director's voice

chichiさん(フェルト)

chichi(シシ)という名前で作品を発表する前田千絵子さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
chichiさんは今回の「工房からの風」に、どのような作品を出品なさいますか?

A1
布地に羊毛を重ね、お湯と石鹸を使って縮絨する「布フェルト」のストール、ウェア、小物など身に纏うものを出品いたします。
繊維が絡み合うことで表れる縮みの質感、色の重なり、手の中で羊毛と布が変化していく感覚を感じながら作り続けています。

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Processed with Focos

Q2
chichiさんが「工房」で特に大切にしている道具をひとつ教えてください。

A2
制作の準備に欠かせないドラムカーダーです。
羊毛を挿入し、回転する針のドラムによって繊維を梳かす道具で、学生時代からずっと支えてもらっています。

様々な色の羊毛を梳き合わせることができ、イメージした色をつくるための重要な役割も担っています。
複数の色を混ぜ、重ねた羊毛には、単色では出せない色の奥深さがあります。
ぜひ会場で、混ざり合う繊維の色をご覧いただけますように。

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Q3
chichiさんがコロナ禍のあと、訪ねてみたい場所を教えてください。

A3
沖縄県名護市の屋我地島。
父がそこに勤めている時に私は生まれました。
2歳まで島で暮らしたのですが、その後は東京へ移ったので残念ながら記憶にはありません。

今年に入ってすぐ、あるお客様と沖縄のお話になり、屋我地島の父が勤めていた職場に、なんとその方もご縁があることを知りました。
不思議な巡り合わせを感じずにはいられませんでした。

その日以来、幼い時を過ごした屋我地島をもう一度訪れてみたいと思っています。

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今回はフェルト制作の作家が3名出展というフェルトの当たり年!
そして、皆さん、異なる制作、作風ですので、どの方のブースも新鮮にご覧いただけると思います。
chichiさんのブースでは、フェルトの服やストール、手袋など装いの楽しみを満喫できそうですね。

そのchichiさんのブースは、おりひめ神社正面左側、稲荷社の奥です。
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