director's voice

Little Riddle (金工)

Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
Little Riddleさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。

A1
雑貨の製作をスタートして7年、当初からあるアイテムのひとつがブックマーカーです。
丸い輪の付いた方は「enter」、物語の入り口のイメージ。
レザーのひもの方は「answer」、ひもの先に解答欄「A. 」のプレートが付いています。
本の中で得た答えを記入する欄のイメージです。

本が好きで電車の中などでも読んでいましたが、読んでいる最中しおりのやり場に困ったり、紙のしおりをなくしてしまうことがしばしば。
そのような経験から生まれた、読書中、指に掛けておけるしおりです。
しおり問題、本が好きな方は分かってくださり、話が盛り上がります。
本の世界に入る「enter」、そして読み終えて自分なりの答えを見つける「answer」。
本が好きな方は、ぜひセットで揃えてください。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。

A2
今回は、いつも製作しているジュエリーや雑貨のほか、金属でかたどった落ち葉を並べます。
日の光を求めて伸びていく木々の姿は、未来へと腕を伸ばす私たち人間の姿と重なります。
そして葉は、生きていく中で形作られた成果であり、また、落ちて土となりその先の栄養となるもの。
ひとつひとつの葉は、ひとりひとりの生きる姿のように、二つと同じものはありません。
秋の庭で、心に留まる葉を見つけて拾い上げていただければと思います。

Q3
〇〇さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
(制作道具、什器、壁にかけているもの、大切にしているどなたかの作品、ペット、、などなど)

A3
林亜希子さんのガラスの花器。
ごくシンプルな形状や素材で、一見どこにでもありそうなのに、意外とない。
緊張感のある、凛としたたたずまい。
ずっと憧れていたのですが、吹きガラスの製作を終了されるとのことで、手に入らなくなる前に…と購入したものです。
金属とガラス、素材は異なりますが、林さんの作品は理想の存在で、あのような在り方の作品を作っていきたいと思い続けています。

““““““““““““““““““““““
Little Riddleさんの出展は二回目。
前回は2023年ですから、記憶に新しい方もおおいのではないでしょうか。

すっきり端正な金属の作品。
今回は有機的な葉っぱ!も登場するとのこと。
とても楽しみです。

Little Riddleさんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
HPはこちらです。
→ click