director's voice

野田マリコさん(ガラス)

Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
野田マリコさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。

A1
「紡ぐ実シリーズ」です。
作り始めて15年程、毎年のように新作を発表してきました。

コンセプトは夢を紡ぐ実。
私は幼少から毎日リアルな夢を見るのでまるで二つの世界を生きているように感じる時があります。
その世界にはこんな実たちが実る樹があるかもしれない。
忙しい日常から一時でも心を遠くへ飛ばせるような存在になれたらと思います。

Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。

A2
鋳造技法で作る氷のような花入れたちを是非お手にとっていただきたいです。

硝子のかたまりが好きなので、その美しさを感じていただける氷のような花入れは、色を抑えながらもどっしりと存在感があり、植物の魅力を一層引き立てる事を目指しています。
永く暮らしと共にあるひと品になりますように。

Q3
野田マリコさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。

A3
制作時に作業場から見える「裏庭」です。

作業の合間に庭をぐるりと一周しながら枯れた花を摘んだり雑草を抜いたり伸びすぎた枝を切ったりしているとふわーっと心が軽くなります。
ライフワークとして花入れを作っているので、庭の植物は仕事にも欠かせません。

新しいデザインの作品を作った時などは、植物の良さを引き立てているか挿して確認してから世に送り出しています。

野田マリコさんの出展は2016年から9年ぶりとなります。
その間、定番となる作品群を成熟させて、また、新たな創作をかたちに実らせてきました。
9年前は愛らしく感じられた作品構成が、すっかりレディーの品格も感じさせるような愛らしさに進化されています。

庭、植物もこよなく愛する野田マリコさんは、今回ブースの中でガラスと植物の素敵空間を創りだそうと構想されています。
マリコさんのガラスの花器とのコラボレーション、とても楽しみですね。

そして、月間MOEの9月号では、野田マリコさんの記事頁が掲載されています。
「夢の世界に誘う果実のように」
とサブタイトルが書かれたページ、こちらからも少し見ていただけます。
→ click

野田マリコさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、ゲートを入って右側に進んですぐのところ。

インスタグラムはこちらです。
click