director's voice

柴田俊恵さん(装身具)

Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
柴田俊恵さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。

A1
漆の伝統工芸を学ぶ中で、上塗りや蒔絵とは異なる下地の魅力に気がつき、それらを装身具に活かしました。

下地を手でこね、何気ない日常生活で感じる自然の香り、生物の動き、音の響き、色、形、
それらが心の中で積み重なり形となって表れています。

そうしてできた物に漆の下地を塗り重ねています。
シルバーや真珠の部分は、漆を引き立てるためにシンプルなデザインにし、有機的な形と幾何学的な形を融合させることで、現代的な印象に仕上げています。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。

A2
今回は遊びをテーマに制作をしています。
娘と粘土で遊んだ形から、漆で型をとり立体に仕上げました。
一見、重そうに見えますが中が空洞のため軽くなっています。
是非、手に取って見ていただきたい作品となっております。

Q4
「工房からの風」の出展が決まってから、柴田俊恵さんに起こった変化について教えてください。

A4
出展が決まってから、色々なことにチャレンジをするようになりました。
今まではクラフトフェアに参加したいな、という思いがあっても行動に移すこともなく時間ばかりが過ぎていました。
今年はいつもと違い意欲的に制作活動をし、新しい出会いがたくさんありました。

伝統的な漆芸を学んだ柴田俊恵さんが手がける装身具。
金属とは異なる質感と軽やかさなど、新鮮な表情も魅力です。

オヴジェもふくめ、個性豊かな作品群、楽しみですね。

柴田俊恵さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
インスタグラムはこちらです。
→ click