Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
添田樹さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
代表的な作品は動物の角小皿シリーズです
あまり器に描かれない、ユニークな動物を描いています。
動物と周りの模様を関連させてデザインしてみたり、必ず絵柄の真ん中に四角の枠を設けているのですが、動物によって四角の枠をどうアレンジしようか毎回考えるのがとても楽しいです。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
今回の新作、六角皿シリーズを特に見ていただきたいです。
今回、工房からの風に出展するにあたり「形にこだわる」「自分だけの線の表情、タッチを見つける」という目標を立てて制作をしました。
呉須を用いる下絵付けはとても奥深く、線の濃さや細さによって焼き上がった後の絵の印象が大きく変わるところが魅力だと感じております。
これからも線の細さ、濃さの表現の幅が広い中から、自分らしいタッチや線の表情とは何か?と考える意識をしていきたいと思うきっかけとなりました。
Q4
「工房からの風」の出展が決まってから、添田樹さんに起こった変化について教えてください。
A4
自分の作品をこれからどう展開していこうか。
方向性が少し見えたこと、作品をより良くするために、思いついた方法を試していく中で一つ一つの作品とより深く向き合うことができました。
第1回のミーティングに参加したことで、自分の作品への課題や気づきを得ることができました。
今回、今までの自分の作品をより良いものに越えていけるような展示にしたいと意気込み、新しい作品への挑戦や今までの絵の見直しをしてきましたが、改めて既存の作品の良いところにも気づきました。
それと同時にどうしたらより良い作品になるのか今まで漠然としていたものが固まってきた気がします。
添田樹さんも1990年代生まれの若き作り手。
制作自体は工房に籠って行うものですが、同時代にものづくりを生業としようと励むさまざまなジャンルの作り手との出会いが、創作の心を広やかにしたのではないでしょうか。
この数か月でも、ぐんと伸びた作品の姿、楽しみです。
添田樹さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
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