director's voice

Tomoko Yuki(装身具)

Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
Tomoko Yukiさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。

A1
樹脂を用いた作品をずっと作り続けていますが、特にリングは沢山作ってきました。
エポキシ樹脂という素材を使っていて、硬化した樹脂のパーツに絵を描いて作っています。

少し前から樹脂の作品には一つ一つ名前を付け、小さな物語も一緒にご紹介するようになりました。
今回は「おかえりなさいうさぎくん」という名前の、うさぎのぬいぐるみをモチーフとしたリングを持ってゆきます。
そちらの物語も一緒に展示する予定なので、ご覧いただけると嬉しいです。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。

A2
「はなうらない」という名前のリングが新作です。
同じ装飾でイヤカフの制作をしていたのですが、サイズの展開の幅があるシルバーのリングや天然石と合わせたもの等を新しく作っています。
はなびらが散らばっているのを見つけ、誰かがここでお花に相談事をしていたのかなぁと思いを馳せる一場面を想像し制作しました。
私は最初に樹脂を素材としてアクセサリーを作ることから物作りをはじめたので、金属と天然石で表現する作品は、新鮮な気持ちで取り組んでいます。

Q3
Tomoko Yukiさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
(制作道具、什器、壁にかけているもの、大切にしているどなたかの作品、ペット、、などなど)

A3
道具とは違うのですが、今、身近にあって嬉しいものはお客様にお渡しする紙箱です。
私は箱が好きで、お菓子の箱を集めたり、作家さんの手作りの箱を購入したり、蚤の市でジュエリーケースを探したりしています。

写真の箱は夏ごろに新しく発注したもので、樹脂の作品で紹介したうさぎくんの絵柄になります。
これまで使っていた柄を続けて使う事も考えたのですが、今はこのうさぎくんが私の心に添う絵柄だな…と感じて、なんとなく眺めていると嬉しい気持ちになるのです。
これからこの箱に入った作品たちが、どなたかのおうちへ元気に旅立って行ってくれますように…と願っています。

ame というブランド名で出展くださったのは、コロナ禍で小さく開催をした2021年でした。
今回は、お名前をアルファベットにして、フレッシュな構成で臨んでくださいます。
物語のある樹脂の作品と、新たに加わった天然石を用いた作品。
響きあってどんなディスプレイで見せてくださるのでしょうか。

Tomoko Yukiさんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
HPはこちらです。
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