director's voice

佐藤祐子さん(金属)

佐藤祐子さんは、ジュエリー作家。
金属で装身具を作り、ほかに鍛金でカトラリーも制作します。
今までの出展作家にはなかったものづくりもされていますよ。

Q
佐藤祐子さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?

A
自然物をモチーフとしたアクセサリーと、
カトラリーやプレートなどのオブジェクツを出品します。

アクセサリーとジュエリー。
定義は難しいのですけれど、業界的には作家のすみわけもあって、
佐藤さんは修業先からジュエリーの方々と接することが多かったかと思います。
一般的にジュエリーの方々は、野外展には出展されない傾向がありますが、
佐藤さんは軽やかにとらえて、ご自身の制作活動を進めていこうとされています。

技法的には、地金からの制作がほとんで、
量産できる体制をあまりとっていないようですね。
このあたり、一般的にはわかりにくかもですので、すみません。
何をお伝えしたいかというと、同じ金属での装身具つくりでもいろいろとあって、
佐藤さんのようなお仕事も、親しみやすい世界で、
これからも続いていってほしいという気持ちなのです。

また、特にご覧いただきたいのは、「プランツ スタンプ ジュエリー」。
押し花を作って、それを金や銀に押していくお仕事です。
どの花でも可能なわけではありませんし、素材も柔らかな金属でないと姿を刻めないので、
24金か純銀を使わなければなりません。
できあがった「プランツ スタンプ ジュエリー」は、まさに世界にひとつだけのもの。

このお話も「風の音」で取材させていただきましたので、ぜひご覧くださいね。

Q
佐藤祐子さんにとって、「工房からの風」って、どんな風なのでしょうか?

A
自分を新しい場所へ運んでくれる風。
また、誰かに嬉しさや驚きを運んでくれる風であってほしいです。

誰かに嬉しさや驚きを運んでくれる風
って、すてきな思い、表現ですね。

Q
佐藤祐子さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?

A
その時々で憧れていた人がやっていた職業になりたかったです。
保母さん→お花屋さん→小学校の先生→お菓子屋さん、
とかなり移り気です。

移り気な祐子さんだそうですけれど?
お仕事は一途とお見受けしましたよ!

佐藤祐子さんのホームページはこちらになります。 →

出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って、下草萌える空間。
織りのnomamaさんやフェルトの千種さんのブースの下りたあたり。
「プランツ スタンプ ジュエリー」のモチーフのひとつともなった萩が、
今年は珍しくまだ残っていて、ちょうどほろほろと零れているその脇に
美しい作品世界が広がることでしょう。