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2025年10月の記事一覧
「出展作家紹介/工房からの風」New
director's voice
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吉田慎司さん(中津箒/ほうき)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
吉田慎司さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
作り続けているのは、卓上サイズの小箒です。
細やかで精巧に作られた小箒は、師匠に当たる柳川芳弘さんが開発、遺した技法によるものです。
京都生まれで誠実、常に前向きだった芳弘さんの辿り着いた箒は小回りが利き、穂先が繊細で可愛らしく定番の作品となっています。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
ナラの柄の手箒です!
小樽に越して4年、周囲の間伐材や剪定した薪のストーブで暮らし、草木の栽培もできるようになりました。
ナラとオニグルミに囲まれた場所に住んでいるので、この箒には生活の過程で出てきた枝を使用しています。
自然の循環の中で暮らし仕事をすることが、美しい仕事、清らかな命に繋がるように考えています。
Q3
吉田慎司さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
アトリエに来るお客さんにも、最近は鶏の話ばかりしている気がします。(笑)
愛玩と実益を兼ねた優秀な動物ですが、食物連鎖では動物の最底辺に近く、虫や雑草、土、多くのレイヤーと人間を繋いでくれます。
横にあるのはバケツ稲。今年は小さな田んぼも作りました。
左の植木は、地域特産であるプルーンの種を植えて育てました。
実はこの、都市と里山を繋ぐ生活や仕事が人間社会の大きな問題に向き合う契機になると考えているので、そのことも展示の中で伝えられる形を構想しています。
吉田慎司さんの初出展は2011年。
未だ20代の青年がほうき職人!?として応募くださり、驚いたことをよく覚えています。
けれど、お話ししたり、書かれたものを読んでみたり、その行動、実践していることの確かさに、次第に敬意を抱いていったのでした。
その後は、「工房からの風」の企画運営サポートの作家「風人(かぜびと)」さんとして関わっていただき、今年は14年ぶりに応募をくださったのでした。
家族を持ち、小樽に家を構え、現代を肯定しながらも、古き良き風習を学びながら日々に心豊かに取り入れていく生き方。
その日常の中に、ほうきづくりという仕事が輝きを放っています。
所属する「中津箒」では、40歳にしてベテランのポジション。
後進の育成(という上下関係というより、共生に近いバトンつなぎ)にも励まれ、今回は一緒に若き作り手の方にブースに立ってもらうのだとか。
23回という年月を重ねる「工房からの風」にとっても、ものづくりの世代をつないでいく、印象的な展開になりますね。
吉田慎司さん、今年は書籍も出版されました。
「手仕事というもくろみ 暮らしを編み直す」
(ブルーブラックカンパニー)
出展ブースでもぜひご覧ください。
吉田慎司さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入ってすぐ左側の丘の上。
インスタグラムはこちらになります。
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そして、特に今年の出展作家の方々が読まれたらいいなぁと思う記事を。
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ここにどれだけ包容力があり、作り手の思いを肯定する場であるかということはずっと目撃してきた。
「きちんと投げてくれれば、必ず受け止める。だから、精一杯やって欲しい」という、出展者の皆さんにかけ続けた言葉が、そのまま自分に返ってきた。
踏み出した先がどこかは分からないし、ずっと道が続いているのかも、何が見えるのかも分からない。
けれど、その一歩目は必ず踏みしめられることが分かっている。
なんて幸福なことだろう。
踏み出す前から温かく、ふかふかとした雲みたいな感触が足の裏にある。
director's voice
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さざなみ(洋服)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
さざなみさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
麻のロングワンピース (と、そのワンピースに合わせるためのコート、付け襟)のみを制作しています。
19世紀後半のブラウスをイメージソースにした「kostya(コースチャ)」という名前のワンピースは、長年特にご支持いただいている作品です。
パーツを切り替えることにより肩部分のボリュームを抑えたスモックタイプのワンピース。
一つ一つ表情が違う小さな貝ボタンもポイントです。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
今年の夏から作っている「new daily dress」というボートネックのウエストギャザーワンピース。
シャープな印象とリラックスしたサイズ感が共存する、日々の味方のようなワンピースです。
全部で8型あるワンピースの中でも特にたくさんの色・柄で製作しています。
一枚で着たり上からニットやスウェットを重ねたり、靴や鞄とコーディネートして、ご自分らしく着ることを楽しんでいただきたいです。
Q3
さざなみさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
大相撲の番付表。
名古屋場所の観戦記念に毎年購入して壁に飾っています。
力士だけでなく呼び出しや行司など相撲に関わる全般のことが好きなので、携わる人々の名前はもちろんのこと、
古くから(多少は変化しつつも)基本は変わらず人の手で書かれて残り続けるフォーマットの整然とした美しさを眺めています。
名古屋市のアトリエでワンピースに特化して制作をされる「さざなみ」さん。
「工房からの風」には、初めて出展くださいます。
麻のロングワンピースに心惹かれる方は、ぜひご覧いただきたいと思います。
出展場所は、コルトン広場、お庭を背にしたニッケ鎮守の杜入り口近くのテント。
TSU ZU KU(革)さん、スプーン榧(かや)さん(木工)に並んだところです。
インスタグラムはこちらです。
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スプーン榧(かや)木工
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
スプーン榧(かや)さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
『そよ風のスプーン』
そよ風をイメージして大きくカーブした柄が特徴のデザートスプーンです。
優しく手に馴染む持ち心地と少し深めの匙は薄く仕上げているので口当たりがとても良く、ゼリーやヨーグルトなどをとても美味しくしてくれます。
木工を始めた初期から少しずつ形を変えながら、ずっと作り続けている私のお気に入りのスプーンです。
私の代名詞でもある『見て楽しい、使って嬉しい木のスプーン』です。
ぜひ、実際に手に取って手触りや握り心地を体感してもらえたら嬉しいです。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
『十薬(ドクダミ)のカトラリーBOX』
ドクダミの花を蓋のつまみにしたカトラリーBOXです。
私の好きな花の一つがドクダミです。
ドクダミの花の立体感をどのように木から削り出そうか、ぼんやりとしたイメージのまま構想に数年。
ある時ふっとイメージが鮮明になり、ここをこうして次はああして。と制作に取り掛かることができました。
そして、本体と蓋は木の塊から手作業で彫りだして制作しています。
塊から彫りだすのはとても時間がかかり体力も使う大変な作業ですが、
木と向き合いながら制作する過程は心穏やかで楽しい時間です。
仕上げに表面に模様を彫っていきます。
模様は、工房名で私の名前でもある榧(カヤ)の木の葉をモチーフにしています。
ノミや彫刻刀を使い、彫り模様の仕上げをするのもとても楽しく大好きな工程の一つです。
私の大好き、や楽しいを全部詰め込んだ作品です。
Q3
スプーン榧(かや)さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
明治生まれの医者だった祖父の診療所で使っていた棚。
白い木の壁と緑の屋根瓦。まるでサツキとメイの家のような祖父の診療所。
私が子どもの頃にはもうずっと前に使われなくなっていて廃墟。裏庭を掘れば薬の瓶とか出てきたりしました。
そんな診療所の中には様々な医療器具や道具、家具がそのまま残されていました。
工房を構えた際、診療所の家具が使いたい!と診療所から(一人で動かせるサイズの棚を)引っ張り出しました。
綺麗に洗い壊れていたところは修理し再び息を吹き返した棚です。
今では工房の入り口のシンボル的な棚になり、小さな展示スペースと道具入れの棚として使っています。
『木を彫ってる時がいちばん幸せ』
と話すスプーン榧(かや)さんの手になる作品からは、その喜びが波動となって感じられます。
作り手の幸福感が、そのまま使い手に伝わっていくような。
そうそう、かやさんというのは、ご本名。
実は、お嬢さんの名前も素敵な樹木の名前なんです。
気になる方は、ぜひブースでお尋ねになってみてください。
スプーン榧(かや)さんの出展場所は、コルトン広場、お庭を背にしたニッケ鎮守の杜入り口近くのテント。
お洋服のさざなみさん、革のTSU ZU KUさんの間になります。
インスタグラムはこちらです。
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工房での制作光景はこちらでご覧いただけます。
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映像編集:いとうゆり
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TSU ZU KU(革)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
TSU ZU KUさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
必需品となる革財布や、暮らしにまつわる革小物、仕事道具となる物入れなど、革で表現できるものを幅広く制作しています。
そのなかでも、ここ最近よく注目いただいているのが長財布と二つ折り財布です。
長財布は、使い勝手に合わせ収納力のあるものと薄いものの二種類に分けました。
このキャッシュレス時代、コンパクトなものが多くの方に好まれますが、
「やっぱり長財布」と思う方も一定数いらっしゃるということを実感しています。
また、二つ折り財布は、手のひらサイズにできるだけ収まるサイズ感でこの夏できたばかりの新顔です。
二つ折り財布にありがちな小さなコインスペース、コインの取り出しやすさ、そして使い続けることで出始めるコインの“あたり”など、思考と試作を重ねました。
お財布はそれぞれの暮らし方に直結するものだからこそ、どうぞじっくりとご覧ください。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
鹿革で作った革小物や革バッグを、「麗(rei)」というシリーズで作りました。
鹿革は、軽く柔らかくしなやかな質感が特徴の革です。革の原産は関東総鎮守である大山阿夫利神社の麓。
野育ち由来の傷もありのまま作品に落とし込むことで、革の表情が持つ力強さと質感のしなやかさ両方を表現しました。
少し改まった場面でもそうでない時も使えるもの、そして身軽さ優先で持ちたい方にぜひお手に取っていただきたいと思います。
Q3
TSU ZU KUさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
鹿の革で作った鹿皮紙(しかひし)です。
これは、鹿皮研究のカワダシュウジさんからいただいた、鹿の革を使った紙です。
その強さ、透過性、伝音性にはとても驚かされます。
工房では一枚の鹿皮紙をキャンバスに貼り、壁にかけて飾っています。
まっさらな革一枚の鹿皮紙に多くの可能性を感じ、制作することへの励みとなっています。
TSU ZU KU(つづく)の齊藤さんの出展は二回目。
前回出品された人気の作品はますます磨かれ、鹿革の新シリーズも生まれた今回の展開。
コルトン広場、お庭への入り口に一番近いテントで広やかにご覧いただきます。
ホームパージはこちらになります。
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千田 徹さん(陶芸)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
千田徹さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
スリップウェアを始めた当初から作り続けているハート紋のスリップウェアを紹介します。
スリップウェアは2軸に分けて制作していてその一つが点打ちしたのちピックで引っ掻いてハート紋様を描くものです。
マグカップはどちらかというと最近のものですがこれまで培ってきた技術の積み重ねにより自分にしか出来ないものになっていると思います。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
こちらはもう一つの軸の写しのスリップウェアをベースに今力を入れて取り組んでいるオレンジ色の新色を紹介します。
写しのスリップウェアに関しては常日頃から”自分らしさ”とはなんだろう模索しながら制作していて明確な答えがまだ見つかりません。
ですが、このオレンジ色の新色がなにかきっかけになるような気がして今注力して制作しております。
Q3
千田徹さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
もう10年以上前になりますが駒場の民藝館で開催されたバーナードリーチの展覧会のポスターです。
当時僕はまだ学生で陶芸を勉強し始めた最初の頃でしたがリーチの存在がスリップウェアの世界にのめり込むきっかけになりました。
バーナードリーチ展のポスター、素敵ですね。
千田さんの工房で灯台のようにともっているのでしょうね。
二回目の出展の千田徹さん。
前回も人気のスリップウエアでしたが、ますます魅力が増していることと思います。
そして、このような白い器も制作されているのでした。
スリップウエアのどこかあたたかみのある雰囲気をまとった白い器も魅力ありますね。
千田徹さんの出展場所は、コルトン広場モニュメント周りに建つテント。
インスタグラムはこちらです。
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木工ふくよか(木工)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
木工ふくよかさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
代表的な作品はスプーンです。
すくう部分の角度や口当たり、持ち手の形など、何度も試行錯誤を重ねて完成したスプーンです。
特にすくう部分はできるだけ薄く仕上げ、口当たりのなめらかさにこだわりました。
実際にお使いいただいた方からも「口当たりが良くて食べやすい」というお言葉をいただくことも多いです。
日々の暮らしの中で、このスプーンを手にされた方が、ほっと和むような気持ちになれますようにと願いながら、一つひとつ丁寧に制作しています。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
スツールです。
ただ座るだけの道具ではなく、インテリアの一部として暮らしに寄り添い、気持ちをやわらげる存在であってほしい。
そんな思いからスツールの制作にも力を入れています。
マカロンのようなカラフルなスツールや、ぽてっとした台座とゆるやかなカーブを描く楕円形のスツール、木目の美しさを愉しめるスツールなど、さまざまにご用意しています。
家具職人であった経験を活かし、座り心地や使いやすさはもちろん、インテリアのアクセントとしても楽しめるようなデザインを心がけています。
ぜひ座り比べて、お好みのスツールを見つけていただけると嬉しいです。
Q4
「工房からの風」の出展が決まってから、木工ふくよかさんに起こった変化について教えてください。
A4
独立した当初は、自分の作品が受け入れてもらえるのか、不安な気持ちもありました。
そんな時期に「工房からの風」への出展が決まり、自分の作品に自信を持てるようになり、さらに磨いていきたいという想いが強くなりました。
また、数回にわたるミーティングを通して、つくり手としてどうあるべきか、どのような作品を届けたいのか、自分自身とじっくり向き合う時間をいただきました。
その経験が、迷うことなくものづくりを続けられる力となり、新しい作品を作りたいと思う原動力になっています。
「木工ふくよか」の横田博之さんは、「工房からの風」のミーティングへの皆勤賞!
10月1日のおりひめ神社での「千客万来安全祈願祭」にも参列くださったのでした。
埼玉の山の方からなので、決して近くではないのですが。
ものづくりのタテやヨコのつながりが少ない作家の方々に、ミーティングなどの交流を活用していただけるのはとてもうれしいことです。
この機会を有効に生かしてくださり、当初はスプーンなど器系の出展構成から、スツールにも展開を広げられた横田さん。
当日はふくよかに、伸び伸びとした展示が期待できますね。
木工ふくよかさんの出展場所は、コルトン広場、モニュメント周り。
向かい側には、素材の学校テント、山野うさぎさん、ラグラグさんのテントもあります。
インスタグラムはこちらです。
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今井梨絵さん(陶芸)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
今井梨絵さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
定番の作品は、マグカップです。
工房のある酒々井町のカフェ「tamaya cafe」でも使っていただいています。
うつわの大きさ、取手の形など、制作を繰り返す中で少しずつ改良し続けています。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
今回特にご覧いただきたい作品は「stone vase」「seed vase」と題している花器のシリーズです。
自然物の化石などをモチーフにし、植物を生けた時に一体となるよう造形しています。
当日は鎮守の森の花と合わせたディスプレイをします。
Q4
「工房からの風」の出展が決まってから、今井梨絵さんに起こった変化について教えてください。
A4
2017年に第一子を出産してからは「毎日出来ることを出来る分だけ」と制作してきていましたが、
「工房からの風」への出展が決まった今年は「本当に作りたいものを作る」という意識で臨みました。
久しぶりにブレーキよりもアクセルを強めに制作することができたと感じます。
時間のかかるティーポットなどのブラッシュアップにも取り掛かることができました。
ものづくりの時間軸と、人生の時間軸、継続していくためには、バランスも大切ですね。
ブレーキからアクセルを踏めるタイミングに「工房からの風」への出展を活かそうと取り組む今井梨絵さん。
今ならではの作陶を楽しんで、初めての出展をぜひ充実したものにしていただきたいと思っています。
今井梨絵さんの出展場所は、コルトン広場、モニュメント周りのテント。
インスタグラムはこちらです。
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laglag__(パンチニードル)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
laglag__(ラグラグ)さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
houseデザインの椅子敷き。
2019年に訪れた米バーモント州の街並みからイメージをして生まれた作品です。
2020年発刊された著書のなかで表紙となり、以降自身の代表作品となっています。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
本革とラグを組み合わせた作品
2020年から革の手工芸を学び、
自身のラグ制作の技法と組み合わせて生まれた作品です。
バングル、バッグなど
異素材を合わせた独自の技術で制作しています。
Q4
「工房からの風」の出展が決まってから、laglag__さんに起こった変化について教えてください。
A4
今年度出展作家の関連企画の出展機会をいただきました。
他の出展作家の方々のクラフトへの想いをさらに深く感じる機会となり、わたし自身も代表作である椅子敷きへの想いを再確認することができました。
この時に感じたものごとを、これからも大切にしていきたいと想います。
laglag__さんの出展は2回目。
昨年は、ワークショップを行ってもいただきました。
アメリカの東部、バーモント州(カレーで有名??)まで、はるばる訪ねて習得したパンチニードルの技法。
深く広やかな知識もお持ちですので、ぜひ会場で制作についてお尋ねになってみてください。
laglag__さんの出展場所は、コルトン広場、モニュメントの近く。
インスタグラムはこちらです。
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工房での制作光景はこちらの映像をご覧ください。
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映像編集:いとうゆり
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山野うさぎさん(陶芸)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
山野うさぎさんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
代表作は、マグカップと湯呑み「ころんとカップ」です。
もともとは陶土でうさぎのオブジェを制作しており、その際の毛並み表現を活かして器に取り入れました。
可愛らしさと優しさを感じられる、どなたにも親しまれる表情やフォルムにするまでに一年ほど試行錯誤を重ねました。
制作初期には、当時アルバイトをしていたうさぎ専門店の店長に試作品を見せ、耳の長さや顔の丸みなどについて助言をいただきながら改良を重ねたことも、現在の形につながっています。
湯呑み「ころんとカップ」は、両手でうさぎを包み込むように愛でながら使っていただきたいとの思いから名づけました。
マグカップは丸みのあるフォルムと持ちやすい取っ手にこだわり、たっぷり容量を保ちながら軽やかな使い心地を実現しています。
近年は垂れ耳のデザインも加わり、より多くの方に“推しうさぎ”と出会っていただけるシリーズとなっています。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
もう一つご覧いただきたいのは、うさぎのオブジェ作品です。
器と並行して現在もオブジェ制作を続けており、毛並みの質感や生き生きとした仕草を表現することに力を注いでいます。
日々の暮らしに寄り添う器とは異なり、オブジェはうさぎそのものの存在感や愛らしさを伝える大切な表現の場となっています。
特に目と舌の表現は、多くの方の目を引いて頂けるポイントになっています。
最初は口元は閉じた造形でしたが、開けて表情を加えることで好評をいただき、現在は積極的に取り入れています。
目の部分は「ビー玉を入れているのですか?」と尋ねられることもあり、海外製の透明度の高い釉薬を使い分け、丸くうるっとした質感を出しています。
絵を描くことが得意なので、必ずスケッチをしてから制作に取りかかります。
写真通りに再現するだけでなく、自分の記憶の中にある「最高に可愛い表情」とリンクさせ、一番可愛い瞬間を作品に映し出せるよう心がけています。
また学生時代に学んだ油絵の経験を活かし、陶芸用の絵の具や顔料を水彩画のように扱うことで、やさしくもリアルな色合いを追求しています。
Q3
山野うさぎさんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
大きな存在は、やはり「うさぎ」です。
幼少期から大学生まで10年間を共にした「ミミピョン」が私の原点であり、その後の制作を大きく後押ししてくれました。
現在は実家に2匹、自宅に1匹のうさぎと暮らしながら制作に励んでいます。
この写真は実家で暮らすうさぎヨーコとリンダです。
現在の作品づくりのテーマは「うさぎのいる生活を届けること」です。
うさぎが特に好きでない方でも、作品の可愛らしさをきっかけに迎えてくだされば、その家には「1うさぎ」がいることになります。
自分自身が使いたいと思えるものを形にすることから始まり、うさぎ好きの方にも、まだうさぎを知らない方にも、
「うさぎってこんなに可愛いんだ」と感じて頂けるよう、可愛い作品を作り続けていきたいです。
応募用紙を拝見した時、ちょっと驚きました。
描かれていたり、形作られているのは「うさぎ」のみなのですが、
単なるキャラクターではなく、バリエーションが豊かで、「うさぎ」愛の本気度がハンパなく感じられたのです。
(同一アイテムをキャラクター的に表現されていたら、この場には合わなかったと感じたと思います)
出展が決まり、実際に作品を拝見したり、個展へお訪ねしたり、お話を伺うほどに、制作への取り組みの真剣さに引き込まれました。
若くこれから切り拓いて行かれるものづくりの道、「工房からの風」での来場者の皆様、他作家の方々との出会いが、佳き滋養になることを願っています。
山野うさぎさんの出展場所は、コルトン広場、モニュメントの近く。
インスタグラムはこちらです。
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工房での制作光景はこちらの映像をご覧ください。
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映像編集:いとうゆり
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青人窯(陶芸)
Q1
「工房からの風」への出展作品についてお尋ねします。
青人窯さんの代表的な作品、または、定番的な作品、作り続けている作品の中から、ひとつをご紹介ください。
A1
地元の農家さんからいただいた柿灰を釉薬にしたお皿です。
質感を出すため釉薬が溶けすぎず、ガサガサにもならないギリギリの温度で焼いています。
コンピューターで1℃、1分単位でコントロールできる窯ですが実際には窯全体の3分の1くらいのスペースでしかとる事が出来ません。
開業以来、米どころ、酒どころである地元に「新潟焼」(仮称)を立ち上げる事を目標にしていますが、原点となるシリーズだと思っています。
Q2
もう一つ作品について教えてください。
今回、特に見ていただきたい作品はどのようなものでしょうか。
新作や、今特に力を注いでいる作品についてひとつをご紹介ください。
A2
食材に恵まれたご当地焼して「新潟焼」(仮称)を構想し続けていたところ、新潟県新発田市にオープンした地元食材のみを用いたオーベルジュNe(https://ne-auberge.jp/)の陶器を任せていただきました。
フランス料理という事でフラットな丸皿を連想していたのですが、和食器のような質感を重視した釉薬や焼、少し癖のある形になっており期せずして自分の構想を深める機会をいただきました。
Q3
青人窯さんの「工房」で印象的な「もの」をひとつ教えてください。
A3
阿賀町三川に築窯した穴窯です。
穴窯は登り窯以上に薪窯で焼いた火と灰の色がストレートに出る窯です。
作ったのは11年前ですが失敗続きで、焼けるようになったのは去年からです。
今年はNeの仕事とその成果発表が「工房からの風」での新機軸予定なので
特に失敗の許されない緊張した日々で、胃がキリキリしてました。
新潟焼(仮称)を実現するために課している課題として地元原料の釉薬(Q1)
地元原土の利用(Q2)
穴窯焼成による魅力的な焼成(Q3)
という事で、ようやくスタートラインが見えてきたので息の長い取り組みを続けられればと思います。
新潟県に窯を構える青人窯、大山育男さんは、3回目の出展となります。
「工房からの風」への来場を重ねてくださる方の中には、青人窯の器をご愛用の方も多いことと思います。
今回は新しい表情の作品も加わってくるようですね。
青人窯の出展場所は、コルトン広場モニュメントの近く。
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