私の仕事場には、太さや手触りが異なる 20種ほどの絹糸がある。
その中には、光沢のある滑らかなもの、 毛羽立ち互いに絡みついてしまうもの、 かたく締まったものもある。
糸質の違いは、繭の種類や作られる過程によるものだ。
それぞれの道を経てきた糸が、 新しい道筋に続いていくようにと思いながら、 機に糸をかける。
masako mouryou
つややか、しっとり、なめらかに 絹の布のイメージを、舞良さんはあっさりと覆す ガサガサ、ゴワゴワ、ボコボコと そんな表情にも織り上げられた布たちは、 素材が本来持っていた力と ひとりの作り手の心に結んだ像とが響き合っている
ストールなど、まとう絹の布 タピストリーなど、しつらいの絹の布 ランチョンマットに仕立てたちいさな絹の布 さまざまな絹の表情を、春の日差しに透かせてみませんか
sanae inagaki