Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
TSU ZU KUさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
必需品となる革財布や、暮らしにまつわる革小物、仕事道具となる物入れなど、革で表現できるものを幅広く制作しています。
そのなかでも、ここ最近よく注目いただいているのが長財布と二つ折り財布です。
長財布は、使い勝手に合わせ収納力のあるものと薄いものの二種類に分けました。
このキャッシュレス時代、コンパクトなものが多くの方に好まれますが、
「やっぱり長財布」と思う方も一定数いらっしゃるということを実感しています。
また、二つ折り財布は、手のひらサイズにできるだけ収まるサイズ感でこの夏できたばかりの新顔です。
二つ折り財布にありがちな小さなコインスペース、コインの取り出しやすさ、そして使い続けることで出始めるコインの“あたり”など、思考と試作を重ねました。
お財布はそれぞれの暮らし方に直結するものだからこそ、どうぞじっくりとご覧ください。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
鹿革で作った革小物や革バッグを、「麗(rei)」というシリーズで作りました。
鹿革は、軽く柔らかくしなやかな質感が特徴の革です。革の原産は関東総鎮守である大山阿夫利神社の麓。
野育ち由来の傷もありのまま作品に落とし込むことで、革の表情が持つ力強さと質感のしなやかさ両方を表現しました。
少し改まった場面でもそうでない時も使えるもの、そして身軽さ優先で持ちたい方にぜひお手に取っていただきたいと思います。
Q3
TSU ZU KUさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
鹿の革で作った鹿皮紙(しかひし)です。
これは、鹿皮研究のカワダシュウジさんからいただいた、鹿の革を使った紙です。
その強さ、透過性、伝音性にはとても驚かされます。
工房では一枚の鹿皮紙をキャンバスに貼り、壁にかけて飾っています。
まっさらな革一枚の鹿皮紙に多くの可能性を感じ、制作することへの励みとなっています。
TSU ZU KU(つづく)の齊藤さんの出展は二回目。
前回出品された人気の作品はますます磨かれ、鹿革の新シリーズも生まれた今回の展開。
コルトン広場、お庭への入り口に一番近いテントで広やかにご覧いただきます。
ホームパージはこちらになります。
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