director's voice

きたのまりこさん 金工

Q1
きたのまりこさんは、「工房からのそよ風」では、どのような作品を出品なさいますか。

A1
植物をモチーフにした「季節のあくせさり」と、
パールを使った「雪粒のあくせさり」、
そして新たに制作を始めた「光と音のあくせさり」を出品いたします。

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Q2
「工房からのそよ風」では、どのようなことを期待しますか。

A2
今までとはまるっきり違う状況の中、
改めて、手から生まれたかたちや温度を感じ確かめたり、
それらが人の手に直接渡っていく流れを、
そよ風のように緩やかに楽しめる時間になればと思います。

Q3
きたのまりこさんの「工房」で、特に大切な、あるいは愛着のある「道具」を教えてください。

A3
特に大切な道具は、アクセサリーを作り始めた時に奮発して購入した金属を研磨する機械(リューター)です。

購入してからかれこれ15年ほど頑張ってくれています。
先日修理に出したのでまだまだ活躍してくれそうです。

愛着のある道具は、研磨する時に使っている昔の木の学習机です。
彫金用の専用机が高額なので買えず、とりあえずで使い始めましたが、使っているうちに愛着も湧いてきて、何より場所を取らないので気に入って今でも使い続けています。
この机は今回、什器として活躍する予定です。

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きたのまりこさんは、独身時代から出展くださってやがて15年近く作品を拝見させていただいています。

最初に出会った時の衝撃!
傘やコーヒーカップといったアイコン。
「かわいい」を、この技術で作っちゃうんだと。
東京藝大のイメージもかなり破壊してくださいました(笑

愛らしさも大人に成熟されて、植物の息吹き、いのちに触れるような観察の先に生まれた表現。
細いラインを鋳造で作りあげる独特な表現には、ますます磨きがかかってこられましたね。
新作の数々も、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

きたのまりこさんの出展場所は、お庭にはいってすぐ。
ガラスの曽田伸子さんの隣です。

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