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2023年11月の記事一覧
「企画テント/工房からの風」New
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鎮守の杜の色暦(染色アーカイブ)
galleryらふとには、鎮守の杜の色暦、という染色ワークショップがあります。
春の桜枝、夏の藍の生葉、秋のコブナグサ、冬の枇杷…
ニッケ鎮守の杜という定点を巡る季節の色を追うことで、
この場所が持つ奥行きが感じられるのではないかと思っています。
春が来れば、一年草は種まきから。
太い根で地面を支える樹木も芽吹き、やがて葉が茂り、花や紅葉や。
それぞれの生長と共に、染める草木と色も変わります。
これまでに染めた糸や布を並べると、目の前を鎮守の杜の四季が軽やかに駆け抜けていくようでした。
まるで季節がバトンを渡す、色のリレーです。
このワークショップから派生し、染色アーカイブをまとめた特装本「鎮守の杜の色暦」が、
RIRI TEXTILEの和泉綾子さん、空想製本屋の本間あずささん、galleryらふと、
それぞれの手が繋がって生まれました。
手仕事の庭の花壇近く、藤棚前の「鎮守の杜の色暦」ブースにてお披露目です。
和泉綾子さんは、工房からの風出展以降、手仕事の庭の植物での染色を数年にわたり続けてくださっています。
和泉さんの手とまなざしを通して現れる、清々しき”庭の色”。
枝葉の内に秘めたる美しさにはっとする、続いてどこか懐かしい。
それはちかしい植物たちのあたらしい表情を見せてもらっているような。
今回のために、すべてを手仕事の庭の植物で染めた絹糸で織り上げた四季の布、
春/夏/秋/冬を本に収めました。
そして、この四季の布をストールに仕立て、春/夏/秋/冬、限定1点ずつ、
工房からの風で特別に展示販売をします。
作品に添えるキャプションは本間さん制作のスペシャルバージョンです。
当日は染色デモンストレーションも。
RIRI TEXTILE『手仕事の庭の植物で染める』
両日12:30〜14:30
植物を煮出し、糸を染める工程をご覧いただきます。(本間さんと紙染めの予定も!)
これまでのワークショップで染めたリネンストールもアーカイブとして展示します。
製本家の本間あずささんは、日本とスイスで学ばれた技術をもとに本の修復や、オーダーメイドの本づくりを手がけ、近年はオリジナル作品も発表中。
自ら植物で染めた紙や糸を用いるなど、自然に寄り添った制作をなさっています。
galleryらふとでは「庭」をテーマにした製本ワークショップや、2018年には「庭の本 風」の装幀、製本をしていただきました。
今回は文章、標本、染め糸、織布をおさめるという内容と、手仕事の庭が重ねてきた時間を合わせ、
「折」と「円環」という時の連なりをあらわすふたつのかたちから成る装幀に。
その「折」と「円環」をおさめる夫婦函はしずかな光沢をたたえたハーブ染め絹布張りの「ひかりのはこ」。
標本、染め糸、織布の豊かな色調を引き立てるように、内側の光を静かに宿す器のような入れものを、と。
筆者も敬愛する詩人、片山令子さんの詩から、本間さんが「ひかりのはこ」というフレーズをすくいとってくださったことをきっかけに、
三者それぞれが「ひかり」を想いながらの制作となりました。
また、興味深かったのは、織(布)と製本の共通点。
共に糸を用いる仕事で、「織」と「折」、同じ響きの動作を持っていること。
textile には text という文字が入っていること。
布張りの装幀は丈夫で、大切なものの象徴でもあり、古くより織(布)と製本は密接な関係であったことがうかがえます。
本間さんの工房での制作風景をおさめた、hyakkaさんによる美しい撮影・編集の映像からも、
その繋がりを感じていただけることと思います。
特装本の制作にあたり、
日々手仕事の庭の植物育成に携わってくださる大野八生さん、庭人のみなさん、
そして、「鎮守の杜の色暦」の想いに賛同し、
豊かなアイディア、技術、あたたかな心を惜しみなく注いで取り組んでくださった
和泉綾子さん、本間あずささんに、深く感謝申し上げます。
応援してくださるみなさんの声も励みになりました。
ありがとうございます。
最後に、前出の片山令子さんの詩を一編紹介させてください。
「本について」
本はやっぱりいいなと思います。いつでも開いてくれる扉があり、重みがあり、背中がまっすぐで、胸に抱えることが出来ます。
季節の扉が開く、背中がまっすぐで、胸に抱えることができる、手仕事の庭の宝物ができました。
ながく愛される本に育ちますように。
◎当日、特装本は「展示」となり、お手を触れて閲覧いただくことはできませんが、
中をご覧になりたい方は本間あずささん、和泉綾子さんにお声がけください。
お二人がページをめくりながらガイドをしてくださいます。
宇佐美智子 記
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『鎮守の杜の色暦』 特装本
折〈アコーディオン製本〉手仕事の庭の植物染め手織布 春/夏/秋/冬
円環〈リンクステッチ製本〉手仕事の庭に育つ12の植物にまつわる小さな文章と標本、染め糸
藍の生葉/いちじく/梅/オリーブ/月桂樹/コブナグサ/桜青葉
ジンジャーリリー/どんぐり/ハーブミックス/姫りんご/枇杷
折、円環の表紙、函の表紙布〈ハーブミックス染め〉
発行日 2023年10月28日
企画・編集・文・デザイン 宇佐美智子/galleryらふと
染織 和泉綾子/RIRI TEXTILE
装幀・製本 本間あずさ/空想製本屋
植物育成 大野八生・庭人のみなさん/ニッケ鎮守の杜
director's voice
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素材の学校(こどものワークショップ)
未来の作り手たちへ
未来の使い手たちへ
工藝作家が行う、こどもたちへのワークショップを今年も開きます。
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※画像はイメージです。
キッズ庭めぐりツアーは、日曜日のみ行います。
素材の学校の先生達と一緒に、手仕事の庭や、出展作家さんのテントをめぐり、素材のお話を聞いたり、作品を見せてもらったりします。
各先生からの素材のかけらのおみやげ付きです。
お申し込みは、コルトン広場、モニュメント周りの「素材の学校」テントへ!
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風の光 アトリエ倭ワークショップ
毎年恒例のアトリエ倭、香田進さん、佳人さんの木工ワークショップ。
今年は、どんな素敵タイトルで、何を作るのでしょうか?
風の光
今年は小さな万華鏡を作るワークショップをします。
長く続いたコロナ渦を抜け、光を取り戻した世界を、そして秋の美しいお庭を楽しむ為のアイテムです。
2本の木で構成された万華鏡の中には、三角柱のミラーと透明のビー玉が入っています。
お好きな木を2樹種選んでボンドで組み立て、あとはひたすら好きな形にヤスリで削り、ラインなどもお好みで入れていただけます。
最後にオイルを塗って磨いて完成です。
基本の形は四角形のものと八角形のものからお選びいただけます。
是非ご自分で作った万華鏡で、美しい光の世界と、秋のお庭を楽しんでいただけたらと思います。
風の光 – 小さな万華鏡を作る
両日 10時~16時 随時
定員 両日各40名様
お子さんから大人の方まで、どなたもご参加いただけます。
参加費 \1,800
(最終受付15時15分・定員に達し次第終了)
今年は例年よりもじっくり型のワークショップ。
その分、定員もいつもよりは少なくなっています。
お手製の万華鏡。
しかも、木工作家のもとで作る一生ものの(ちよっとオオゲサかなあ)手と心の友になる道具つくりです。
アトリエ倭さんのインスタグラムにも情報書いていただいます。
→ click
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ハレの日へ
あと16日。
今年の「工房からの風」の開幕が迫ってきました。
第21回となる今展の特徴。
それは、ひとりひとりの作家のブースが、輝いて立ち上がっていること。
コロナ禍で3年間できなかった事前ミーティングを行ったことで、各作家が自身の仕事について深く考えて、それに基づいて準備に進めてきました。
その実りは、当日の各テントで豊かに花開いていることと確信しています。
そう確信している理由の一つが、明日からこの場でご紹介していく作家からのメッセージ。
例年以上に自身の仕事について、とても丁寧に伝わる文章や写真が届いています。
まとめている私が、読みながらほんとうにワクワクしてくるのです。
ただなんとなく作品を持ってきて並べる。
そんな作家は「工房からの風」には、ひとりもいません。
作品の豊かさ、その展示の仕方、自身の仕事のプレゼンテーション。
個展が50ブース集まったような第21回「工房からの風」。
10月 28日 29日の土日。
ぜひ、カレンダーにチェックしてくださいね。
そして、ものづくりとそれを心に響かせてくださる方々が集うことで生まれる、清々しくも優しい人の笑顔が満ちた「工房からの風」に、ぜひご来場ください。
出展作家、風人作家、主催者一同、皆様のご来場をお待ち申し上げております。
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出展作家50ブースと共に、今展では風人(かぜびと)と呼ばれる、企画に加わってくださる16人の作家の方々の展開も輝きがひとしおです。
出展作家からのメッセージを前に、今日はこちらをさくっと(個々にはあらためて)ご紹介いたしましょう。
制作光景動画放映/デモンストレーション/トークセッション
1 「南京鉋で削る木の道具」 杉田創作 (木工)
2 「手箒と小箒」 吉田慎司 (箒)
3 「タタラ作りで陶のうつわを作る」大野七実 (陶)
4 「木のボウルを彫る、削る」 片田学 (木工)
5 「家具を作る」 hyakka (木工)
6 「上映会&トークイベント」-風の実りと風人-
岡林厚志(hyakka 風人)× 吉田慎司(中津箒 風人)× 稲垣早苗(工房からの風ディレクター)
鎮守の杜の色暦
ニッケ鎮守の杜・手仕事の庭で約20年にわたって続けてきた草木染めの営み。
製本家の本間あずささんによって、「Book」にまとめ、
RIRI TEXTILEの和泉綾子さんによって、布に織りあげ、当日は草木染めのデモンストレーション(制作公開)を。
素材の学校
こどもが工藝に触れる喜び。
ものが作られていく過程を見聞、体験。
大人の(工藝作家の)本気!を感じてもらう「素材の学校」という企画を10年以上続けてきました。
いつの日にか、このワークショップを体験した子どもが、出展作家として参加することも夢見て!
金属の時間「刻印キーホルダーを作ろう」川崎千明
金属の時間「たたいて作る錫(すず)の腕輪」川崎千明
紙の時間「かお、顔、どんなかお?再生紙で作る壁飾り」森友見子
綿の時間「綿の糸を指で織る」磯敦子
木の時間「いろんな木でお魚を作ろう!」鈴木友子(もくのすけ)
竹の時間「竹のオーナメント」勢司恵美
フェルトの時間「お水でゴシゴシ、羊毛フェルト」西澤泉(IZOOMI)
綿と紙の時間「綿と紙で作るスイーツ」森友見子×磯敦子
キッズ庭めぐりツアー 風人
(詳細は、別記事でご案内しますね)
風の光 – 小さな万華鏡を作る
アトリエ倭による恒例となった木工ワークショップ。
今年は、万華鏡づくりです。
子どもから大人まで、どなたもご参加いただけます。
ほかにも、特別編集の制作光景動画の公開など、ここから2週間、webやSNSを通じて、「工房からの風」のプレゼンテーションを行っていきます。
ハレの日、二日間をより心から楽しんでいただけますように、ぜひ、このサイトやインスタグラム→clickをご覧ください。
さあ、明日から、出展作家からのメッセージをお届けします。
定番の
Q1
「工房からの風」には、どのような作品を出品されますか?
の他に、今年は以下のような質問にお答えいただきました。
Q2
工房で大切な、あるいは象徴的な、あるいはストーリーのある「道具」について1点教えてください。
Q3
お手持ちの「工藝品」で愛用、または大切にされているものついて1点教えてください。
Q2とQ3は、どちらか、あるいは両方をお答えいただいています。
ではでは、どうぞお楽しみに~
director's voice
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ワークショップ・デモンストレーション・トークイベント
企画段階では、コロナ禍の状況は読めませんでしたので、今年は大人向けのワークショップは、アトリエ倭さんの『風のかけら』のみといたしました。
場所 → コルトン広場、工房からの風会場の本八幡側
お子様向けの素材の学校は、3年ぶりに開校いたします。
詳しくは画像をご覧ください。
場所 → コルトン広場、モニュメント周り
風人からの風
風人さんによる制作公開ライブ、工房での制作光景映像放映。
20回展を記念して、年表などの展示。
日曜日14:30~は、婦人之友編集者山下謙介さんと工房からの風稲垣早苗によるトークイベント。
場所 → ニッケ鎮守の杜、花壇奥
竹細工・勢司恵美さんの制作公開ライブ
場所 → ニッケ鎮守の杜、galleryらふとデッキ
ひとまず、お知らせいたします。
ぜひ、こちらもお立ち寄りくださいませ。