director's voice

鈴木美佳子さん(陶芸)

「工房からの風」には3回目の出展となる陶芸作家の鈴木美佳子さん。
以前は福島県で作陶されていましたが、
震災後に長野県に移られてからは、初めての出展になります。

Q1
鈴木美佳子さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
その中で、特に見ていただきたいものがありましたら、加えて教えてください。

A1
すべて日々の生活の中で普通に使う器(花器)です。
小さいものから、お箸置き、小鉢、中鉢、
5・6・7寸プレート、ボウル、ピッチャー、
ポット、花器、角皿などです。

特に見ていただきたいのは、
今まで作っていた土もの(白化粧など)と、
新しい品もの(象嵌)を見比べてほしいと思います。
全然違うようで、どこかに共通点がある様子が伝えられたらいいと思っています。

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驚くほどに作風に変化が生まれた鈴木さんの陶磁器。
特に磁器の器は以前には見られなかったものですが、
ほのかに愛らしさを湛えた雰囲気は新旧どちらの器にも感じられます。

鈴木さんが希望されるように、ぜひブースでお手に取って見比べてみてください。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?

A2
本で、松浦弥太郎さんの「しごとのきほん くらしのきほん 100」を最近よく手にしています。
ものづくりだけではないのでしょうが、
仕事をするうえでよい言葉が簡潔に書いてあるところが好きです。

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Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
母が作ってくれた木のお盆です(大小2枚あります)。
私が娘を出産した際に作ってくれました。

普通の形で使いやすく毎日活躍しています。
後ろにびっくりするくらい大きく母のサインと娘の名前が入っていますが、
使うときには見えないので、まあ良しとしています。

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お盆を作ってくださるお母様!って。
すばらしいですねー。

サインが記された裏側、見せてほしいような・・。
美佳子さんの器を載せることもできて、大切な宝物ですね。

鈴木美佳子さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜のレンガ道に面したところ。
アーモンドの木の近くです。