「凪ぐ浜の宝物」
嵐の去った後の浜辺にきらりと光る宝物のような想い、言葉。
稲垣宛に届いたメールの一部を、10作家ほどご許可をいただいて皆様と共有していきます。
北海道札幌市でキルンガラスを制作されるBLUEPOND・青池茉由子さん。
ニッケ鎮守の杜、中央の手仕事の庭の花壇の前で展示をしてくださいました。
青池茉由子さんからのメールの一部をご紹介しましょう。

( photo Atsushi Okabayashi)
先日は、”第23回工房からの風”では本当に本当にありがとうございました。
言葉にするのが本当にむずかしいのですが …
すばらしい大きな恵みをいただいたこととてもありがたく、感謝しております。
工房からの風さんの軽やかで圧倒的な、想いの集結(?)のようなものに触れて、優しく打ちのめされながら過ごした2日間。
準備期間から当日、そしてその後まで、人生においても特別な時間となりました。
気持ちを消化し切るまで、もうしばらく時間がかかりそうです。
緑の美しいお庭で、たくさんの方と硝子の作品や光をご覧いただき一緒に楽しませていただいたことはもちろん、
お忙しい中本当に演奏も聴きにお越しくださり、さらに、マイクを通してまでお庭全体へお届けくださって….
思いがけない展開と自然な運びに、とっても驚きましたし、素敵な機会をありがとうございました。
改めて考えると、なんだか面白くて….!笑
また、硝子琴と木琴もお持ちして、本当に良かったです。
子供さんも大人の方も、弾きたいと言って率先して弾いてくださるかたがいらしたり、何度も来てくださる子がいたり、たくさんの方の嬉しそうな笑顔に出会わせて頂きました。
”いつかこんな暮らしができたら素敵だろうなあ。楽しいだろうなあ。
と長年思い描いているイメージがあるのですが、実のところ、今回のことはそれにとても近いものでもありました。
少しずつそれぞれを育んてきていましたが、それらを一度に合わせる…
ガラスの光を楽しみつつ、音を奏でたり聴いたりしながら、気持ちの合うみなさんと思い思いに語らう時間…本当に幸せな時間でした。
今回のことで、進む方向は間違っていないよと、稲垣さんや大きな存在(工房からの風の神様たち?)にも背中を押していただいたようで、これからに向けての本当に大きな励みをいただくことになりました。
これからも一歩一歩大切に歩を進めていこうと思います。
重ねがさね、この度は本当にありがとうございました。
まだまだ表しきれない想いはたくさんありますが、今回はこの辺りにしておきます。
心強いサポートしてくださった風人さんや庭びとさんたちにも、どうか感謝の旨お伝えください。
心より感謝を込めて…!!
青池 茉由子
 
 
青池さんは、ウクレレ演奏と作詞作曲と優しい歌声でのシンガーもされる方。
「ぜひ、ウクレレも持ってきてほしい。歌も歌ってほしい!」
と、お話はしていたのですが、日曜日、ひょっこりいいタイミングがあったので、急遽お願いを。
わぁ~やわらかなお声♪がお庭の緑にしみわたっていくよう。
と、これまた、急遽マイクを本部から調達して、会場内のスピーカーからも流せるようにセッティングして、2曲を演奏と歌っていただきました。
青池さんは、ずいぶん以前から「工房からの風」をご存じだったそうですが、多方面に活動をされているために、工藝一筋の方々の中に入ることを躊躇されていたもよう。
けれど、それぞれを伺ってみて、どれもが青池茉由子というひとりの表現者から出ているものだから、よい塩梅で展開してみては。
と提案してみたのです。
引き出しの一つだけを開けるのではなく、持っている引き出しの中から、この場に適したものをいくつも開けてほしいなと。
それが、とってもよかった。
「工房からの風」にもよかったけれど、青池さんもよかったって思います。
このよかった!は、一人にとどまらず、粒子となって、関わる方々に巡っていくようなイメージです。
BLUEPONDさんの出展前のメッセージはこちらです。
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