Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
糸花生活研究所さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
手芸道具である木製手巻きメジャーは、作り続けている作品のひとつです。
思い描いた形と使いやすさを求めて失敗も繰り返しながら、受注制作で1点ずつ制作するところから始めた作品で、初めての展示では、たった2点完成させるのが精一杯でした。
今回はじめて2桁の数をご用意できましたので、ずらりと並んだ姿をお見せできるのが嬉しいです。
動物や植物の絵柄を描いた、それぞれ一点ものです。
くるくる巻き取る楽しさを、実際にお手にとって試してみていただきたいです。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
手織りのための道具【バックストラップルーム】です。
手織り機の制作と手織り教室の講師をしている私たちの、中心にある作品のひとつです。
私たちの作る織り機の中で最も小さな織り機であるバックストラップルームは、「工房からの風」からのご縁で生まれた道具です。
会場の中にあるギャラリーらふとさんでのWSのために制作し、皆様にお使いいただいたのがはじまりでした。
昨年の「工房からの風」でのワークショップでも、お客様に手織りをご体験いただきました織り機です。
今回は道具に植物の絵を描き、飾っていて嬉しい道具、持っていて嬉しい道具を目指して制作しました。
こちらは、昨年の「工房からの風」でのワークショップの様子です。
ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。
今回3回目の出展となる私たちは、普段は手芸道具を軸に制作をしているのですが、工藝・クラフトの展覧会に手芸道具を並べることには、ずっと不安がありました。
そのため、前回までは木の食器をメインに構成し、脇役に手芸道具や手織り作品を並べていたのです。
今回3回目の出展が決まり、私たちのいつもの精一杯の手仕事をご覧いただけたらとの思いから、思い切って、手芸道具をメインに展示構成をしてみる予定でいます。
求める方がいてくださるのだろうかとやはり不安が付き纏ってはいるのですが、大きなチャレンジの気持ちです。
見慣れない道具もあるかと思うのですが、なんでもお聞きいただけたら嬉しいです。
お越しくださる皆様とお話できますことを、とても楽しみにしています。
Q3
糸花生活研究所さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
木工と手織りと絵付け、それぞれ工房と言えるほどの場所は持っていないのですが、部屋を見回して目に入る印象的なものとして、糸を巻き取るための道具【かせくり機】を選びました。
手作りしている手芸道具の一つです。
いつも机の脇にスタンバイしてくれているかせくり機が、暮らしの中にある私達の仕事場の目印のような存在です。
今回もディスプレイとして、いつも使っている子を持っていく予定です。
もし間に合えば、出展作品にも一点加えられたらと、制作を進めています。(どうなるでしょうか…!?!)
木工の藤原洋人さんと、染織の藤原真子さんが展開する「糸花生活研究所」。
真子さんが学んだスウェーデンでの手工芸のテイストを大切に、現代日本での生活の中にあたたかに灯るようなものづくりを進めておられます。
初めて出展くださったのは、コロナ禍のさなか、マスクと消毒に気を配りながらのことでした。
ほぼ初めて登場くださったので、唯一無二の作品展開、構成に驚かれるお客様が多かったように感じましたが、
その後の精力的なお仕事の継続の中で、すっかりファンの方々を増やしてこられたように思います。
今回は、手芸道具もふんだんに出品くださるとのこと、楽しみにされる方がいっぱいですね、きっと。
糸花生活研究所さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、galleryらふとの奥。
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