穏やかな姿は暮らしの片隅に添って、
周りの時間を静かに整えてくれる。
春、庭のあるギャラリーで、
花の器も喜んでくれるでしょうか。

text : sanae inagaki

日々の食卓で出番の多い榎本さんの器。
特にお薦めの小鉢や6寸皿も、
登り窯から出てきてくれることを希って。