中本純也・理詠 穴窯陶展
2006年6月3日(土)~11(日)
中本純也・理詠

以前、70歳位の男性に
「僕の父は食べ物屋をしていたので器の重さにはうるさく、茶碗は140匁(もんめ)、丼は220匁。最近の器は物足りなく僕にはピッタリするものがなかなか無い」
と言われた。

私には目方だけでなく、器自身の重みのなさを指摘された気がした。
先日、井戸茶碗の喜左衛門は370gだと知った。
写真でしかみた事がないけれど、あの風格でこの軽さなのかと思った。
やはり心の重みが大切なのだ。

text : rie nakamoto

中本さんちは玄米ごはん
毎日元気に器に盛る

龍神村は梅の産地
梅干しのせる焼〆小壺

純也さんは焼酎好き
酒好きの手は酒器上手

・・・

穴窯を築き、土を整え、薪を集めては日々割る。
土壁に五右衛門風呂の家族三人の小さな家。
ふかく、たのしい日々から生まれる、焼き物をどうぞ。

text : sanae inagaki