Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
キンノイトさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
屋号を立ち上げた頃より作っている作品の一つにちょうのブローチがあります。
当初は真鍮のフレームにラメ糸を編み込んでいました。
デザインはそのままに、最近は14KGFのフレームに本金糸を編み込んで、より繊細で上品な輝きと編み目の透け感を感じていただけるブローチも作っています。
ニッケ鎮守の杜の手仕事の庭に来る昆虫たちの仲間になれたら嬉しいです。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
国産の笹和紙の糸を普段から作品に取り入れているのですが、今回、手仕事の庭で育てている楮を使って和紙糸を自作し、装身具に仕立てました。
楮の幹から和紙ができ、和紙から糸ができ、身に纏う装身具へと形を変える。
その装身具は「お守り」というデザインでちょっとした大切なものをが仕込まれています。
素材を原点から作ることで自然や先人に思いを馳せることが出来ました。
お庭の楮、ぜひ探して見てください。
Q4
「工房からの風」の出展が決まってから、キンノイトさんに起こった変化について教えてください。
A4
今まで感覚的に選んできた糸に今一度注目し、どうしてその素材に惹かれるのか言葉にするきっかけになりました。
追求する気持ちもさらに湧いて生紙からの紙糸作り、新しい色の草木染めにつながりました。
作り手同士の交流や話を聞く機会も多く、刺激をいただいたり、世界の広がりのありがたさを感じています。
積み重ねていきたい探究心、柔軟に感受する心を今後も大切にしていきたいと思います。
1次選考に通過されたキンノイトさんは、その機会を活かして作り手同士や企画者との出会いを得て、制作を支える思考を育まれたのですね。
キンノイトさんの手から生まれる唯一無二の小さき美しきもの。
その素材感と共に、ゆっくりご覧いただければと思います。
キンノイトさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って左側に沿って歩いたところ。
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