director's voice

古城 ヒロミさん(ガラス)

Q1
千葉県東金市でガラス作品を制作する古城ヒロミさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1
ムリーニという技法で金太郎飴のようにパーツを制作し、魚や星などのパーツを作り模様としています。
ガラスの透明感を活かし水に見たてた一輪挿しや器、オブジェ等です。
・金魚の一輪挿し
・月と星の一輪挿し

月と星の一輪挿し1200

金魚の一輪挿し1200

・犬猫のオブジェ
小さいころから犬を、現在は猫を飼っています。
犬や猫のオブジェは
実家を離れガラスの勉強に富山にいる時期に
犬が好きすぎて、心の隙間を埋めるように制作し始めました。
1匹1匹愛情込めた、それぞれ1点物になります。

犬猫1200

Q2
古城ヒロミさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
ガラスの制作道具になります。
熱いガラスは素手では触れないため、道具を使って形作ります。
イタリアやアメリカ製の道具などがあります。

その中でも紙リン(濡らした新聞紙)が好きです。
紙リンを持ち熱いガラスを触って整えます。
紙リンには水をかけて使用する為劣化していきますし、
熱で焼け焦げて破けてしまう消耗品です。

使っていくと水分量と焼け具合のちょうどいいバランスの時があり
その時だけ紙リンが無敵になったと感じます。
常にその状態で使用できればいいのですが、
そのバランスはなかなか保てません。

そのとても使いやすい状態が好きです。

道具1200

Q3
古城ヒロミさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。

A3
大切にしている作品になります。
15~20年位前(時期はうろ覚えです)に購入した作品でガラスのオブジェです。
この作家さんの吹きガラス講座に講座生として通っておりました。
制作しているところを見ていて欲しくなり、個展で購入させていただいた思い出のある作品になります。
(現在はこの作品は制作していないようですのでお名前は伏せさせていただきます。)

1200

前を歩く工人の手に実った作品を大切にされる作家が多いですね。
いつか大切にされる側の作り手になって・・・

古城ヒロミさんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前
作家ページはこちらです。
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