director's voice

福井 一伯さん(陶芸)

静岡県浜松市でくるり窯として作陶される
福井一伯さんからのメッセージをご紹介いたしましょう。

Q
「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?

A
生活の中で使って頂ける器
(ポット、碗、プレート、マグカップなど)を中心に持っていく予定です。
土に白泥をコーティングした粉引きの器を中心に制作しています。
器によって土と白泥の組み合わせが違うため、様々な土の表情が見られます。
制作工程の中で生まれる景色や土の風合いを大切にしています。

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粉引きや灰釉の陶器。
私たちの暮らしになじんできたそれらを、
丁寧に爽やかに焼きあげたものが、福井さんの陶器です。
古陶磁の美しさも心に置いての作品は、
使い心地の良い、いつものテーブルにすっととけ込んで、
新鮮な風をそよがせてくれる姿をしています。

Q
福井さんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?

A
工房からの風は自分にとって大舞台で
緊張や不安、期待が入り混じった大きな風のように感じます。
そういった風が制作の原動力になり、今までには無かった
新しい器が生まれたような気がします。

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福井さんもこの出展を機に、誠実に
新たな制作に取り組んでくださいました。
芯の通ったお仕事には、淡々とご自身の道を拓いていかれる様子が感じられて、
それが作品によく表れているように思います。
思わず手が伸びるいつもの定番の器。
ぜひお手に取ってゆっくりと掌となじませてみてください。

Q
福井さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?

A
私の名前は一伯と書いてカズノリと読みます。
両親が神社で付けてもらったそうで、
もう一つ、候補があった中から一伯を選んだようです。
なんと読むのかよく聞かれますが気に入っています。

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30代に入られたばかりの福井さん。
素敵なご本名のほかにも、くるり窯という工房名でも発表なさっています。
くるり窯の由来は、ブースでぜひ聞いてみてくださいね。

福井さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
モニュメント広場に向かったテントです。

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text sanae inagaki