director's voice

飯島 たまさん(染織)

Q1
山梨県で染織に取り組む飯島たまさん。。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1

Q1 和綿ばっぐ

和綿のバッグ。
押し入れに大切に仕舞ってあったお布団、多少の黄ばみはあるものの100%和綿です。
紡いで織ってバッグにしました。軽くて丈夫です。

Q1ブックカバー

ブックカバー(文庫本)。
北欧の織り模様は畑で採れた和綿を本藍や植物で染めた糸を用いました。
使うほど手に馴染みます。お出かけにはいつものバッグとお気に入りの本とともに。

Q1巻物

巻物。
上着として、またコーディネイトの仕上げとして、暖かく心地いい一枚となりますように。

Q2
飯島たまさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
紡ぎ車。
もうボビンの支えの金具が貫通しそう。
皮をかませて使っています。
こちらは15年以上の月日を共に過ごした紡ぎ車。
日々、怒りや悲しみ、喜びや淋しさもある中で紡ぎ車があり紡いでいます。

紡いでいると落ち着いて穏やかになります。
ただ紡ぐ、その時間を大切にしています。

Q2 紡ぎ車

Q3
飯島たまさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。

A3
竹筬(タケオサ)と筬通し

手紡ぎの糸は素材の個性が生きていて、生かしながらも綺麗に丁寧に織りたいものです。
筬に一本一本タテ糸を通し固定し織ると竹を通じて糸の調子が伝わってきます。
糸に合わせてしなり、静かに空気を含みながらの機音はトントンよりもススー、ススーのリズムを刻みます。
しなやかで軽やかな竹筬は糸にも作り手にも優しく美しい作品です。

Q3 竹筬

手で紡ぎ 草木で彩り 機で織りなす

飯島さんのお仕事を表す言葉です。
素材の恵みと手の技を感じる布との出会いをぜひお楽しみいただけたらと思います。

飯島たまさんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
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