ワークショップ/らふと

編む手、温かな手 レポート

1月19日、ワークショップ『編む手、温かな手-はじめてのニット』を開催しました。
ニットデザイナー鈴木朝子先生をお迎えし、
手編み初心者、または久しぶりに針を持つ方を対象に棒針手編みを教えていただきました。
編むのは、冬に嬉しいウールハンドウォーマー。
ご参加者の方々は、初めて針を持つ方と、久しぶりの方・経験者、それぞれ半々くらいでした。

事前にお選びいただいたウールの毛糸三種類から一種を使って、
さっそく、糸と針の持ち方と作り目からスタート。
続いて2段目、3段目へ。

進めながら、編み図の読み方も理解していきます。
棒編みですから偶数段は頭の中で記号を反転して…

鈴木先生と、サポートの木村さんが、一人ひとりまわって見てくださいます。

数段編みあがってくると手も目も慣れてすっすっと進み、編み目も見えやすくなります。
確認してきれいな模様に満足したり、時々、はっ!とかけ違いに気づき戻ったり、も。
その繰り返しで覚えていくのですね。

みなさんの手指が終始よく動いていて、まさに手の仕事。

縄編みにもチャレンジです。
一段一段編んで、あっという間に時は過ぎ。

片手分完成。温かそうです。自分が作ったと思うと尚のこと!
「編む手、温かな手」というタイトルは、毛糸を編む事と使う事が共にある事で、
温かな時間を過ごせる様に、という思いをこめてつけました。

進み具合はまちまちでしたが、まずは大きな第一歩、毛糸と棒針と親しんでいただけたでしょうか。
自己流で…と仰っていた方の疑問が解かれた事も、共有できた事も良かったですね。
集中しながらも、和やかな様子が印象的でした。

目標分まで編みあがった方はかぎ針でコサージュ編みも。

長い歳月をかけて受け継いでこられた手しごと”手編み”の、
糸に針と手が運ばれて形が成されていく過程は興味深く、
様々な編み方を組み合わせることで生まれる芸術性にも魅了されます。
また、家で、電車で、時には庭や公園で。
好きな場所で針を進められるのも、手編みの嬉しいことのひとつですね。

2011年秋に立ち上がった、ニッケの毛糸を介した
東日本大震災支援プロジェクト『ぬくもりを届けよう』では、
手編みがいかに身近な手仕事であり、暮らしを彩ってきた存在であるかを改めて感じました。
そして、手編みをする方がもっと増えるような交流ができたら、という思いから、
この度のらふとでのワークショップ開催となりました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

鈴木先生は、ニットデザイン、本、展覧会、手編み教室主宰などで
手編みの魅力を伝えていらっしゃいます。
2012年2月『ぬくもりのつながり』でも、ニットデザインを提供くださいました。
今回のワークショップでは、初心者にも編みやすく、さらに縄編みなどのアレンジも入った
デザインを編み出してくださいました。
鈴木先生のデザイン、ファッション、明るいお声や優しさに、
憧れを持たれる方続出、なのです!


今回の茶菓は、らふと茶菓部より、レモンマドレーヌを。
らふとのハーブブレンド紅茶と共にお召し上がりいただきました。

工房からの風
工房からの風 MECENAT2017大賞