中村功・徳島拝宮(はいぎゅう)和紙展
2006年5月20日(土)~28(日)
中村功

今年の春、楮(かじ)の木を植えた。
長年育てて来たわが家の楮は、鹿に喰われて残らず枯れてしまった。
畑の廻りを網で張りめぐらし、確かに以前とは違った山里の風景になってしまったが、紙漉の始まりは一枚の紙から、その一枚の紙は一本の楮から。
新しく植えた楮も、梅雨の頃には芽を出してくれるだろうか。

遠い遠い仕事が、また始まった。

text : isao nakamura

拝宮(はいぎゅう)和紙の原料は、楮。
そして、澄んだ水と空気も大切な「原料」なのだと、中村さんの紙漉場に立つと感じます。
標高600mの山里に生まれ育った人の紙漉き場は、日本でもっとも天に近い。
中村さんのおじいちゃんの、そのまたずっとおじいちゃんも生まれ育った土地で漉かれた紙。

ふかふかの拝宮和紙からは、つながっていることの豊かさが、ほかほかと伝わってくるのです。

text : sanae inagaki

※5/20(土)・21(日) お天気次第で、トキニワカフェ オープン
※5/27(土)・28(日) トキニワパン屋 飛騨「もりのにわ」からパンが届きます。
・・・ウリキレゴメン・・・