director's voice

吉岡さおりさん(フェルト)

今年はフェルトの作家はおふたり。
そのおふたりともが3回目の出展となります。
それぞれが成熟した独創的なフェルト制作を展開されています。
では、高知県から3回目の出展となる吉岡さおりさんからのメッセージをご紹介します。

Q1
吉岡さおりさんは、「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1
今回は、フェルトジュエリーと布フェルトバッグなどを出品予定です。
心に響いたことや留めておきたいと思ったこと、そんな気持ちや考えを形にしてみたいと思い、フェルトジュエリーを作りました。
胸元や耳元に不思議な記号たちが散らばると面白いのではと思っています。

作品1

作品3

作品2

Q2
吉岡さおりさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
フェルト制作に欠かせないものは、水。
制作していると時折、水で”縫っている”ような感覚になります。

今日はふと顔を上げると、魚か何かが泳いでいるように水の中にフェルトが泳いでおり、そのゆったりとした景色をしばらく見つめて、写真を撮ってみました。

質問2

Q3
吉岡さおりさんが自作以外で、大切にされている、あるいは愛用されている工藝品をひとつ教えてください。

A3
このお茶碗は、随分前にに女性の作家さんから購入。
大きいので何度かご飯を盛られそうになった事も数知れず。

仕事後、このお茶碗でお茶を飲むことが現実世界に戻ってくるための儀式のようになっています。
随分、色味も変化し欠けも作ってしまいましたが、私の好きな器です。

質問3

工藝は、火や水など自然のエレメンツと結びついて制作されますが、フェルト制作の水との関りを、このように捉える感性がとても素敵ですね。

吉岡さおりさんのブースは、おりひめ神社のお社の脇。
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