director's voice

石毛みほさん 竹 栃木

Q1
石毛みほさんは、工房からの風にどのような作品を出品なさいますか?

A1
真竹を使って作っているかごを出品します。

栃木県大田原市へ移住し、2016年から竹工芸を習っています。
大田原には竹工芸の先生がたくさんいらっしゃり、教室を掛け持ちして習いました。

竹林で竹を伐ってくるところから始まり、油抜き、天日干し、竹割り、幅決め、厚さ決め、面取り、と編み始めるまでがとても長いです。
すべて手作業で作っています。

作品を見ていただけるだけでも幸せだなぁと思いながら作業しています。
竹っていいなぁと感じていただけたら嬉しいです。

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Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
印象的な道具は、竹割り用のナタです。
竹工芸を習い始めようと思って最初に買った道具です。

始める前は、自然にまっすぐ割れるものだとイメージしていたのですが、大間違い。
均等に力がかかっていないと偏っていきます。
「竹割り三年」という言葉があり、毎日割っても思い通りに割れるようになるのに三年かかると言われています。
私は四年目ですが、毎日割ってきたわけではないのでまだまだ思い通りには割れません。

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Q3
石毛みほさんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
伝統工芸の後継者が不足しているとよく聞くので、自分が何か継承したいと思ったのがきっかけです。
伝統工芸展を見て、中でも竹工芸をやってみたいと思いました。
竹でこんなにもいろいろな表現ができるんだなぁといつも驚かされます。

技を身に付けるのにはまだまだ時間がかかります。
焦らず諦めず楽しみながら、美しいものを作ることを目標に精進します。

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全体ミーティング、懇親会、個人面談まで、こんなにしていただいていいのか?とびっくりするほど万全の体制で迎えてくださっています。
応募条件に「プロもしくは明確にプロを目指している人」という項目があるので、素晴らしい作家さんばかり。

石毛さん、インスタでこのように書いてくださっていました。
ありがとう!!ございます。
出展楽しみすぎるーーとのことですが、私も楽しみすぎですよー。
ええ、石毛さん、くすっとユーモアたっぷりな方。
生み出す作品は、ザ・真面目!ですが、楽しい会話、皆様お楽しみくださいませ~。

今回、風人さんで竹細工で㔟司恵美さんが加わってくださっています。
恵美さんは、石毛さんと遠からず場所で竹のドーム作りの公開もしています。
その作風は異なりますが、竹細工の世界、豊かに知っていただけるような気がします。

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石毛みほさんの出展場所は、稲荷社の脇。

インスタグラムはこちらになります。
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