Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
山野実優さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
私が作る定番的な作品の一つとして、一輪挿しがあります。
作品制作する上で大切にしていることの一つとして、その人の生活に寄り添い、元気を与えることができるような作品づくりを目指しています。
そのツールのひとつとして、小さく、日常に加えやすい一輪挿しを制作し、多くの人に手に取って頂きやすい一輪挿しを定番商品として制作しています。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
今、力を注いでいる作品はプレート作品になります。
今までは自身の作風である「研磨」という技法を食器類に活かす難しく、一輪挿しや蓋物など主に食器以外の器を制作してきましたが、今回は「研磨」を用いた食器、プレート作品に挑戦しています。
お皿の中や、プレート裏のなど、細部にもこだわりを施していますので、ぜひ会場でご覧になっていただきたいです。
Q3
山野実優さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
わたしの工房で印象的なものは、作品の模様を彫るときに使う「カンナ」です。
大学生時代、陶芸の恩師にいただいた道具で、刃の部分は彫るたびに少しづつ擦り切れていく為、何度も刃を自身で作り直し、取り換え続け、いまでも使い続けています。
心にすぅっと光が差し込んでくるような眩しい美しさ。
山野実優さんの陶磁器に初めて触れたとき、そんな印象を抱きました。
今年の「工房からの風」には、1990年代生まれのフレッシュな出展作家が10人いらっしゃいます。
山野実優さんも、そのうちのおひとり。
心に響くデザインを、細やかな技法でかたちにしていく制作。
もくもくとひたむきに作られた瑞々しい陶器が「工房からの風」に並びます。
山野実優さんの出展場所は、本八幡方面から入ってまっさきに建つテント。
スペイン階段前になります。
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