花の文様を大胆に描き、
ぽってりとした質感も心地よい、堂前守人さんの陶器。
ハレの日をより華やかに、
フダンの食卓も、いっそう丁寧にしたくなるうつわ。

そんな堂前さんの器を楽しみにしているけれど、
それと同時に、個展ならではの心地よい裏切り、
新たな取り組みにも、いつもはっとさせられる。

今回は、ブルーの彩色のものを。
オランダ、デルフトの雰囲気を心においての堂前さんの新作。
ほかにも粉引きに絵付けを施したものや、
陶像もギャラリーめぐる庭に展示してみたいと。

７月の庭。
描かれたフェンネル・オレガノ・タイム・イタリアンパセリ・・・。
藍や棉も育つ手仕事の庭のほとりで、
ガーデンパーティーのような展覧会です。

sanae inagaki