舞良雅子(テキスタイル)
2007年3月17日(土)~25日(日)
舞良雅子作品

私の仕事場には、太さや手触りが異なる
20種ほどの絹糸がある。

その中には、光沢のある滑らかなもの、
毛羽立ち互いに絡みついてしまうもの、
かたく締まったものもある。

糸質の違いは、繭の種類や作られる過程によるものだ。

それぞれの道を経てきた糸が、
新しい道筋に続いていくようにと思いながら、
機に糸をかける。

masako mouryou


つややか、しっとり、なめらかに
絹の布のイメージを、舞良さんはあっさりと覆す
ガサガサ、ゴワゴワ、ボコボコと
そんな表情にも織り上げられた布たちは、
素材が本来持っていた力と
ひとりの作り手の心に結んだ像とが響き合っている

ストールなど、まとう絹の布
タピストリーなど、しつらいの絹の布
ランチョンマットに仕立てたちいさな絹の布
さまざまな絹の表情を、春の日差しに透かせてみませんか

sanae inagaki