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2013年10月の記事一覧
「皆様へのお知らせ/工房からの風」New
director's voice
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浜から庭へ
気づけば「工房からの風」から、早くも10日以上が経ちました。
その間、スタッフはそれぞれの担当分の残務処理などを進めています。
また、私は個々の作家とのやりとりを中心に、今回の総括や、
次年度の企画立案へと。
(Anima uniさんのインスタレーション「ピアニシモ」)
作家の方からのメッセージも、ひとまず終了といたしましょう。
まだまだご紹介したいメッセージは多いのです。
たとえば、
『作家さんとは、展覧会を作り上げる稲垣さんや本間さん、宇佐美さん、
その他、風人さんを含め、皆、作りあげる人、作家であります。』
なんて、書いてくださったAwabi wareの岡本さん。
こんな風に言葉にできるって、素敵だなぁと。
また、
『他の野外展もクラフトフェアも出たことも見たことも無いので、良くはわからないのですが、
クラフトフェアのプロにはなっても仕方ないと思いました。
その分、〇〇のプロにはもっともっとなりたいと思いました。』
なんて、硬派な意見を書いてくださった〇〇作家の方も。
『「工房からの風」は出展したことが誇りであり、作り続けていく事への追い風です。
これからもそんな存在であってもらえたらと思います。』
という言葉で締めくくってくださって。
あるいは、先日の「小骨」の記事の後にあらためてメールをくださったある方は
『自分も嬉しさで浮かれていたと思い、ちょっと考えるところがありました。
そういえば、半沢直樹でも「追い風は得てして向かい風に変わる」っていうセリフがありましたし』
と、テレビドラマのセリフに託して気持ちを伝えてくださったり。
50人の作家の方からのメッセージ、ここにすべてを公開はできませんが、
「工房からの風」を次に向かわせてくれる、まさに風の原動力となってくれました。
皆さんからのメッセージ、大切にさせていただきます。
さて、凪ぐ浜の宝ものを拾う浜から、そろそろ庭に戻らなければ!です。
来週末の11月2日~4日の土日月の三日間。
「galleryらふと」での展示です。
「25の果実」詳しくはこちらです。 → ☆
らふとの建物内では、季刊「住む」での誌上展を再現した非買展示を。
建物脇にはテントを設置して、10人の作家の作品販売を。
この内容については、あらためてこのブログでもお知らせしますね。
実は今になって発覚!?した事実。。。
11時から18時の開催時間なのですが、たぶん16時半を過ぎると暗くなって。。。
かなり、ムーディーな感じになるかと(苦笑)思います。
お薦めとしては、16時くらいまでにいらっしゃる方がよろしいかと。。。
もちろん、ご案内していますので18時まで開きます!
たくさんのお客様にぜひご来場いただきたいとスタッフ一同願っています。
そして、この25年間に出会った作家の方たちもぜひに!
そうそう、今年の出展作家さんも、感覚が生々しいうちに、
お話しができたりしたらいいですよね。
そんなこんなで、夏日のような「工房からの風」の日から、
紅葉の秋の庭へ。
皆様、手帳にぜひ、チェック入れてくださいね!
director's voice
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uiny by nakamurayuiさん(アクセサリー・服)
ニッケ鎮守の杜の一番西側。
岩の配置されたゾーンでお手製フィッテングルーム?まで拵えてくださった
uiny by nakamurayuiさん。
一度お便りをくださったあと、先日の「小骨」のブログを読んで再びメッセージをくださいました。
まず、最初のお便りから一部を。
・・・
一日目の帰り道、皆でもう終わっちゃうね、さみしいねーと帰ったり、
朝に挨拶しあったり、ブースをみて回りあったり、
搬出の時に、また!と。
『このばかぎり』で終わらせたくないね、という気持ちが皆にあって、
沢山の人と人の両想いがあって、それがとてもうれしかったです。
色々な場所でこの出会いをいかしたいし、
また成長して大きな風になって戻ってきたいな、と思いました。
それから、「小骨」のあとにいただいたメッセージ。
少し長いですけれど、転載させていただきますね。
・・・
こんなに沢山の作家がいて、更にターニングポイントになるような場所で、
自分の人生の立ち方をわからずにいる方もいたり、
色んな場所を通り心を傷つけたまま、「工房からの風」に参加する方もいたんだろうな、
と思いました。
全てのエネルギーを先頭で受け入れていくことは、
とてもエネルギーを使うことだろうと感じました。
私は自分で自分が立ってからこそ、人と関われると思っていて、
あの場所はそれを実現してこそ素晴らしい場所になるな。と思い、準備をしてきました。
自分で自分を立たせるということはひとりで頑張るんじゃなく、
自己というものへの認識をもってから人に頼れる。
と経験からも信じていて、それを最大限実現したかったんです。
不特定多数の人が集まる場所でイベントをやると、心ないことを言われたりしますし、
要らない傷を受けたりします。
そういう事が無い場所で自分の作品を真正面からみて貰える、ということは、
これからの制作人生の根幹で支えになるな、と思いました。
自信を貰える、得られる。
私にとっては全てではないですが、そういう場所でした。
常に様々な視点で疑問を持ちながら毎年進化させていこうとしているあの場所で、
今年作品を発表出来たことはとても素晴らしい体験でした。
ありがとうございました。
さらなる成長をしていきます。
この「凪ぐ浜の宝もの」では、作家が感じた生々しい感想の中から、
共有出来たり、次につながっていけたらいいな、と思うものをご紹介してきました。
企画者としては、参加くださった全員がよかった!と感じてほしいところですが、
実際そんなことになったら、ファッショですよね。
中には、思うようにいかなかった、とか、もっとこうすればよかった、とか、
今回は、いらっしゃらなかったけれど、以前には、
自分には何の変化もなかった、というようなメッセージをいただいたこともあります。
もちろん、この場でお名前を出して負の要素のあるメッセージをお伝えすることはないと思いますので、
どうしてもポジティブなメッセージが多くなってしまいますが、
先日、思い切って「小骨」のブログを書いたところ、数人の作家の方から(過去出展者も含めて)
好意的な長文のメールをいただきました。
そして、その根っこには、やっぱり、よいものを作りたい。
そのことがあるんですね。
だからこそ、いろいろと感じるし、考える。
このブログでそのことを整理するのは難しいですが、
いつかそういった生身の思いを冷静に書ける日を迎えたいと思っています。
あと数人の方からのメッセージをご紹介して、浜辺から一度退いていこうと思います。
(作家の方々、お返事が滞っていて申し訳ありません。
お一人ずつ、書かせていただいてますので、しばしお時間をくださいね)
長い文をお読みいただいて、ありがとうございます!
director's voice
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Noraglassさん(ガラス)
おりひめ神社の鳥居のほとり。
きらきらと木漏れ日を受けて輝くガラスのNoraglassさんからも
メッセージをいただきました。
・・・
天候、ロケーション、 空気感。
全てが思い描いていた通りの環境で出展させていただきました。
運営の皆さん、風人の皆さん、庭人さん。
たくさんの方達に見守られているような安心感は格別でした。
そして周りを見渡せば幾度も言葉を交わした同期たちが。
なにか共通のテーマを与えられているわけではないのに、同じものを共有している感覚は
とても心地よく、また、たくさんの刺激を受けました。
この経験、出会いはこれからも大切に育んでいければと思います。
運営の方々、作家同士のコミュニケーションの豊かさは唯一無二のものだと思います。
そこから生まれているであろう当日の会場の緩やかな統一感も。
そしてもう一つ感じたのはお客様の選ぶ作品の違いです。
Noraglassでは通常、食器よりも花器を選んでいただける場合が多いのですが
今回はそれが逆転したのです。
多くのお客様が手仕事の器を生活に取り入れることにより積極的で慣れている、
という感じを受けました。
「工房からの風」がこの地にしっかりと根付き、そのような文化を育んでいるのだとすれば、
そしてそれが端的に現れた結果であるならそれはとても素敵なことで、尊いことだと思います。
求められることは年々変わっていくとは思いますが
どうかいつまでも作り手、使い手とともにある「工房からの風」であってほしいと願います。
若くて誠実な前嶋さんらしいメッセージ。
これから、もっともっとご自身が求める美しいかたちに向かって、
制作を進めていかれることと思います。
このブログへの一部掲載のご許可をいただくためのメールをしましたら、
そのお返事の最後に
憧れていた「工房からの風」。
これで本当に終わったのだな、とメールを拝見しながら少しの寂しさを感じています。
と、綴ってくださいました。
ええ、ほんとうに。私もなんだか寂しいです。
でも、この寂しさは、次の出会いの始まりですね。
お互いに仕事を深めて、ぜひ、またお会いいたしましょう!
director's voice
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『風が運んだ「もの」がたり』
director's voice
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菅原博之さん(木工)
おりひめ神社の真裏。
木漏れ日清々しくもれるところで、美しい木工作品が展示されていました。
菅原博之さん。
4年ぶりの出展で、どのようなことを感じられたのでしょうか?
会場の中で一番奥となるこの場所には、お客様の出だしは割りとゆっくり、
しかし、気がつくと、展示の前にはたくさんの方が。
話しをして、作品への思いを伝える。
「自分の思いはどれくらい伝わっているだろう・・・」そう思いながらも、
気がつくと忙しく時間がどんどん過ぎていきました。
そんな中、あるお客様に自分が出展の応募用紙に書き込んだ思いを、
そのまま展示の印象として、お話しくださる方がいらっしゃって、はっとしました。
それは、とてもとても嬉しくて、
思い描いていた出展イメージに少しは近づけてたのかな?と。。
その言葉が、柔軟剤のようになって、ごわごわした気持ちが一気にほぐれ、
最初の不安だった気持ちは、いつの間にかなくなっていました。
神社の裏側で、とても不思議な体験をしました。
そして、「工房からの風」については、このような感想を寄せてくださいました。
半年間の中で、作家それぞれの色を大切に、濃く々々、凝縮していくような、
そして、当日は見事な化学反応で、その年の色や香りをはなつ、二度と同じ空気感はだせない、
そんな一期一会感、他のイベントでは絶対無い個性だと感じました。
自分としっかり向き合わなければ、結果ぼやけてしまう・・・そんな緊張感も感じ、
まさに「背水の陣」そんな印象です。僕だけでしょうか、、
楽しい中にも、ビリビリとした、何かとんがったもの。。
秋が深まりを見せるように、これからも、終わるとそれぞれの色がぐっと濃くなる会であってほしいです。
今回の菅原さんご自身の感想は、
「誰にも負けたくない!」と、できる事をやり尽くして、たくさん売った、そんな4年前の達成感。
「アイテムを絞り、お客様と話しがしたい、自分の気持ちを伝えたい!」
落ち着いてゆっくりとした時間の中たくさん話した、今回の達成感。
以前、稲垣さんに聞かれた事「菅原さんはこれからどんなことをやっていきたいの?」
その当時、質問に戸惑ってしまい、上手く答えられなかった自分がいました。
どんなふうに、ものつくりをしていきたいのか?
それから、ずっと自分に問い続けていたように思います。
4年間という時期は、そんなふうに向かい合った時間でした。
今回の終了後は直後から、自分の足下の道がすっとのびたような感覚。
達成感ではなく、進行感。
そんなことを感じています。
「菅原さんはこれからどんなことをやっていきたいの?」
なんて聞きましたかねー?(笑)
でも、きっと、聞いたのでしょうねー(冷)
菅原さんの伝えたい思いのひとつには、木の器をもっと食卓で楽しんでもらいたい!
ということがあるのだと思います。
食卓が楽しくなる美しい器を作り、その使い方までを丁寧に伝えよう。
それを実践するために、人気アイテムの小さな花器をあえて出品しなかった菅原さん。
それはどこかで冒険であったはずですけれど、潔く実行することで、
願っていた実りを十分に得られたようですね。
菅原さんとのここ数年にわたるやりとりは、私にもとても学ぶことが多かったです。
そんな素敵な菅原さんですが、
『本人も展示作品の一部・・・とばかりに、当日かっこつけてきたシャツに、
カレーとワインのシミが!!』
と、オチをちゃんとつけてくれました。
洗ってもなかなか取れないシミは、わかこさんにも叱られたそうですが、
『今回の思い出も、僕の人生の中でいつまでも残る「シミ」であってほしいと感じました。』
と、メッセージを締めくくってくださいました。
director's voice
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nomamaさん(染織)
コルトン広場から、ニッケ鎮守の杜に入ってすぐに高台のところで、
明るい色彩の布が気持ちよさそうにそよいでいました。
nomamaさん。
初めての出展を終えて、メッセージを寄せてくださいました。
『工房からの風』の空間に居て、印象に残った事はお客様の滞在時間の長さでしょうか。
じっくりと作品や空間自体を楽しんでいる雰囲気がとても伝わりました。
あるお客様には
「このイベントは本当に居心地が良いのよ。
作家はみんな凄いパワーで作ってるはずなのに、ここではみんなガツガツして無くて
優しい空気が充満してる」
と言われました。
凄く嬉しい言葉でした。
展示当日がゴールでは無く、『工房からの風』を通過する事で、
その後に続く作り手としての生き方を考える事の出来るクラフトフェアだと思います。
またミーティングや懇親会がある為でしょうか、
全員で当日の2日間を素晴らしいものにしようと言う心意気が感じられました。
自分の展示だけを考えるのでは無く、
参加した全員の開かれた意識を会場全体に感じました。
自分の作品が褒められる以上に『工房からの風』全体を褒められると嬉しかったり、
他の出展仲間がニコニコしてると嬉しい…と言うなんとも不思議な感覚でした。
:::
自分の作品が褒められる以上に『工房からの風』全体を褒められると嬉しかったり、
他の出展仲間がニコニコしてると嬉しい…
って、企画者からしても、とっても嬉しい!言葉です。
nomamaさんのにこやかで聡明そうな表情と 布の表情がとっても合っていて、
そのことも、来場者の方々が心地よくながーく滞在されていた理由かもしれませんね。
毎回、毎回の会の空気は、微妙に違っていて、
それは出展者の違いによるものが大きいかと思います。
今回はお天気のよさと、和やかな方が多かったのも、いっそう優しい空気を
醸し出していたのかもしれませんね。
director's voice
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studio fujinoさん(木工)
おりひめ神社の鳥居のふもとで木の作品を展示していた
studio fujinoの藤崎均さんからもメッセージが届きました。
その一部をご許可をいただいて、こちらでもご紹介しますね。
今回、特に印象に残ったのは、購入いただく作品の種類でした。
お求めいただきやすい日用品より、花器、ジュエリーボックス、小箱がよく動いた事です。
より生活を豊かにするようなものに、ご来場の方々のご興味が集中したしたように思えます。
今回、私たちにとって新たな起点となる時期に、
工房からの風に出展させて頂いたように思います。
私も日頃の仕事も見直し、クラフトの仕事を進める為に、
生活の糧にしていた仕事も一部お断りをしました。
次に進む為に、覚悟する機会を頂いたように感じています。
新たな起点に来た時に、また応募できたら良いなと考えています。
・・・
・・・
「工房からの風」の個性は、「クラフトフェア」というより「展覧会」であることです。
どの作家さんも一度自分を振り返り、じっくり考え、悩み、
制作に取り組み発表する場という意識があるように思います。
あと、地元の人達の関心度です。
一般のクラフトのイベントは、興味のある人が遠方から集まる印象。
『工房からの風』は、遠方のクラフトファンも勿論多く来場されていましたが、
毎年とても楽しみにしていると話してくれる地元の人が多く、
地元に愛されている展示会なのだと感じました。
2日間、多くの人の笑顔が見れて、楽しく充実した時間を過ごさせていただきました。
studio fujino
藤崎 均/東川 裕子
イタリアでの生活が長かったおふたりが、帰国して暮らしと仕事を整えたうえで応募くださった今回。
ここを新たな起点としてくださるとしたら、これからの豊かな進化を、
来場者の皆様とともに、応援し、楽しみにしていきたいですね。
galleryらふとでのワークショップなども、ぜひお願いしたいと思っています。
director's voice
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mek & jirraさん(お香)
お香。
今回、初めて出展いただいたジャンルです。
mek & jirraさん。
花壇の脇のテントで、丁寧にお香についてお伝えする姿が印象的でした。
そのmek & jirra、丸山さんからも、メッセージが届きました。
今回 とても驚いたのが、「お線香」をたくさんお買い求めいただいた事です。
お線香と言うのは、自分自身の為ではなく、亡くなった方への贈り物。
お線香をお食事のように、生前の好みに合わせ香りを
お選びいただけたらと日々製作しております。
僕は、お線香をお買い求め頂いた時に、なんとも言えない気持ちになります。
通じる。
作り手として 自分が作ったものを通して お客様と思いが通じる。
お香、インセンスだけではなく、あえて「お線香」も制作するmek & jirraさん。
ほかでの出展と比べて、「工房からの風」では特に反響があったそうです。
その「工房からの風」については、このように感想を寄せてくださいました。
「工房からの風」の個性の一つは、圧倒的な世界観。
それは、今までの方々が作り上げてこられたもの ご来場のお客様と育まれたものだと思います。
人と自然と様々な素材、作品 そして 空気。
色んなものがキラキラしていました。
もう一つは、土をたがやす。
今年の冬に出展が決まり、3月にミーティングを行いました。
その時は、どうしてこんなに早く集まるのかな?と思ってました。
そのミーティングから出展目前まで、どうして、自分が選ばれたのかをずっと考え、
自分とお香。
考えて…… 考えて ……
考えて。
今は、たくさんの発見ができてそれが財産です。
その考えて 考えていた感じが、畑仕事で土をたがやして たがやしているような、
今思えば半年間で種をまく準備をしていたのかと。
そして、たくさん発見した種を二日間 まかせて頂いたので
よし、水をくみに出発!と、言う気分です。
工房からの風は1人の作家として、成長させてくれた 力強い風です。
お便りの最後には、
まだまだ 自分の日常にも、工房からの風の余韻、残像、そして残り香が色濃くあります。
大事に大事に 暖めたいと思います。
と綴ってくださった丸山さん。
お香を連れ帰られた方々のほとりにも、残り香がしばらく続きますね。
director's voice
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大濱由惠さん(皮革)
凪ぐ浜の宝もの vol.4 大濱由惠さん
二回目の出展となった大濱さん。
初回とはまた一味違った感想があったことと思います。
:::
今回、一番心に残ったのは、お客様とたくさんお話しできたことです。
3年前初めて出展した際にお選びいただいた作品を
今も使っているとお伝えくださる方が
たくさんいらっしゃり懐かしく、また嬉しい気持ちになりました。
その中でも特に印象に残ったお客様
前回出展の際ヘアゴムを選んくれた小学校生の女の子
今展ではチョコ色のペンケースを選んでくれました。
来年中学校に入学したら使ってくれるそうです。
照れ屋さんな彼女は多くを語りませんが
純粋な眼差しは言葉よりも心に響き、背筋が伸びる気持ちなるのです。
またいつか会えますように。
澄んだ気持ちのおすそ分けを、作品に込めて作り続けます。
大きな展示、野外展に初めて出展した二年前。
そこから、お客様である「使い手」の方々との出会いが始まったのですね。
その出会いが積み重なって、 大濱さんに作る力を与えてくれているのでしょうか。
「工房からの風」は、出展作家に対する、お客様の期待度が高いクラフトフェアだと感じます。
そして、その期待度は企画・運営して下さる方々の経験と、
イベントを成功させることだけでなく、育てていこうという思いが
ご来場くださるお客様にも伝わって高まっているように感じます。
作家同士の交流が深まる全体ミーティング、
作品展開や展示イメージを明確にして当日を迎えられるよう導いて下さる個人ミーティング。
らふとの庭のハーブを使ったお茶と一緒に美味しいものをいただける
トキニワカフェのメニューやワークショップの内容も含め、
個々を大切にしつつ”一体感”があるのが、他のクラフトフェアには無い魅力だと感じます。
そして、作り手の種を春から丁寧に水を撒き、
すくすく育て秋に花を咲かせて下さる”生きている”このクラフトフェアを、
今後も末永く続けて下さることを切に願います。
大濱さん、ありがとうございます。
出展者同士が心地よい緊張感をもって、高めあっていくことが、
何よりの成果につながっているように思います。
また、じっくり進化したお仕事をもって、ご参加くださいね。
director's voice
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勢司恵美さん(竹)
凪ぐ浜の宝もの vol.3
いつもいつもたくさんの人が集まっていた竹のブース。
勢司(せいし)恵美さん。
開催中も、ずっと元気な笑顔だった恵美さんからも、
ハレの時間の後に綴った、静かなお便りが届きました。
毎日毎日大切に大切にちょっとずつちょっとずつ貯めた水を、
キラキラした天気の中、一気にプシュー!!(キラキラッ)っと飛ばしたような、
それをたくさんの人が笑顔(キラキラッ)で受け取ってくれたような、
なんだかキラキラした二日間でした。
針山やしおりは、小学生ぐらいの子たちが自分のおこずかいで買ってくれていました。
それがまた本当に嬉しかった!
ちょっと落ち着いた瞬間、ちょっと先の籠に目をやると、
木漏れ日で籠がキラキラ輝いて見えました。
その一瞬は静かに時がとまったように感じました。
ただ単純に、「あぁ、きれいだなぁ。。。」と思い、
胸がふわぁっと優しい気持ちになりました。
私は上でプシューっと水をまいていた訳ですが、
サポートしてくれている人たちは、
私たちが輝けるように本当に水をまいていてくれました。
お客様に感謝、イベントを作りあげサポートしてくださった方にも感謝、
一緒に出展した作家さんんたちにも感謝、
素敵なお庭でさせていただいた事に感謝、
天気に感謝、手伝いをしてくれた友人にも感謝、
自由に竹をやらせてくれている両親にも感謝、
たくさんの人や色々な事に「感謝」があふれた二日間でした。
:::
あれだけの数の作品を、竹伐りからひとりで作り上げたのですから驚きました。
そのことを、「毎日毎日大切に大切にちょっとずつちょっとずつ貯めた水」
と表現されているのが、とっても実感が籠っていますね。
そして、恵美さんの笑顔には、感謝がいっぱい詰まっていることもよく伝わってきますね。
そして、今回出会った異ジャンルの作家との会話から、
こんなことを綴ってくださっていました。
他の作家の方と話をしていてびっくりした事があります。
上手い下手の差はあまりないようです。
デザイン、そして丁寧かどうか。
それで違いがでるようです。
竹細工はそうではありません。
技術力がものを言います。
「一生勉強」
どの職人さんも口をそろえてそう言います。
ある職人さんには
「竹細工は年数どれだけやったかだよ」
と言われました。
まだまだ作りなれていないものがあります。
例えば、ざる。
竹細工といったらざるを思い浮かべますが、実はこれが一番難しい。
途中まで編んだざるを作業場に残したまま来てしまいました。。。
これを胸をはってだせる事が今の私の目標です。
もちろん他のジャンルがすべてではなく、偶々お話しした方のこととは思いますが、
恵美さんが続けること、そしてそのことで高まる技術をとても大切に思っていることが、
よく伝わってくるお便りでした。
途中まで編んだざるを作業場に残したまま会場にやってきた恵美さんの
誠実さ、ひたむきさに感じ入ります。
ぜひ、自信作の笊(ざる)を作って、この場にやってきてくださいね。