director's voice

越山千帆さん(装身具)

東京都で制作を続ける越山千帆さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
越山千帆さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
ビーズをかぎ針で編んで作ったブレスレットやネックレスを出品します。

改めて、編んでいること、
ビーズが並んで形を作るということを意識し、
追求した作品もあります。

編んで生まれた形に沿うように(活かすように)
ネックレスやブレスレットに仕立てたものは、
自分でも何になるのか分からない面白さの中制作していました。
編み物特有のふっくらとした丸みと立体感にワクワクしていただけたら。

_DSC6549

ビーズは奥の深いフィールドですね。
それなりに美しく構成することにとどまらず、
越山さんの目線は、かなり尖って攻めているような気もするのですが、いかがでしょう。
ブースでみなさま、どのように感じられるでしょうか?

Q2
工房でよく聴く音楽、または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?

A2
制作中はパワーメタルをよく聴いています。
起伏が大きく、鼓舞するような曲調も多く、
分かりやすく気分を盛り上げてくれるので、元気とやる気を補充してます。
ただひたすらに編むという時間が大半なので、
微妙に口ずさめるというのも気分転換になっています。

_DSC6467

ナチュラル系、癒し系の音楽が好きな作家が多い印象の工房からの風。
いいですねー、多様性!大歓迎です。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、大切にしているものや、
思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
仏像の修復をしている方に見せていただいた、
如来像の「手」は思い出に残っています。

静かで凛として、温かい生命力があり、
たおやかで本当に美しかった。

大きさは10センチくらいの小さなものだったけれど、
ひれ伏してしまう存在感と美しさでした。
この「手」のような力の凝縮した結晶のような美しさや強さに憧れます。
ビーズひと粒ひと粒が集まって構成する形が
ひとつの結晶のようになることを願って制作しています。

_DSC7254

越山千帆さんのものづくりは、これからぐんぐん伸びやかになっていくのでは。
そんなことを感じています。
ビーズという素材ととことん握手できたさきに、もっと自在なものづくりがあるような。
今展はその過程の中で、さまざまな方の目を養分にできるといいですね。

越山千帆さんの出展場所は、おりひめ神社の奥。
ホームページはこちらになります。
→ click