director's voice

mnoi(革)

Q1
ニッケコルトンプラザにもほど近い船橋市を拠点に制作をされるmnoi(ムノイ)。
革作家・Natsuki Ishiharaさんと、金属装飾家・Miki Otsuka さん夫妻のブランドです。
mnoiさんは「工房からの風」には、どのような作品を出品されますか?

A1
シンプルな物に装飾的な真鍮チャームを合わせた革小物、素材の特徴を活かしたバッグ。
真鍮では透かし彫りという技法などを使ったアクセサリーを出品致します。

出身地である兵庫県のたつの市や姫路の革を使っています。
また質感から色のムラまでこだわったオリジナルレザー開発もしております。

1000年以上あると言われる日本の皮革の歴史
私たちの作品でタンナーさんの素晴らしさも感じて頂ければと思っています。

今その空間にある モノ としての美しさ、力強さをお伝えできればと願っております。

Q2
mnoiさんの工房で、大切な、あるいは象徴的な、あるいはストーリーのある「道具」について1点教えてください

A2
革や生地の仮止めや圧着させる際に使う接着剤を塗る竹べら。
弟子入りの最初に渡される道具です。
それから自分に合う角度に削ったりしていきます。
扱いも難しく今では中々使っている方も少ないのではないかと思います。
実際、私自身もプラスチック製を使うことが多くなったのですが、お手入れをしながら、あの時の気持ち忘れない象徴的な道具となっています。

Q3
mnoiさんのお手持ちの「工藝品」で愛用、または大切にされているものついて1点教えてください。

A3
祖母が制作した陶器のカップです。
華道や茶道の先生をしており、展覧会で使う花器や日用品を制作している姿は小さい頃の美しい記憶です。
物作りは祖母から受け継ぎ、残してくれた事だと感じています。
そのカップでコーヒーを飲み1日の作業をスタートさせる大切な物です。

小さい頃の美しい記憶。
そのフレーズそのものが美しいですね。
mnoiの生み出すものから感じる美しさ。
ぜひ、会場でお手に取ってご覧ください。

monoiの出展場所は、おりひめ神社のお社の脇。
ホームページはこちらです。
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