director's voice

UMIOTOさん(金工装身具・布)

Q1
UMIOTOさんは今回の「工房からの風」に、どのような作品を出品なさいますか?

A1
金属の装身具やオブジェとしてのワンピースを出品。

風景には音がある。
形はないけれど想像してみる。
風景が奏でる音に合わせてワンピースは踊るように揺れる。
人が存在してはじめて成立する装身具。
ワンピースは人を表すモチーフです。

聞こえてくる音、自然の作り出すラインやカケラを金属や布を素材として表現しました。

image1 (5)

image2 (4)

Q2
UMIOTOさんが「工房」で特に大切にしている道具をひとつ教えてください。

A2
ミシンです。
大学時代に金工を専攻していて、その時は大きな作品ばかりつくっていたのですが、
卒業後、家では制作の環境を作ることは難しく、家事と育児に追われる毎日で、自分を優先して何かを表現することを忘れそうになっていました。

ミシンは、作業部屋がなくてもどこにでも持ち運べる、生活必需品からアート作品まで制作できる自由な道具。
身の回りのものや、子供の洋服を作ったり、つくることの楽しさをいつも教えてくれた相棒のような存在です。

image3 (4)

Q3
UMIOTOさんがコロナ禍のあと、訪ねてみたい場所を教えてください。

A3
友人が徳島県の村でゲストハウスを始めたとの連絡があり、頭の中に瀬戸内海と徳島の川と美味しいもの、友人の顔が浮かびました。
徳島県を目指しながら車を走らせて行き当たりばったりの寄り道をする旅がしたいです。
コロナ期間は遠くへ外出することも、友人とご飯を食べる機会もなくなり、家から外に出た時の発見や刺激、人と会う重要さをあらためて感じたので、その土地の食材をみんなで料理して楽しい食卓を囲めたら嬉しいです。

image0 (4)

角 海音(かど あまね)さんという素敵なお名前から作家名をUMIOTOとされたのですね。
アートの心を、育児などの日常の中でも鼓舞し続けて、今回の出展になったのだと思います。
そのブースは、会場入ってすぐの小高いスペース。
通称「王様のスペース」
なぜかというと、会場全体を見おろすような場所だから。
桜の大木などと合わせての展示もきっと楽しいものになることでしょう。

UMIOTOさんのホームページはこちらになります。
→ click